風蘭よれよれ栽培日記

風蘭・富貴蘭の成長記録

大江丸縞

2009-09-25 04:12:51 | 縞 物

 縞柄はよく暴れると言われますが、この大江丸の縞もその一員
ではないでしょうか。ただ、この品種、柄抜けの青無地になってもその
葉姿の良さからか大江丸との銘で登録されていますし、中透け柄
になれば帝、覆輪になれば大同丸との銘が付き、無地幽霊柄にさえな
らなければ 4種の登録銘を持つ大銘品で、非常に先人達からも重宝
がられていたのが伺い知れます。木の葉型といわれる幅広の葉に加
え非常に葉艶良く平葉に近い姫葉姿は、やさしくもあるのに重厚感が
漂い、今も根強い人気を保っているのが良くわかります。ただ、我が家
の大江丸の縞はそうはいかないようで、未熟な私の作の失敗もあり、
棚入れ時は葉幅こそ幾分細めなのを除けば最上柄の優良品だったの
が、悲しくも今はこの始末です。
 たぶん親木は幽霊となり枯れ落ちるでしょう。一番子も半柄です。
こころ頼みは2番子になりますが、この子が親の性格を引継いでおらず
良柄が続くことを願います。

 以前、肥料を与えて派手柄への進行を止めると耳にしたので、木を大きく
する目的も兼ね数年間ずっと液肥を与え続けていますが、その成果は写真
が雄弁に物語っています。やはり、柄の入り具合の方向性は人の手で左右
できるものではなく、その木自体の性格がものをいうようです。

 早く大きく育ってほしいと願うもののその願いとは裏腹に、本種はただでさえ根が細く、加えてこの派手柄のため木が痩せてしまい、元のサイズに回復くするのは一体何時のことやら・・・・・

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慶賀

2009-09-24 01:04:52 | 縞 物

 昨今は実生技術の向上で、昔は殆ど夢物語と思われていた
豆葉の縞も多数の品種を見聞できるようになり、趣味者としては
コレクションの幅が広がり当然に収集の楽しみも非常に膨らんで
いることだろうと思います。ただ、私のように常日頃から金策に
苦労しているものにはまだまだ高嶺の花であり、おそらくは
手に入るころには価格も下がっているでしょうが、結果後のちの
軍資金作りにもあまり役立たなくなってしまっていそうです。
 ま、豆葉に限らず実生による新品種の創造は今後も必要かと
思いますが、そこはこれまでも繰返し言われてきているように、
富貴蘭栽培には希少価値という要素が不可欠であり、そのこと
を守ってきたからこそ今を持っても古来からの伝統園芸としての
地位を保っていられるのではないでしょうか。自然界からの新品
種の発見は非常に難しくなっているとのことですから、どうしても
実生に頼ることになるかと思います。ただ、次から次へと作り急が
ずに、もっとゆっくりしたペースでお願いしたいものです。
 最近では強くエコ対策がもとめられていますが、まだまだ大量に
物が作られ、それが世にあふれ、結果使い捨てが当然といった風
潮が続いています。風蘭・富貴蘭もこうならないよう願うばかりです。
余談でしたが、風蘭・富貴蘭は植物です。生き物です。ですから一
つ一つの品種と気長に付き合い、種の保存を計っていく、このこと
を第一に考え先人が伝え残してくれた伝統ある富貴蘭を、後世へ
の橋渡し役とし、よき日本文化の伝承者の一人として栽培に励み
たいものです。
 さて今日の本題ですが、この慶賀との付き合いも早8年位になる
だろうと思いますが、これまで中々子に恵まれずにいました。
 慶賀はその性質からか最上柄からも末は青勝ちの柄へとなって
いき易いようで、この木も行く末が安じられるような雰囲気になりつ
つあります。

 ところが、

 もしやといった感じですが、ちょこっと見えるのは果たして子芽?花芽?

 今のところはどちらとも言い難いように思いますが、願わくば・・・・・
でも、やはり99%のような気が・・・・・

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建国殿

2009-09-23 00:59:09 | その他葉芸

 この建国殿ですが、購入したのは風蘭・富貴蘭を趣味にと始めた頃ですから
足掛け9年にはなろうかと思います。当時は駆け出しのため、まったくの無知
を早く埋めようと近所の山野草店さんへ暇があれば足を運んだものです。
 そこに集う方たちや蘭友達の話にもよく耳を傾けていました。片田舎のため
大した情報でもなかったのでしょうが当時の私には聞くもの見るもの全てが新鮮
でした。そんなこんなの話ですが、行き着くところはやはり羆関連の話となり、特
に建国殿からの変化等についてがよく話題に上っていました。その影響をもろ
に受けた蘭友がおり、建国殿を買いあさっていたのですが、おりしも他の身近な
趣味者が建国殿と八千代をそれぞれ数十万円で売却できたことを耳にし、より
いっそう火がついたようです。小遣い程度の建国殿を買っていたのが、果ては
○十万円(おそらく片手?)をはたき建国殿の縞を手に入れていました。
 ま、これだけ周りで建国殿、建国殿と騒がれては蘭友でなくても心騒ぐのは当
然だろうと、ついつい自分も幾つか無地の建国殿を購入したその中の一つが
この建国殿です。昨日の水遣りの際、ふと気づいたのですが・・・

 ピンボケの葉(葉縁に紺縞)とその下の葉(源平柄?)、更にその下葉(葉先の一部)に・・・

 上記の葉裏からの画像です。

 こちらはご覧の通りでありまして、上葉を除き全ての葉に柄が・・・

 上記の葉裏からの写真です。

 真上からの写真ですが、立ちを含め上3枚の葉にはまだ柄が確認できて
いません。

 縞っけのかけらもない全くの建国殿だったこともあり、中々鉢を手にして
まで見ることはなかったのですが、それでもこれまでたった一度たりとも気
が付かなかったとは自分でも不思議で仕方ありません。水遣りを簡
単にとプラスチック製のカゴに10鉢単位で収めたものを都度水をはった桶
につけるようにしているので、一鉢一鉢手にすることはないにせよ、そのカ
ゴ自体は幾度となく手にしているはずです
 先日なんか、この鉢の隣に置いていた同等の株立ちのものを5,000円
で近くの方に譲っており、一つ間違っていれば本品をどうぞとばかりに譲っ
ていたかもしれません
 こんな私ですので建国殿についてはよく知りません。ブログ等ネット上で
は白縞のものもあるようですが、私が実際に目にしたのは黄縞の建国殿
の縞だけです。
 手元の建国殿は、冬季に家の中で冬ごもりする以外はシーズン中常に直
射下で日を摂っており、中々これ以上は斑が冴えてくるとも思われません。
となればおそらく後冴えであろう萌黄地に紺縞を流したような柄と、これまで
はおそらくルビー根も見ておらず(もしかして、これもただ単に気がついてい
ないだけかも)果たして建国殿の縞と改名してもよいものでしょうか

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宝錦

2009-09-22 07:24:19 | 縞 物

 例年、花芽と確認できるとすぐにその芽を摘み取ってしまい、
まず花を咲かせることをしませんでした。
 しかし、今年はブログを始めたということもあり、そのための記録
も必要と花芽を摘まずに開花させるようにしました。結果、一時的
なものですが宮崎産の豆葉に段咲きの変わり花がつくことなど、あれ?
と思うこともあり、結構楽しむことができました。また、木の成長が
鈍るのを気にしつつも試しに子房を採ってへご板につけてやろうと
思い、開花後も花を切り取らずそのままにし子房の成長を待ちました。
その子房も程よく膨らんでいますので幾分早いと思いつつも、よし!と
切取り無地の風蘭を着生させたへご板につけています。
 風蘭の種子は非常に小さく、自然界では中々着生しにくいようで
あり、また、蘭菌も必要ですしその他幾多の条件が揃わなければな
らず、発芽までのプロセスが非常に厳しいようです。
 ですが、何はともあれ今回はせっかく子房も手に入れたのですから
無駄にせず、遊び心でのお試と致します。
 写真は、よく似ていながらも龍泉錦に人気をもっていかれ、今はあまり
話題にのぼることもなくなった宝錦です。

 とはいっても性の良い木は葉幅もあり、上作すればボリュウム
たっぷりの見ごたえある姿に仕上がりますし葉の艶もよく綺麗な
ものです。
 宝錦は親株とこの子株の二鉢がありますが、親株のほうは葉幅
広くボリュームたっぷりで最上柄と言うことなしなのですが、水やり
の際あやまって鉢を落とし一部の葉をいためてしまいました。その
ため親株は軍資金要員とし、親株に比べればまだまだ小ぶりなが
らまあまあの柄が揃っているこの子株を大事に株立ちを目指し
てみようとおもいます。ただ、温室栽培ではないので3・4年先の姿
を目途とし・・・・・

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羆錦

2009-09-21 07:38:23 | 覆 輪

 覆輪種は実生が効かないとのことから、いずれはもっと見直される
日が来るのではとその時を楽しみに1本だけ手放さずに置いている
羆錦です。

 人気的にはあまり騒がれることもなくなりましたが、そこはやはり登録
品種です。良くできた木はボリュウムもありがっしりと仕上げれば非常に
見ごたえのある一鉢になります。 
 割ってから後中々子に恵まれず、5作目してやっと1本の子がでて喜んで
いたところですが、先日の水やりの際にふと苔の間から覗いている何かに
気が付き、よくよく見ると小さな葉が覗いていたのでした。

 この羆錦、紺地も深くはいり成長も早いのですが隙間からの位置を考えると
相当下についた子であろうと思われ、一人前になるのはいつのころになる
のでしょうか?ま、相当遅くなるのは覚悟しておいた方がよさそうです。

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