紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「頭がいい人、悪い人の話し方」樋口裕一

2004年10月26日 | は行の作家
実は、実用書の類いがあまり好きではありません。
興味のあるモノでも、最終的には文句をつけてしまうので(笑)。
なんというか、“当たり前”のことしか書かれてなかったり
するんですよね。でも。そういうモノが実用書なんだと
最近気付きました。“当たり前”のことでもちゃんと本に書いて
もらわないと、学べなくなっている、ということもあるんでしょうか。
(ま、できる・できない、というのは別問題なんですけどね)

で、これです。著者は長く小論文の添削をしてきた方だそうで、
文章と話すことの共通項を見出した、ということだそうです。
確かに、話し方というのはとても大切なことだと思います。
私の場合、極力気を付けてはいるんですが、ついつい、
人の先回りをしてしまうクセがあるんですね。友達なんかだと
平気ですけど、仕事関係の方と話すときはホント気をつけないと、
とても失礼なことになってしまいかねません。
ま、これは、自分で気付いていることで、でもほかに、自分の
気付いていないクセがあるかもしれない、と思うと恐ろしい。

本書は、愚かな話し方の例を挙げ、その傾向と対策を紹介。
しかしながら、愚かな話し方をしている人は、その自覚がないのが
問題なわけで(笑)、自覚しないと治らないもんですよね。
本書を読んで気付く人っていうのは、多分、普段から話し方に
気を使う人で、だから読まなくてもあまり問題がなかったりしますが、
あなたこそ読んでくれ! という人に限って、決して読まない(笑)。
結局さっきの「キッパリ!」と同じだ。
世の中うまくできてるねー(笑)。

頭がいい人、悪い人の話し方(PHP新書 305)
樋口裕一著出版社 PHP研究所発売日 2004.07価格  ¥ 750(¥ 714)ISBN  4569635458bk1で詳しく見る オンライン書店bk1