紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「ホラー・ドラコニア 少女小説集成[壱]ジェローム神父」マルキ・ド・サド原作、澁澤龍彦訳、会田誠絵

2005年02月08日 | ま行の作家
マルキ・ド・サドは初めてでした。
表紙の絵がヒドいので、中身もさぞやグロいだろうと
期待をしていたのですが、それほどでもなかったなあ(笑)。
以前、澁澤龍彦は何かを読んだことがあるはずなのですが、
それもあまり印象に残らないほど、グロくなかったような気がする。
いちばん惜しいのは、ストーリーと絵が対応してないこと。
絵はとても美しいしのに。ストーリーもせっかく読みやすいのに。
ま、ストーリーも読みやすい分毒が抜けた感じもしますが(笑)。

これは、感覚の問題かもしれないんですけどね。
グロいものなら、ちょっとキツめのBL(ボーイズラブ)とか、
なんなら、岩井志麻子の方がもっとグロかったりしますもの。
昔に「ソドムの市」という映画(サド原作)を見ましたが、
あまりエロくもないし、そんなにグロくもなかったですね。
…私の基準がおかしいのかなあ(^^;)。
いや、そうでもないはず。だって、BL系のサイトでは、
私の感覚と違わないであろうと想像される作品が掲載されてるもの。

まあ確かに。コレをBLや岩井志麻子と並べることが
たぶん間違っているんだろうと思います(笑)。
でも。じゃあ、どの辺に位置するのか、ということも、
私には分からないんですよねえ。やっぱり私ごときが
手を出せる領域ではなかった、ということかもしれません。


「ホラー・ドラコニア 少女小説集成[壱]ジェローム神父」マルキ・ド・サド原作、澁澤龍彦訳、会田誠絵