正月3が日、結局母は弟のところへ行かず、一人で家にいたとのこと。
「誘ってくれたんやけど、遠慮した」
弟のところも孫が生まれ、みんな揃うとなると大人数、
母は母なりに気を遣ったのだろうが、
若干気後れしたのかもしれない。
その気持ちは私もわかる。
弟の奥さんは忙しく動き回っているし、手伝おうにも足手まとい、
かといって、若いモンの輪に馴染もうにも
世代間ギャップあり、アウェー感ありというか。
一緒にいてもかえって「ひとり」を思い知るというか。
孫だけならまだしも、その婿さんやお嫁ちゃんとなるともう
母にはほぼ他人だもんね。そりゃ腰が引けるわなぁ。
「そしたら3日に、帰る前に寄った言うて、
みんなしてウチ来てくれたんよ。
大人数でいきなり来られて、何も用意してないし、
来るなら来ると言うてくれたらいいのに。
2,3時間やったかな~嵐のようやったわ」
人が来ると必要以上に緊張する母のこと、パニクりようは想像できる。
「遠慮しないで行っといたらよかったんよ。
行かへんから向こうから来たんやん」
「いやいや、もうひとりでノンビリしたかってん」
「年がら年中ノンビリしてるやんか。
正月ぐらいワイワイ賑やかに過ごしたらいいねん。
一人で寂しくなかったん?」
「全然!」
もうアレぐらいのトシになると、
孫やひ孫に会いたいとか思わなくなるのかね?
ひ孫を抱っこできるなんて幸せなことだと思うけど。
そんな母がいちばん気を許せるだろうオリジナルメンバーでの新年会@某和食店
弟夫婦と私。まぁ私はオマケ
器にも気を遣った、しゃれたお店だ。
魚メインの懐石料理。
牡蠣のしんじょうとか鯨のカツとか白子とか、
どこそこで獲れたナンタラだとか(もう忘れてるし^^;)・・・
少しずつだが家では食べられない珍しいものが出てくるので
歓声を上げながらの食事会となった。
で、お初にお目にかかったのが、「のれそれ」
ちょっとグロいが、
こっちだときれい?(写真はwebより拝借しましたm(__)m )
ポン酢和えになって出てきたが
言われないとスルーしてしまうほど繊細。
スケスケシースルーの、ところてんかマロニーか。
7、8cmぐらいかな、伸ばしてみればちゃんと目がある骨がある
アナゴの稚魚だって。へえ~。
味は・・・無いに等しい^^; ポン酢の味しかしなかった(爆)。
大きくなってから獲ればちゃんとおいしいアナゴになるのにね(^0^)
春を先取りする料理の数々、目で堪能、舌で堪能。
母もラストの卵かけごはんこそ満腹で入らなかったが、ほぼ完食、
変わらぬ食欲で安心する。
私はロハ(死語)だからなおさらおいしい。
そういう意味でも母にはいつまでも長生きしてもらいたい(コラ)