丸キャリTravel×JR東海の日経セミナーに当たったので、今夜は大手町へ聴講に。
テーマは神社。
神社本庁総長の田中恆清氏をお迎えし、第1部は「神社入門~自然崇拝と日本人」について1時間の講演。
本来、神主たるもの神様に向かうが、このように人に向かうことはなく、神職は中とりもちと言って、神様に伝える役、つまり中間役だそうで、神様の言葉を伝える役目は無いそうです。
だから、神様のお告げですみたいなのはインチキらしい(笑)
田中総長によると皆さんの方に向かって喋るのはだから苦手ということらしい。
しかしながら口下手なのでご容赦をといいつつ、とても掴みが上手な神主さんであった。
まずは日本全国コンビニの数はいくつあるかというところから来た。
コンビニは全国54399軒あり、神社は8万社でコンビニに追い越されそうと笑いをとる。
ちなみに明治までは20万社もあり、廃仏毀釈で神社と寺が分離され11万社に減り、どんどん氏神様が失われてきてしまっているそうです。
そんな感じにぐっと掴みをとった後は、とても良いお話で、森羅万象、八百万の神々のお話しから始まる。
森羅万象、八百万の神々とは多くの神様が至る所にいて、日本人は物に対して命があり、物を大切にするという、穏やかな気持ちを育んできた。
人間は自然の一部であり、自然を征服しようという気持ちはなく、自然の恵みを受け、自然に逆らわず、畏敬して共に生き、どうやって自然と折り合いをつけるかとしてきたのが日本人である。
ちなみに、昔は『自然』は『じねん』と読みその名残が自然の恵みをたっぷり蓄え栄養価が高い『じねんじょ』であるそうだ。
そして『土』は昔は『しゃ』とよみ、共同体、つまり村の人々が耕作する場所、話し合う場所を示したそうです。
そしてその字に『ネ』がつき『社』となり『社』は神社をさしていて、『社会』は『やしろであう』という意味だそうだ。
漢字の持つ意味は深いし、古代から神社と人々の結びつきは強かったんだなぁと改めて思った。
キリスト教などは万能の神で全てを一人でまかなうが、日本の神様は一致一能でそれぞれの神様で役割が違うし、それのいい例がの古事記の天大戸の話しで、どうやったら天照大神が岩戸から出てくるかと神様が話し合い、踊り役の神様や、岩戸を開ける役の怪力の神様など役割が決められた。
つまり2000年も前から日本の神様は民主主義だったということらしい。なるほど~。
つづく