今夜は毎年見に行っている新宿区主催の 第28回新宿御苑 森の薪能の日だ。5年前に初めて知って行こうと思ったら雨で中止になってしまったが、それから4年は雨知らず。今日もそのことに触れていたが、それまでは二年に一回は降られていたとかで、凄い確率だ。
この新宿区の薪能は毎年、野村萬斎さんの狂言を中心に演じられるのだが、今年は、
狂言『二人袴』で、
シテ 舅 人間国宝の野村万作氏、アド むこ(本当は漢字で知るに耳という字でむこと読む)野村裕基、アド 親野村萬斎。
裕基君は野村萬斎の今年13歳になる息子で、親子三代による出演になる。
この間の松本幸四郎の勧進帳もそうだが、さすが伝統芸能の世界だ、こうやって脈々と技が引き継がれていくんだなぁ。
今日で13歳になるという裕基君。なかなかの演技で面白かった。
でも、遊びたいさかりだろうに、お稽古が大変だろうし、金太郎君にもそう思ったが、長い間、じっとしているのは辛いだろうなぁ。子供ながらにすごい忍耐力だ。
能は『船弁慶』
源義経 馬野訓聡(この子は野村裕基君よりも小さかった
)
シテ 静御前、平知盛の怨霊の二役 観世金夷之丞 ワキ武蔵坊弁慶 宝生欣哉
能ではあるが、台詞が多く、書き割りのない歌舞伎のようで、こうやって能が歌舞伎へと変化していったのかなぁと思える内容だった。
なので、内容もわかりやすく、今回は忙しくて事前勉強もできていなかったので助かった
途中、女優の高橋恵子さんなどもいらっしゃって、司会の真野響子さんの関係なのだろうか?
とちかく、芸術の秋にふさわしい素敵な夜だった。
ただ、今秋一番の冷え込みだったようで、厚着めで行ったのに寒くて死にそうだった。来年はもっと厚着しなくては…