英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

階級を楽しむイギリス人

2006-07-13 | イギリス
新井潤美「不機嫌なメアリー・ポピンズ」(イギリス小説と映画から読む「階級」)

【問題】
もういちど聞き返す時、「What?」と「Pardon?」どちらが「上流」とみなされるでしょうか?

階級社会と言われるイギリス。普段使う言葉、アクセント、購読する新聞、住む場所、習慣、趣味・・・これらが属する階級の色を明確に表すのか?
イギリス小説に仕組まれた「階級」表現。そしてそれが映画化された場合はどうなるのか?「アッパー・ミドル・クラス」と「ロウワー・ミドル・クラス」この2つの軸で小説、映画を読み解くとまた楽しいイギリス像が見えてきます。
新書って必要に迫られないと読まないのだけれど、久々に面白い本でした。イギリス好きにはお薦めです。

以下は俎上に上げられた作品たちです。

ジェイン・オースティン「エマ」、「高慢と偏見」
映画「クルーレス」
ヘレン・フィールディング「ブリジッド・ジョーンズの日記」
映画版「ブリジッド・ジョーンズの日記」
映画「サウンド・オブ・ミュージック」
シャーロット・ブロンテ「ジェイン・エア」
映画版「ジェイン・エア」
P・L・トラヴァーズ「メアリー・ポピンズ」
映画版「メアリー・ポピンズ」
ダフネ・デュ・モーリア「レベッカ」
映画版「レベッカ」
ディケンズ「大いなる遺産」
映画「マイ・フェア・レディ」
E・M・フォースター「眺めのいい部屋」
映画版「眺めのいい部屋」
ジョン・ファウルズ「コレクター」
映画版「コレクター」
H・G・ウェルズ「タイム・マシン」
映画版「タイム・マシン」
アントニー・バージェス「時計じかけのオレンジ」
映画版「時計じかけのオレンジ」
J・K・ロウリング「ハリー・ポッター」
映画版「ハリー・ポッター」
カズオ・イシグロ「日の名残り」
映画版「日の名残り」
P・G・ウッドハウス「ジーヴス・シリーズ」
ハニーフ・クレイシ「郊外のブッダ」
映画「ベッカムに恋して」
その他