goo blog サービス終了のお知らせ 

英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

ナガリ書店と金榮堂

2008-01-11 | 日常
どちらも故郷小倉の本屋さん。金榮堂は9年前に、ナガリも最近店を閉めました。
中学生になって初めて岩波文庫を買ったのがナガリ書店(ヘッセの「車輪の下」でした。当時の価格表示は★でしたね)。長細い店内で奥が文庫本、2Fが参考書関連、3Fが専門書だったかな。中学、高校、予備校といつもお世話になってましたっけ。学校からの帰り道、「これから、ナガレる?」が寄り道の合言葉でした。
金榮堂は電車通りに面した本屋さん。さほどスペースは広くない店内に本が威圧するように並べられていました。1Fレジの向こうには店主が座り、その背後にはマルクス・エンゲルス全集が、あたかも「お前らには絶対に売らないよ!」ってな感じで置かれていました。(どう考えてもレジ内に入らない限りそこに手を触れることは不可能でした) そしてこの本屋でつけてくれるカバーが何とも良かった・・・。伊丹十三が書いた絵がデザインされており、きちんと鋏で切って本を大切に包んでくれてました。
大型書店、複合書店の進出、ネット書店の台頭で街の本屋さんは減るばかり・・・。想い出もそれとともに減るばかりでしょうか。

仕事始め

2008-01-07 | 日常
今日から仕事始め・・・
9連休からのリハビリが当分必要な感じです。
年末には1泊の予定で雲仙の休暇村に。モーレツに荒れる!という天気予報に怯えながらノーマルタイヤのまま諫早を経由し島原半島に入ります。見ると雄大な雲仙岳は真っ黒な雪雲に包まれています。とりあえず昼御飯をと名物「具雑煮」を食べに姫松屋に。この具雑煮、具はしろな、焼アナゴ、ごぼう、かまぼこ3種、卵焼、椎茸、高野豆腐、レンコン、かしわ、春菊、そして餅が入っており、いたってシンプルな料理ながらちょっと甘めの出汁がクセになります。



食後、武家屋敷跡でもぶらつこうかと思いましたが、突風と冷たい雨にウンザリして宿へ向うことに。計画では雲仙岳に登り地獄見物と温泉(外湯)を楽しむことにしていましたが、路面凍結を恐れて断念。半島をぐるりと海伝いに廻って宿に入りました。
次の日思ったほどは気温は下がりませんでしたが、やはり雲仙岳へ向う道路はチェーン規制ということで「雲仙災害記念館」を見物しただけで早々にフェリーで半島を後にしました。

そして元旦。
実家で出されるおせち料理です。最近は重箱に1人分ずつ分けての食べ切りスタイルとなっています。
かまぼこ以外は100%手作りです。



それから昨日まで、まったく何もせずに過ごした冬休みでした・・・・。
もったいない・・・

クリスマス・ページェント

2007-12-18 | 日常

土曜日は娘の通う幼稚園でクリスマス・ページェントが行われました。
司祭による礼拝の後、恒例の子供達による降誕劇が催されます。今年の娘の役は「羊飼い」の一番目です。何とか台詞を間違えずに務めを果たすことが出来ました。
教室にそれぞれ戻り、最後のローソクに火を点し、アドベントカレンダーも最後の窓を開きます。そしてみんなで聖歌を歌い、子供達からそれぞれのお母さん、お父さんへの手作りのプレゼント(リース)が渡されます。それから・・・お待ちかね!ちょっと早いサンタクロースからのプレゼントが何故か教室の隅に隠されていて・・・・、一人一人プレゼントを頂いてお家に帰りました。
プレゼントの中身はスゴロクでした。それからが大騒ぎ。娘と家内の3人でスゴロクをやったのですが、何べんやっても娘が途中「スタートに戻る!」にコマを進めてしまいドベばっかり・・・。仕舞いには「もういい!スゴロクなんて大嫌い!」となってしまい、大泣きに・・・・。なんて気を使うプレゼントをくださったのでしょうかね。

15%減のクリスマス

2007-12-14 | 日常
残すところあと2週間。クリスマスモード全開!といきたいところですが、今年はいまいちトキメキがありません。
理由は・・・・、そう・・賞与の15%ダウンです。それに加え、株式相場の低迷で運用成績が振るわない子供達(投資信託)の所為でしょうか。15%も下がると宝くじを買うのも気が引けたりして・・・。どこぞのコラムで「投信を買うぐらいなら宝くじを買え!その方がよっぽど科学的だ!」なんてことが書かれていましたが、やっぱり買おうかな・・・。だいたいインドの子供達だけが元気があって、肝心の日本の子供達がアメリカの子供達の影響でさっぱり元気が無いのはどうにかならないもんですかねえ。
お金が減った減ったと家で話していたら、聞いていた娘から言われました。「おとうさん、土曜も日曜日も会社に行ってきたらいいのに」  どうも会社に行くとそれだけでお金がもらえると思っているみたいです。
結局ボーナスが出て買ったものは・・・
ガソリンを満タンにしました。(高い!ハイオクだとドキドキしますね。国民はもっと怒れ!)
今のところそれだけです。

写真は我家のツリーです。狭いスペースに無理やり立ててますのでテレビの3分の1が観えなくなってしまいます。娘へのプレゼントもまだ買っていません。サンタさんへの手紙には「こなぷん」のどれでもいい・・と、お願いしていましたが、どうしましょう。

紅葉狩り2007

2007-11-26 | 日常

3連休は良いお天気でした。金曜日、家では誰も日頃の勤労に感謝してくれないので、3時ごろから娘を誘って宮島にお散歩です。電車と船で気軽に世界遺産に行けるのが唯一我が家の立地の良さ。それにしても紅葉のピークとあってすごい人の数でした。対岸の宮島口周辺は車で大渋滞・・・・。毎年恒例ですが、観光バスもなかなか近づけない有様です。こういう日は広電かJRに限りますね。
島に渡る船は2社あります。広電系の松大汽船かJRの連絡船。料金はいっしょですが、それぞれにメリットがあります。松大汽船は広電とのセット1日乗車券が使えてお得ですし、最短距離で結んでいます。JR船は旧国鉄最後の連絡船で行きの航路が大鳥居の正面を通るという見せ場があります。
島に渡っても出たい人と入りたい人で大混雑です。焼牡蠣の店や人気の紅葉饅頭屋の前は長い列、列・・・。人を掻き分け掻き分けようやく紅葉谷に辿りつく状態でした。今年の紅葉はちょっと控えめで地味な印象。もう1週間は楽しめそうです。写真は・・・・、デジカメの中にメディアを入れ忘れて・・・撮れませんでした。
日曜日は更にポカポカ。お弁当持って岩国です。錦帯橋を渡って岩国城下一帯は公園として整備され紅葉の名所としても知られています。特に点在するイチョウの木がなかなかキレイでした。ロープウェーで城にも登り、観光気分も楽しんだ1日でした。

写真は岩国・吉香神社の銀杏↑と
岩国城天守閣から眺めた錦帯橋↓


三瓶山の休日

2007-11-05 | 日常

先週末は家族で三瓶山に。北の原キャンプ場のケビンにお泊りです。2年前に一度利用したことのあるこのケビンは、設備も清潔で(特にトイレとお風呂)値段も手頃。2段ベットとロフトがあり、それだけで娘は大興奮。朝晩はさすがに冷えるのでテントサイトの利用者はまばらでしたが、それだけに静かな自然の中でのひと時が楽しめました。夜はもちろんバーベキュー。そういえば去年もこの時期寒いバーベキューをやってたような・・・。
次の日は北の原、姫逃池周辺を散策です。誰もいない朝の草原を歩いていくと、「ススキの迷路」という看板が・・・。一面に生えたススキの群生の中に小道を作って迷路にしたものだそうです。期間限定・無料の迷路です。初級コースと上級コースに分かれています。で、初級コースは楽々クリア。次は上級なのですが・・・・・・、かなりの面積がありそうです。看板にも基本20分程度と書いてあります。私が躊躇していると、娘が「行くよ!」の一声で中に飛び込んでしまいます。上級コースはススキの背も高く、だんだん方向感覚も無くなってきます。所々にある松の木が違うはずなのに同じに見えたり、何度も後戻りしたりしていると娘の顔が真剣になり、だんだん緊張して来ているようです。「もし、このまま出られなかったらどうする?」「うぇーん!」てなことを言いながら歩いていると、突然ゴールに出ました。時間は18分でした。ちなみに後から付いて来ていた家内は初級コースの中で遭難していました。5分後無事救出。



と、時計を見ると、時間は11時をまわっています。実は今回の三瓶詣でには別の目的がありました。それは「蕎麦」を食べること。三瓶自然館サヒメルの裏口前、フィールドセンターの中に間借りしているお店「はないかだ」がその目的の蕎麦屋です。2年前にたまたま訪れて食した蕎麦が本当に美味しくて以来行く機会を狙っていました。4月から11月の土日祝の昼のみの営業で、メニューは「ざる」(650円)と、とろろ(750円)の2種類だけといたってシンプル。でも挽きたて打ち立ての蕎麦が味わえます。細切り蕎麦の1本1本が艶々としており、喉越しの良さが格別です。今回も丁寧に蕎麦を出されているなあと感心しました。娘もここを憶えており、「おいしいおそばやさん」との格付けを与えています。
食後は車で移動して西の原へ。ここは三瓶エリアで一番開けた空間で、高原に来た!という実感が湧く所です。人も多く、皆、太陽の皆お弁当を広げて楽しんでいます。ここで娘は馬に乗りました。(800円) 観光地の馬って、ちょっと不潔だったりぼったくりだったりしますが、ここの馬は身ぎれいで、おじさんも親切でした。まあ、娘はずーっと乗ってられると思ったらしく、「短すぎー・・」と不満を漏らしてはいましたが・・・・。



お次はぐるっとまわって東の原へ。ここには三瓶スキー場があります。シーズオフの今は観光用にリフトだけが営業しています。これに乗って三瓶連山のひとつ太平山の展望所へ登りました。ここからは外を向けば中国連山が一望出来ますし、内を向けば男三瓶、女三瓶・・とかつての巨大火山の名残りが雄大に目の前に広がります。ここまで来ると麓ではまだまだだった紅葉もちょうど見頃となっていました。
家に帰れば、さすがにお疲れ・・・。久しぶりに「遊んだ!」休日でした。

秋祭り

2007-10-24 | 日常

先週末は地元のお祭りでした。近くの神社で行われる祭りは、220年前から続く神楽が子供達によって境内で演じられ、幕間には吹き火(花火)が行われます。この吹き火の起源は幕末の長州征伐まで遡り、なんでもこの村に駐留した幕府軍が火薬を製造するために釜場を開き、その時吹き火の技術が村に残されたということです。地面に据えた吹き火は高い物は4階ぐらいまで吹き上がり、手持の筒仕様のものは神楽といっしょに振り回されたりします。神楽も十二神祇神楽と呼ばれるもので、12種目から構成され、それぞれ表裏の舞があり、全部で24も舞が出てくる本格的なもの。
今年は最年少演者として娘の幼稚園の同級生も「狐」をしっかりと舞っていました。少子化の時代、演じ続ける子供達がいるか心配ですが、今のところ大丈夫みたい。(伝統として男の子しか舞えません。女子は囃子だけ。)
最後まで観ると日付を超えてしまうこの祭り、毎年楽しみにしています。
祭りが終わると秋本番です。




写真は分かり辛いですが、「狐」の一場面です。

アーサーとミニモイの不思議な国

2007-09-21 | 日常

リュック・ベッソンの新作の先行上映を月曜日に観に行きました。娘との映画は「レミーのおいしいレストラン」以来の2度目。この手の吹き替え版なら何とかついてこれる歳になりました。親子で同じ場所で同じ体験をするってちょっと嬉しいですね。ポップコーンを買い込み膝の間に挟んでポリポリむしゃむしゃ・・・

さて、この映画、本公開がまだですから詳しくは語りませんが、実写とCG3Dアニメの組み合わせで出来ています。写真で見るとアニメのキャラクターはちっとも可愛くないんですけど、動画で見るとなんともリアルな質感で愛らしい。特にセレニア姫はキュートでセクシー!リアルって言ったけど、どこか懐かしい感じのするキャラクター達でした。ターンテーブルの上での戦いのシーンが1番のお薦めかな?

「てっぺん」の悩み

2007-09-20 | 日常
横綱が逃げ出すニッポン!総理大臣が投げ出す日本!・・・ですが、どうなっていくのでしょうか・・・。
安倍くんの辞め方に憤慨された方も多いと思います。「こんなに毎日中間管理職は涙目で仕事に汗しているのに!」・・・ 
でも、私はちょっと安心しちゃいました。「もし、いっぱいいっぱいになったらバンザイしちゃってもいいんだ!そんなにがんばらなくてもいいんだ!」。そう考えるとちょっと楽になります。もちろん期末のこの時期、そんな弱気な発言をしようものなら、顛末は見えていますが・・・・。まあ、頂点に立つということは、それなりの覚悟がいるのでしょう。
さて、この写真は市内の森林公園です。ロープで出来たジャングルジム?の頂点に立っているのは4歳の娘です。以前、幼稚園の遠足で来たことがあり、その時は一番下にも上れなかったそうです。それが夜突然上まで登れそうな気になったらしく、朝からどうしてもこの公園に行きたいとせがんでお弁当を持って来ることになったという次第です。
公園に着くやいなや娘は一目散にロープに取り付きます。しばらくは下層の部分で逡巡してたようですが、私が弁当を広げている間に中間地点にたどり着き、「あぶないから降りなさい!」の声も聞かずあれよあれよと「てっぺん」まで登ってしまいました。元来運動神経が無い娘ですから、危なっかしくて見てるだけで汗が出てきます。そしてその後、頂点から降りようと足を下ろそうとしたとき、下の方にいた小学生のグループがロープを急に揺らしだし、全体が大きくローリング・・・。これで娘は恐くなって「頂点」で固まってベソをかく破目になっちゃいました。こうなると父親が救出に行かなきゃいけないのですが、私はけっこうな高所恐怖症・・・でした。「大丈夫!待ってなさい!」と言いつつ膝をがくがくさせながら下を出来るだけ見ないように登ります。結局私が登ってくる姿に安心した娘が途中まで降りてくることが出来、無事地上に帰還出来たわけでした。さぞや懲りたかと思いきや、それから再び2度も登頂成功の娘でした。娘曰く「てっぺんは気持良い。でも降りるときはちょっと恐い」
「てっぺん」には登れず、さりとて地面に降りることもままならず、真ん中近辺でぶら下がってる皆さん!がんばってまいりましょう!

古本屋ってやっぱり怪しい・・・

2007-08-02 | 日常
たまにはアメリカンな読書もいいものです。大口開けて喰らいつきどんどん飲み下していく喜び・・・。ホットドックをコーラで流し込む、冷ぶっかけうどんを噛まずに流し込む、トロロ飯を何杯もお代わりする・・・・・。そんな喉越しがよく胃にもたれないミステリーならこの人の新作がいいかも・・・・


ジョン・ダニング「災いの古書」


古本屋クリフものシリーズの4作目です。前作「失われし書庫」がちょっとがっかりだったので期待しちゃいます。
物語の導入は極めて分かりやすくなっています。既に殺人は起こっており、犯人は自白しているという設定。クリフくんは相変わらず頭に血が上るタイプで事件に関係ない騒動を引き起こしちゃいます。古書に関する薀蓄は途中まで控えめですが中段あたりから出てきますからご安心を。(古書フェアの記述はなかなか興味深いものです)
最後はなんかサイコホラー的なおまけもついてのエンディングです。
どんな場所でもすいすい読めちゃう作品です。ちなみに私はお好み焼屋で「広島風お好み」をほおばりながら読了しました。

原題は「THE SIGN OF THE BOOK」 サイン本にまつわるお話です。