プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

愛のかたち。

2006-08-24 22:06:15 | Sound Schedule
サウスケの音楽を通じて知った、大切なこと。それは、誰かを素直に愛すること。
愛し方にマニュアルなんてなくて、それぞれのかたちでいいんだってこと。

『愛のかたち』
インディーズ時代に神戸芸術本舗から発売されたアルバム「ここからはじまるストーリー」に収録。
そして1stアルバム「イマココニアルモノ」にも再録されている、歴史あるナンバー。
家族や友達、そして大切な人。それぞれに対する愛し方に迷ったときは、必ず聴きます。
とってもやさしいメロディで、ダイレクトにハートに響いてくる曲です。

そして誰が何と言おうと、歌詞がきゅんとするんです。こういうのに弱いのです。
僕の部屋へついておいで、途中のコンビニでいつもの食パン買っていこうという流れのあとに、
「ついでに思い出つくろうか キスしようか」ですよ?大石くん、あなたは言葉の魔術師ね。
“ついで=オマケ”みたいな感じだけど、これは1番じゃなくて“ついで”だからこそいい。

でもこの曲が心の琴線に触れるのは、ただ歌詞がいいとか、メロディがキレイだとか、それだけじゃない。
「ショッピングセンターの裏のベンチ」は実際に神戸に存在してるらしい。
「流星群」も、かつて話題になった獅子座流星群のことだよね。
「そこから始まるストーリー」って歌詞にもあるように、この曲は「ここスト」のメイン曲だと言えるし、
ライブで何回も聴いた「愛のかたち」はサウスケにとって“スペシャル”な感じがする。
そうだ、ここにはサウスケの原点である神戸の町や、バンドを始めたメンバーさんの希望、
それはようじさんの言葉を借りれば「初期衝動」かな、そういうきらきらした夢のかけらがたくさん詰まってる。
きっとそういう表面には現れない、曲の奥底に秘められた思い入れが、私の心を動かすんだと思う。

『流星群』
1stアルバム「イマココニアルモノ」に収録されているサウンドエフェクト。
パソコン打ち込みで作ったのかなぁと思いきや、すべてギターとベースによるもの。
エフェクター掛けて流星群のイメージを作り上げたらしい。
“自分たちですべて音をつくる”というサウスケの精神ここにあり!
このトラックが作られたのは、直後に収められている「愛のかたち」の世界観を崩さないため。
「流星群」の直前のトラック「大学物語」と「愛のかたち」の曲調が180度違うから入れたんだって。
ここにも「愛のかたち」に対する並々ならぬ思い入れを感じるのは、私だけでしょうか。

そんなサウスケのラブバラードの名曲中の名曲である「愛のかたち」。
これから訪れる秋の夜長のお供にいかかですか?

ようじさん②

2006-08-23 20:07:17 | Sound Schedule
かつて私が通っていた高校の校舎は、もう跡形もなく取り壊され、
代わりにそこにあったのは、病院のような5階建ての真新しい校舎とビオトープ。
環境対策に力を入れている我が母校らしい、風力発電装置とコンポストを備えた緑地。
アゲハチョウのカップルが舞い降り、トンボが休息し、カエルが新たな命を育む場所。
ビオトープは“本来の生態系を整えた空間”などと解説される。
ふふふ。都会のど真ん中だからこそ、環境と共生できるキャンパスを。
そんな母校が大好きだ。卒業して4年が経った今、胸を張ってそう言える。

『ビオトープ』
何の因果だろうか、サウスケの記念すべき3rdアルバムのタイトルは「Biotope」。
その1曲目に収録されているのが、ようじさん作曲作品パート2の「ビオトープ」。
母校自慢の設備とアルバムタイトルの一致って、なんだかちょっとうれしい。
自分の好きなものたちの波長は、どこかで重なったりするものなのかなって思えるから。
きっと、ただの偶然なんだろうけど。

この曲の原型を聴いたのは、2004年2月27日に渋谷AXにて行われたワンマンライブ。
大地から湧き上がるようなイメージの音と、小鳥のさえずりのエフェクトがとても印象的だった。
その日のセットリストは水が流れるような曲順で、「エコ」な雰囲気のライブだった気がする。
それから1年間の寝かし期間を経て、アルバムの1曲目という形で音源化された。

透明感と広がりのあるメロディ。
コンパスが直線方向なら、ビオトープは放射線状の広がり。
どこまでもとどまることを知らないようなエネルギー。
これってようじさんの人柄なのかしら。

そこに大石くんの伸びやかな声で、ぽつぽつと言葉を乗せていく。
ベースラインとドラムが音楽を支えていて、ギターが高いところで鳴っているのがキレイ。
「Biotope」のカラーは抜けるようなブルーと透明感のあるグリーンなんだけど、
それを決定づけてるのは、やっぱりこの曲のキレイさだと思う。

余談。当時の日記に控えてあるセットリストを見返したら、
~オープニングインスト~(ジャングルっぽい)と書いてあった。
・・・当時の私よ、一体何を聴いていたんだい?

ようじさん①

2006-08-22 19:12:02 | Sound Schedule
なんだかココロがうきうきしてスキップしたくなる朝。
それまでココロの中で燻っていた悩みごとの答えが見えた時。
からだの中から前向きなエネルギーが溢れてくるような感覚を味わったことはありませんか?

そのエネルギーはさらに前へ進むための原動力になって。
さながら風を受けた帆のように。社会という大海原を航海するためのコンパスのように。

そんな風に背中を押してくれる曲がこちら。

『コンパス』
ようじさん作曲作品!サウスケ第3期の1作目で7thシングル『アンサー』に収録されています。
もう底抜けに明るくて、前に進んでいくパワーがあって、ストレートな応援歌。
まさにサウスケの新機軸を打ち出した曲だと言っていいと思いますね。

なんていうか、こう私が落ち込んでいたとしますよね。
そしたら「ジブン凹んでるん?そや、あの山まで行こうや」って言われて、
渋ってたら「いいからいいから」って強引に一緒に走ることになって、
気づいたら笑ってて、それまで何を悩んでたのか忘れちゃった、あははあはは。
・・・みたいなメロディーです。

サッカーが大好きなようじさんだから。
人とのつながりをとても大切にするようじさんだから。
高校生のときに吹奏楽部で青春時代を謳歌していただろうようじさんだから。
こんな前向きなメロディーを生み出せたんだろうな、きっと。

歌詞はというと、主人公(推定高校3年生)の心情吐露系。
1番では気づき疑い願い期待し、2番では反論し苦悩し、それでも最後は希望を掴む。
メロディーの前向きさに反して、このような繊細な心の変化が描かれている。
徹底的に前向きなメロディーに、停滞した言葉を乗せる。
現実は「甘えと妥協の迷路」だとか、日々は「気が付けば過ぎてく」だとか。
でも、だからこそリアルで、だからこそ薄っぺらじゃないパワーがある。
人は日々進化しなきゃって理想を抱いていても、なんとなく過ごしてしまう日もあって。
主人公がそういう現実認識のもとで、それでも明日へ走っていこうとするところに惹かれる。

お気に入りの歌詞は「今日の迷いは 明日の灯火」「理想へのコンパス」。
どんなに迷っても、あぁこれは自分の理想へとつながっているんだと安心できるから。
私も日々迷いの連続だけど、とりわけ人生の岐路に立たされている若い人は迷いも大きいはず。
でも昨日より確実に成長していける自分を信じて、大いに迷っていけばいいと思う。
ただ、悩みぬかないで途中でコンパスを投げ出すことだけはしないでほしい。
つらくなったら『コンパス』を聴いてみて。背中を押してくれるはずだよ。
・・・そんな曲です。

そうそう、アルバム「Biotope」の初回特典CDとして付録されたアコースティックバージョンもあって。
こちらはちょっと大人な雰囲気。
主人公の年齢は、高校生から20代後半にアップというところでしょうか。
同じ歌詞なのに、ひとつひとつの重みが変わって聴こえるところがおもしろいですね。

沖くん②

2006-08-21 21:21:21 | Sound Schedule
東京の喧騒はいろいろなものを薄めてくれる。
自分の中のどうしようもない感情や目を覆いたくなるような弱さを。
だから私は東京の喧騒の中にいると無条件に安心できる。
でもそれはただ決定的なことから目を逸らしているだけに過ぎず、実は問題の先送りをしているだけ。

それでも私は喧騒に身を浸す。
人々のつながりや、神さまの存在さえも。
すべてを呑み込んでいく喧騒は、誰にとっても居心地のいいぬるま湯のようで。
希薄さや虚無感が私の感覚を鈍らせていく。
自分と世界の境界線さえも薄めて、輪郭を分からなくさせる。
いつも、いつだって傷つきたくない弱い私は喧騒の中に逃げ込む。
実は傷ついていることに気づかなくなっているだけのことにさえ気づくことなく。
誰かを愛したり、愛されたりしている大切な感覚さえも失って。

自然は素朴で厳しくて、普段は目を逸らしているものを浮き彫りにするから苦手だ。
否が応でも、感覚が研ぎ澄まされていくから。
目を覆いたくなるような現実に、目を向けざるを得ないから。
私にとって傷つかない場所は都会であり、脳内パラダイスの中であり、
でもそんなことを言っている場合ではないことくらい、いい加減分かっている。
いつまでたってもぬるま湯に浸かっている訳にはいかないのだから。

もう傷ついても大丈夫。
きっと都会の喧騒はふわふわといつもそこに存在しているから。傷つくことで見える世界もあるから。
私にとっての「窓の向こう」は都会じゃなくて自然なんだ。
でもこれからは喧騒というシェルターから抜け出して、目の前にあるものをまっすぐ見つめて生きていくよ。
傷つくことを恐れないよ。もう平気だから。

『窓の向こう』
ベース沖くんによる作曲パート2。2ndアルバム「456」収録曲。
梅雨のときや、どうしようもない気持ちに襲われたときに聴きたくなる。そして泣きたくなる。
涙を流したあとは、心がきれいになる。そんな不思議なヒーリング効果のある曲。
陽というよりは陰。でも決して暗くはなくて、2番のサビでは大石くんの伸びやかな声とともに、希望の光が見える。

歌詞は、田舎から都会に出てきて、失恋して、都会の喧騒から逃れて生きている大学生が
自分の部屋の「窓の向こう」を体育座りをして眺めている感じ。胸の中にはやりきれない思いを抱えながら。
世の中の色はすべてくすんでいて、でも失恋相手がいつも差していたオレンジ色の傘だけが鮮やかに描かれている。
彼女との思い出がそれだけ主人公の中でまだ鮮明であることが分かって切ない。

最近くすぶっているな、なんだかイライラする、という方には是非!
「456」をお買い求めの上、『窓の向こう』をお聴きいただくことを強くオススメいたします♪

沖くん①

2006-08-20 21:08:55 | Sound Schedule
高校の入学式のこと。誰が言っていたのかはもう覚えていないが、とても印象に残った一言がある。

  これから君たちが迎える青春時代というのは、毎日が決して楽しいだけのものではないでしょう。
  おそらく悩みと葛藤の連続です。けれどそれが青春というものなのです。
  毎日大いに悩んでください。そして君たちの手で未来を切り開いてください。

希望に満ちていた私は、それは本当だろうかと疑問に思った。不思議だった。
しかしそれは真実だった。形容しがたい閉塞感とどこか捉えどころのない不安にいつも苛まれていた。
唯一の希望は、入学式のときのその言葉。それを頼りに、私は自分探しの旅をしていた。

そして浪人時代を経て、大学時代。
相変わらず毎日自分探しだが、その方向性がだんだん変化してきたのを感じる。
高校時代は内向きに自分を見つめていたが、浪人時代から外向きに自分を見つめるようになったのだ。
つまり友人と本音で語り合うことで、お互いに何か答えみたいなものを探しているということ。
カフェで、公園で、あるいは町の片隅で。ときにはオールで語り合ったりして。

もうすぐ就職という岐路に差し掛かろうとしている。
だんだん現実社会に組み込まれていく私たちは、きらきらした夢や希望を失わずにいられるだろうか。

そんな若者たちの微熱のような葛藤を描いた作品がこちら。

『僕らの行方』
ベース沖くんによる作曲作品!2ndアルバム「456」に収録されている。
「456」全体のカラーを決定付けているのは、この曲だと言っても過言ではないだろう。
楽曲やジャケット写真ともに、テーマカラーは灰色と光。このイメージは「僕らの行方」に最も色濃く表現されているのである。

この曲は沖くんお気に入りの小説『ロックンロールミシン』を表現したものだそうだ。
『ロックンロールミシン』は鈴木清剛著、新潮文庫で380円で販売されている。
また行定勲監督、キャスト池内博之、りょう、加瀬 亮、水橋研二、SUGIZO、宮藤官九郎というメンバーで映画化もされている。
ちょっとでも作品の背景に触れたいと思い、小説を読み、映画も見た。
平凡な会社員と自由に夢を追いかけ続けるデザイナーの3人がひたむきに生きる姿を描いた青春ストーリー。
すごく気に入って、何度も何度も読み返しては「僕らの行方」を聴いた。
小説の世界観と曲が見事にマッチしている。沖くんがどんなにこの小説が好きか分かる。

けれど出来上がった曲に歌詞をつける作業は結構難航したようで、
雑誌なんかには「沖くんに小説を借りて読んで、沖くんの中のイメージを壊さないように詞を作った」的なことが書いてあった。
語り合ったりもしたという作業を通じて生まれた歌詞もまた、小説の世界観をぴたりと表現していると思う。
曲だけ聴くのもいいけれど、小説と合わせればもっと深く味わえる。
そして聴き終わったらふっと背中を押してもらえる・・・ちょっと荒削りなやさしさのある曲。

沖くんの紡ぎだしたメロディー。
「僕らの行方」をライブで演奏しているときの沖くんは、いつもの2割増しで頭を振っていて、とても嬉しそうで、
それだけ自分の楽曲を愛してることがひしひしと伝わってきた。

ことば至上主義。

2006-08-19 23:54:12 | Sound Schedule
以心伝心という言葉が嫌いだった。
気持ちは言葉で説明しないと絶対に伝わらないと思っていたから。
言葉がすべて。そんな「ことば至上主義者」だった。

でも最近はむしろ言葉の不自由さに悩んでしまう。
私のココロは果たして周りの人に伝わっているだろうか、
逆に私は周りの人のココロを、言葉を、きちんと受け止められているだろうか、と。

自由なはずの思考が、言葉によって不自由になる。
もどかしい。届けたい想いが体中に渦巻いているのに、言葉がココロを超えない。
あぁそっか。この感じが「ことばさがし」なんだ。

大石くんの言葉に対するストイックな姿勢が好きだ。
きっと大石くんは言葉の不自由さなんかとっくの昔に知っていたんだろうね。
それでも言葉と友達でいようとして、言葉の不自由さにチャレンジしようとしていっている。
言葉の不自由さを乗り越えて、言葉を信じる大石くん愛情の深さに羨望と焦燥感。

捧げ続ければ気持ちは伝わる。
言葉を諦めない、この姿勢が何よりも大切。
うん、言葉はやっぱりステキなツールだ。私はやっぱりことば至上主義。


『ことばさがし』
正統派な5thシングル。2ndアルバム「456」にも収録されている。
噛めば噛むほど、聴けば聴くほど味わい深いスルメ曲。

前作の「ピーターパン・シンドローム」からサウスケは第2期に入りますが、
第1期の、ストーリー性に富んで遊び心がある歌詞とは対照的に、
第2期は、歌詞がとてもシンプルでストレートになったところが特徴的。
「ことばさがし」はその特徴が顕著に現れています。

「言葉が心を超えなくても」「あなたのもとへ 届け愛の唄」

無駄なものが削ぎ落とされて、とってもストレートに投げられた言葉。
第1期のサウスケの詞の世界と戯れていたところへ、直球という変化球!
言葉遊びがなくて初めて聴いたときは、正直物足りなさを感じました。
でも「ことばさがし」の歌詞ひとつひとつの強さと輝きは、全曲中で1位2位を争うくらいじゃないかな。

サウンドも正統派な響き。どこを取ってもスキがない感じ。
でも「なぁそうだろう?」の2回かぶせはあんまり好きじゃない。なんて言うか、too much。
ようじさん的には「物足りなくならないように」加えたらしいけれど、大石くんの声はそれだけで十分存在感あると思う。
いや、お気に入りには変わりないんですけどね笑。


『あなたを想う旅』
2ndシングル「君という花」のカップリング曲。
なぜ突然に・・・と思われるでしょう。この曲はことば至上主義者の私、裏イチオシなのです!
まず何がいいってサウンドがかっこいい。ドラの音みたいなチャイナシンバルが効いてます。
すごくサウスケらしいサウンドなんじゃないかと私個人的には思いますね。
そこに乗せられた歌詞のほとんどは「あなたを想うたび」のリフレイン。
「ことばさがし」とともに、歌詞にかなり強さを秘めた曲だと思う。
恋しい人のことを想う度に自分の気持ちに起こる8つの化学変化を、すべて動詞+体言止めで表現した、この歌詞のすごさ!
白旗白旗。

・・・私の「ことばを探す旅」は永遠に続きそうだ。

祝ゴールデン。

2006-08-18 21:11:01 | Sound Schedule
何が嬉しかったかって、やっぱり当時大好きだった音楽番組にサウスケが出演したこと。
あれは感動だったな。ポップジャムとミュージック・ステーションへの出演。

♪ポップジャム♪
2003年1月18日放送(これセンター試験の日に放送されたんだ、びっくり)
出演はRAG FAIR、EveryLittle Thing、ロードオブメジャー、DA PUMP、一青窈、Sound Schedule、Strawberry JAM、Kiroro(登場順)

サウスケが出演したのはブレイクレーダーというコーナー。
毎週2組の新人アーティストが紹介され、NHKホールに集まったお客さんが売れるか売れないかを投票するというもの。
私の高校のクラスメイトの男の子やプリマベーラの相方は幸運にも観覧に行けて、投票してきたそうです。
サウスケ初ポップジャムのお土産として、その投票用紙を何枚ももらいました笑。

高市アナに「今日紹介するバンド、1組目はこちら!」と紹介され、モニターに写ったのはピタパンポスターの写真。
同時に会場に響き渡るキャーという黄色い歓声!「おぉすごい反応ありますね」とコメントする優香ちゃん。
さらに写真の感想を聞かれて「カッコイイ3人組ですね」と言っていたのが、私的にツボでした。
毎週登場するアーティストのそれぞれの音楽性は、キーワードで紹介されるのですが、サウスケはというと「燃やせ煩悩」。
「迷い、下心、悩み、欲望というあんまりよろしくない感情を燃やし尽くして音楽していこうぜ、というバンドです」
と紹介した高市アナは予め結構サウスケの曲を聴いた気がする。下心とか言ってるあたり。

ではサウスケ衣装チェック笑。
大石くん :ピンストライプの黒ジャケ、白Yシャツ、ブルージーンズ、黒白コンビの靴
沖くん  :エンジ色のストライプジャケ、黒Tシャツ、ブルージーンズ、茶色靴
ようじさん:白ストライプの濃紺ジャケ、エンジ色Tシャツ、黒パンツ、黒靴
おぉ!なんと3人ともストライプという井出達。

「今日はこのポップジャムに出れて、やっと親孝行が出来ました、ありがとうみんな!」という大石くんの語り。
それに応えて「おめでとーう」「ありがとーう」という会場からの男性の声は、ハロプロファン?そして演奏スタート。
めちゃくちゃ緊張してるなぁっていうのが画面から伝わってきたけれど、
いつもと変わらぬ歌声といつも以上にノリノリな演奏は、会場中を魅了したことでしょう。
その証拠に「緊張したんですけど、会場の皆さんの声援で最高のライブが出来ました」というようじさんの演奏後コメント。
そしてなぜかカメラに向かって投げキッスの大石くん笑。
投票結果はなんと77%!ブレイクレーダー史上稀に見る高支持率でした。

♪ミュージックステーション♪
2003年1月24日出演(この日の裏番組に8時半から「千と千尋~」があったのよね)
出演は平井堅、CHEMISTRY、EveryLittle Thing、SOPHIA、愛内里菜、Sound Schedule、堂本剛(登場順)でした。
Mステのカメラワークとライティングは、他の音楽番組とは比べものにならないくらい良いと思うから、
ピタパンを歌うサウスケがどういう映像になるのかが楽しみで仕方なかったのを覚えています。
もうビデオを2台セットして、テレビの前で噛り付きで録画→エンドレスリピートでした。
出演は1番最後でタモリさんとのトークはなく、武内アナによる紹介コメントは、
「関西出身のロックバンドで、美しいメロディワークが女子中高生をの間で大人気なんですね」でした。

サウスケが歌ったのは、バックにスポットライトがたくさん並んだ場所。
Mステ出演なら是非そこで!というくらい私のお気に入りセットだったので、個人的にかなり嬉しかったですね笑。
ライティングはブルーとグリーン中心、ときどきイエロー。ピタパンのイメージにマッチしていい感じでした。
ギターのアップから入って、右から左からそしてクレーンで上からと、あらゆる角度から映るメンバーさん。
改めて見ると、切り替え多すぎな気がしないでもないけれど、Mステらしい映像になってたと思います。
歌いだしこそ緊張してるみたいだったけれど、
そのあとはちゃんといつものサウスケで揺るがないのはさすがでした。

さて気になる衣装チェックのお時間です笑。
大石くん :白ジャケット、黒インナー、ブルージーンズ、黒コンバース
沖くん  :キャメルジャケット、黒インナー、ブラックジーンズ、黒スニーカー
ようじさん:グレージャケット、黒インナー、こげ茶パンツ、黒靴
という感じ。うん、なかなかさわやかでよかった!

余談。大石くんは「ゴーゴーモンキーズ」というラジオでロザン菅ちゃんとある約束をしていたそうで。
それは、Mステのどこかで、ロザンのキメポーズである「足し算」をしてほしいというもの。
「足し算」とはウルトラマンのシュワッチみたいに、胸の前で腕をプラスのかたちに組むポーズであります。
それを大石くんは、関東でしか放送されないミニステという、ちょっとした出演者紹介コーナーでポーズ!
きっと関西で見ていた菅ちゃんは見られなかったことでしょう笑。

『ピーターパン・シンドローム』
スマッシュヒットな4thシングル&2ndアルバム「456」に収録。
ジャケットがとってもキレイ。ブルーが基調で、海辺に立った3人のシルエットに裏側の月とUFO。
曲の世界観をそのまま写真にしたような感じ。もしサウスケを知らなかったとしても、思わずジャケ買いしそう。

サウスケシングル曲には珍しい、notラブソングなナンバー。
「大人になりたくない」「大人と子どもの境界線はどこにあるの?」
そんな誰もが1度は通り過ぎる命題を、ポップなメロディに乗せて歌い上げています。
「プリマベーラちゃんが応援してるバンドってどんな感じなの?CD貸して」と言われたら、
私は迷わず「ピーターパン・シンドローム」を貸してあげます。
テーマがいろんな人の共感を得るという点でピカイチだと思うから。

あとピタパンのいいところは、歌詞が素直なところ。
実際にどこかのメディアで大石くんが言ってたと思うんだけど、
「今までの僕だったら、なんだかんだで最後には『最終電車』に飛び乗ってしまってたと思うんですよ。
でも今回は最後の最後まで終電を見送ってしまったという、かなり僕自身が素直になれた歌詞なんです」って。

だから、ね。あわただしい日常に追われて心がトゲトゲしていても、
ピタパンを聴けば、まんまるで無邪気な気持ちになれる。ステキな笑顔をくれる曲だよ。

男女の友情。

2006-08-17 23:58:40 | Sound Schedule
これは永遠のテーマですよね。
果たして男女間に友情は成立するのか。
私は基本成立する派なんですが、これが実際難しい。
でも小学校以来くされ縁の男の子との間には絶対的な友情が成立してると思う。
だから小さい頃から知っている男女間には恋愛感情って生まれないって私は思うんだけど、
少女マンガにもありがちなように「幼なじみの存在」ってどうやら恋愛においてキーポイントのようで。
よく知っているからこそ、その相手に対して愛情が深くなることもあるのでしょうか。

そんなgirl's talkの話題の中心になりそうなテーマを持つのが、この曲!

『幼なじみ』
爽快な3rdシングル。1stアルバム『イマココニアルモノ』の1曲目。
CDTV2002年4月期エンディング。あのときは星占いを見ようか、PVを見ようか迷いましたねぇ笑。
PVはメンバー3人が迷彩服着て本気で缶蹴りしているというもの。
ちょっとした映画みたいで、サウスケPV史上でも上位にランクインな逸品。
細部まで凝ってあって、缶蹴りに使われている缶が『幼なじみ』のジャケットになってるんです。
ジャケットは情熱の赤。映像の彩度が低いから、PV中幼なじみ缶の赤だけがすごく印象的。
でも実際CDショップでジャケットを見てみたら・・・そこにはナント衝撃のイラストが!
個人的にはかわいいと思うんですけど、もしかしたら好き嫌いが分かれるかも?

注目の歌詞ですが、登場人物は男の子2人と女の子1人。そしてこの3人は幼なじみ。
主人公にとって「君とあいつ」は「特別」だったのに、主人公の知らないうちに「君とあいつ」は「特別」になっていた。
その事実を主人公が知ったのは、電柱に2人の相合傘が書かれていたから。
衝撃と、なんで素直に言ってくれなかったんだろうという思いから、2人から離れる主人公。
そして「幼なじみ」に亀裂を抱えたまま月日は流れ、3人も大人になったある夏の日。
主人公と女の子は突然の再会を果たす。突然の夕立とともに。
大人になって自分は誰が好きなのか気づいたのか、主人公に抱きつく女の子。
とまどう主人公・・・友情と恋心の葛藤。そして最後は傘を投げ捨てて抱きしめてしまう。
もうホント、この歌詞の3人の物語を想像するだけで軽く2時間くらいは脳内で遊べちゃいます。

そんな若い3人の駆け抜けるような恋模様のように疾走感あふれるサウンド。
はじけるようにみずみずしいギターの和音とともに、推進力のあるベースと力強いドラムが鳴り出します。
B majorだからイメージは白。光があふれててキラキラしているような、詞の世界観にぴったりな色。
3回目のサビに透明感があるからこそ、3人の「幼なじみの輪」が崩れていくどうしようもなさが際立つところがすごく好きです。

曲はもちろんのこと、ジャケットからPVまで全部好みで、思わず「星みっつ!」と叫びたくなるような作品です。
そうそう、3rdシングルには『面舵いっぱいいっぱい』というサービストラックまで収録されてるんですよ。

観覧。

2006-08-16 17:08:30 | Sound Schedule
今日はいきなり曲紹介から書いちゃおうか。

『さらばピニャコラーダ』
夏気分爆発な6thシングルであり、サウスケ第2期完結作。2ndアルバム『456』にも収録されている。
注目はジャケットだ。表面は「ちょっとイカしたバーで・・・」的な写真なのに、
CDを買って開けてみたら「どんな間違い探しやねん笑」的な爆笑写真がお目見えする。
これはCDを買った人でなければ味わえない。だから買ってね笑。

冗談はさておき。
ていうかジャケットにしろPVにしろ、冗談のひとつも言いたくなるような遊び心ある作品なんですよね。
歌詞も韻を踏んでるし、歌謡曲みたいなサウンドも懐かしい感じ。
ちょっと夏に刺激が足りないと悩んでいるあなた!ピニャをスパイスにスリリングな1夜でも過ごしてみたらいかが?

・・・と曲紹介も済んだところで、この曲にちなんだエピソードを2つ紹介しようかしら。
あれはある暑い・・・え?ひと夏のアバンチュールの話かって?
私にはそんな経験ないのよ、残念ながら。


まずは幻の高速ピニャコラーダの話。
2003年6月15日のワンマンライブ「レインマン伝説」@原宿アストロホールでの出来事です。
この日のピニャコラはめちゃめちゃ高速だったんです!
ようじさんのドラムが・・・あの・・・なんて言うか・・・走ってるんですけど笑。
それも無理ない話。演奏されたのは終盤で、しかもペンネの女→世直しブッダ→ピニャ→・・・という並び。
中盤にバラードが並んでいただけに、ペンネで会場中のスイッチが入った感じで。
ファンも跳ねすぎて酸欠状態だわ、大石くんも歌いながら爆笑だわ、楽しい状況でした笑。
「なんか頭がまっしろに・・・」と言うようじさん。
それ以降はさすがに無茶な曲順はなくなりましたけど、貴重な思い出です。


2つめはサウスケが「コラスタ」というテレビ番組にピニャコラの宣伝で出演したときの話です。
「コラスタ」とは、テレビ東京で2003年9月まで放送(毎週月曜17:25~17:55)されていた音楽バラエティー。
レギュラー出演者はFLAME、Lead、The NaB'sという、なんとアイドル番組!!
2003年6月13日に天王洲アイルスタジオにて収録があり、相方と2人で観覧してきました。

さすがテレビ局のスタイリストさんは違います。
メンバーさんそれぞれに合ったヘアスタイルや衣装を用意してるんだもの。
若いオンナノコたちが「なんかちょっとカッコよくない!?」って話しているのを聞いて、
「おぉ~若い層の購買意欲をゲット!」と相方とふたり、ほくそ笑みました。
Leadとゲストの対戦コーナーで、Leadの輝くんとようじさんが大縄を回していたシーンが個人的にお気に入り。Leadかわいいもん。

余談。今年のようじさんの誕生日のあとの本人からのBBSへのコメントで、
「僕と同じ誕生日の人は~」という一覧にLeadの中土居くんと書いてあって、
コラスタの記憶がよみがえったと同時に、ヒロキくんと書かないあたりにようじさんらしさが出てるなと思ったのでした。

初ライブ。

2006-08-15 04:00:00 | Sound Schedule
サウスケのライブに初参戦したのは、2001年11月21日。
ちょうど2ndシングル『君という花』の発売日@渋谷CLUB eggsite(現:渋谷eggman)

それまでコンサートや舞台は結構たくさん観ていたけれど、ライブハウスに足を踏み入れるのは初めて。
右も左も分からないままに陣取ったのは、舞台左側マイクのど真ん前。
そう、お気づきですね。沖くんマイクの前であります。
でも本人たちが登場するまで全然分かってなかったんですから、やっぱりあの頃は若かった笑。
これ以降ライブは沖くん側で観ることが多くなりました。

Naked Generation Style supported by HOT WAVE というライブで、サウスケは2組目。
セットリストは控えてないので不明ですが、演奏していた記憶のある曲は以下の5曲(順不同)
 ・吠える犬と君
 ・君という花
 ・竜巻
 ・月が落ちる前に・・・
 ・今ココにあるもの

率直な感想を述べると、この日はすごく緊張してたのかなっていう感じのライブでした。
もちろん私がライブ慣れしてなかったというところも大きいとは思いますけど、この日のサウスケと、
今のサウスケのライブパフォーマンスを比べたら、どんだけストイックに努力してるんだろうっていうくらいパワーアップしてます。

『竜巻』
このときにはまだインディーズアルバム『ここから始まるストーリー』にしか収録されてなかった曲。
現在3rdシングル『幼なじみ』、1stアルバム『イマココニアルモノ』収録。
この日はじめて聴いたのですが、インパクトのある歌詞だなって思いましたね。
制服がある会社のOL(推定24)が主人公で、ストレスフルな彼女の日常に対する応援ソング的な歌詞。
低音の効いたサウンドがかっこよくて、ベースにあわせて拳をあげるのがライブの定番です。

『君という花』
ドキドキの2ndシングル。ジャケットは、青と白の絵の具を1:2で混ぜました的みずいろ。
沖くんベースで始まるところが印象的な曲。
この曲も♪君という花~のサビにあわせて人差し指を伸ばした右手を挙げていく振りが定番化しています。
1曲の中でリズムが一定じゃないので、慣れないうちはノリ間違える恐れあり笑。
そんなところがすごく楽しくて、人気があるのではないかと推測中。

大石くんの詞の世界は夜であることが多いけれど、
君花は深夜も深夜、午前4時に男の子が振られた彼女のもとに自転車で向かうというストーリー。
別れて2ヶ月、ちょうどつきあっていた頃の楽しい思い出ばかりを思い出す時期に突然元カノから電話。
しかも夜中とあれば、男子の妄想やユメも膨らむ訳で。
期待と下心を抱えながら錆びた自転車こいでいくあたりが情けなさを増してます。
そんなダメで、でも恋に必死な大学生を見事に切り取ってます、感服。
言葉のチョイスが「抜け毛」とか「下心」とか、歌詞では見かけないようなものばかり。
でも全部が主人公像の輪郭をはっきりさせていくので、物語性が極めて強い曲になってます。

一転して、サウンドはすごくクリアな感じ。
曲中ずっと高音のギターエフェクトが鳴ってるし、ようじさんのドラムもすごく張った音がするからかしら。
この曲に限ったことではないけれど、サウスケの音はがちゃがちゃしてなくて好き。
サウンドから坂道を自転車で登ってるようなシーンが浮かんできます。
歌詞とサウンドでひとつの物語を織り成している曲ですね。
聴けば聴くほど、音符とリズムの絡み合いが絶妙でおもしろいんですよ!
あ、ギターとベースラインってこういう構成になってるんだっていろいろ発見します。
ライブでこの曲を演奏してた大石くんが間奏中ノリノリでエフェクター効かせすぎてたことがあって、
それは効かせすぎだろう!って妙にそのときのイメージが残ってます笑。