プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

プリマベーラ×プリマベーラ

2008-07-08 22:33:08 | from S to S
淡路町まで行ったついでに、神保町まで歩いた。
目的地まで。それはずっと行けずにいたカフェを探して。

***

不思議の国の入り口みたいで、胸がざわついた。
注意していなければ通り過ぎてしまいそうに、草木に覆われた扉。入口にはネコ。

「やばい、これはちょっと」

少し薄暗い、穴蔵の中のような内装。隔絶された空間。
ここならば、少し目が悪くなろうと、執筆スポットとして通いたいかも。
古本屋もたくさんある街。高校時代に通い詰めた街。ネコの待つカフェ。

私が訪れたのは「カフェ・プリマベーラ」

神保町にほど近い、猿楽町にあるカフェだ。
ひげのマスターと、ステキな奥さん。

顔なじみの人しか来ていないのだろう。
オーナーと親しげに語る老人。今日はコーヒー濃いめ??と奥さん。
奥には学生さんが2組。

プリマ・ブレンドをオーダー(\700)
バナナまで付いてきた。

…なんだろう、とても落ち着く。

古本屋も、本屋も、人がいなくてがらがら。
そんなことを憂う会話に耳を傾けながら、本を愛する街を愛した夫婦の物語を巡らせる。
平日しか開いていないプリマベーラ。

***

ある程度「委ねる」こと。
スタンスは揺るがず、変わらず、焦らず。

最近、自分がどうしても納得できなくて、弱点で、と思っていたことは、
どどーんと委ねることが出来ていなかったことであった。
何かに焦って。焦らない人がかっこよくみえた。

あぁなんだ、そっか。
だから、大丈夫なんだって。

***

生きるって、やっぱりなんだかステキだ。
インスピレーションが湧く場所を求めて旅に出よう。
自分のテリトリーを広げて。地図を片手に気の赴くまま。
気持ちイイ。と、ちょっとしたときめきを自分に。

***

「お疲れ様」のあるカフェ。
「帰る場所」があるから人は出掛けるのだ。