プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

愛のかたち。

2006-08-24 22:06:15 | Sound Schedule
サウスケの音楽を通じて知った、大切なこと。それは、誰かを素直に愛すること。
愛し方にマニュアルなんてなくて、それぞれのかたちでいいんだってこと。

『愛のかたち』
インディーズ時代に神戸芸術本舗から発売されたアルバム「ここからはじまるストーリー」に収録。
そして1stアルバム「イマココニアルモノ」にも再録されている、歴史あるナンバー。
家族や友達、そして大切な人。それぞれに対する愛し方に迷ったときは、必ず聴きます。
とってもやさしいメロディで、ダイレクトにハートに響いてくる曲です。

そして誰が何と言おうと、歌詞がきゅんとするんです。こういうのに弱いのです。
僕の部屋へついておいで、途中のコンビニでいつもの食パン買っていこうという流れのあとに、
「ついでに思い出つくろうか キスしようか」ですよ?大石くん、あなたは言葉の魔術師ね。
“ついで=オマケ”みたいな感じだけど、これは1番じゃなくて“ついで”だからこそいい。

でもこの曲が心の琴線に触れるのは、ただ歌詞がいいとか、メロディがキレイだとか、それだけじゃない。
「ショッピングセンターの裏のベンチ」は実際に神戸に存在してるらしい。
「流星群」も、かつて話題になった獅子座流星群のことだよね。
「そこから始まるストーリー」って歌詞にもあるように、この曲は「ここスト」のメイン曲だと言えるし、
ライブで何回も聴いた「愛のかたち」はサウスケにとって“スペシャル”な感じがする。
そうだ、ここにはサウスケの原点である神戸の町や、バンドを始めたメンバーさんの希望、
それはようじさんの言葉を借りれば「初期衝動」かな、そういうきらきらした夢のかけらがたくさん詰まってる。
きっとそういう表面には現れない、曲の奥底に秘められた思い入れが、私の心を動かすんだと思う。

『流星群』
1stアルバム「イマココニアルモノ」に収録されているサウンドエフェクト。
パソコン打ち込みで作ったのかなぁと思いきや、すべてギターとベースによるもの。
エフェクター掛けて流星群のイメージを作り上げたらしい。
“自分たちですべて音をつくる”というサウスケの精神ここにあり!
このトラックが作られたのは、直後に収められている「愛のかたち」の世界観を崩さないため。
「流星群」の直前のトラック「大学物語」と「愛のかたち」の曲調が180度違うから入れたんだって。
ここにも「愛のかたち」に対する並々ならぬ思い入れを感じるのは、私だけでしょうか。

そんなサウスケのラブバラードの名曲中の名曲である「愛のかたち」。
これから訪れる秋の夜長のお供にいかかですか?