プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

だから、心には涙雨。

2008-08-02 10:54:33 | つぶやき
3ヶ月の壁、というものは本当に存在するものだと、
自分の6月中旬から7月を冷静に振り返ってみて感じた。
3日、3週間、3ヶ月、3年は要注意なのだ。

社会人3日目は神戸から静岡に移動。
社会人ちょうど3週間目に配属され、
3ヶ月目の6月中旬から出向研修に。

節目節目に環境が変わり、
そのたびに少しだけ弱った。

ちょうど梅雨の頃。
私の心にはいつも涙雨が降り止まなかった。
心が弱ってるときには、いろんな人のやさしさが心に染みるから。

***

気づけば私の周りにはすばらしい人ばかりだ。
昔も今も、数え切れないほどたくさんの人と出会ったが、
そのたびに育ててもらって、今の私がある。

傷ついたり怒ったり泣いたり、
喜んだり笑ったり楽しんだり。
たくさんの人がくれた言葉や想いのかけらと、
たくさんの経験が積み重なって、私。

もしもこの世に自分以外には誰もいなくて、
誰も自分の名前を呼んでくれなかったとしたら。
人は自分で「自分」がどんな存在か確かめられない。
そこにいるのに「いない」ことと同じ。

―濃密なコミュニケーションはとても大切なことだよ。
表面だけのコミュニケーションなんておもしろくない。
まあ相手と深く関わることは若いうちは怖いだろうし、
深くコミットされることに慣れてない人も多いだろうね。
でも会話するということは承認作業みたいなものだから。
みんな承認されるのは嬉しいことだから、初めこそ驚くかもしれないけど。

大好きで尊敬してやまない人生の先輩はよく言う。

誰かが承認してくれるから私は私の存在を確かめる。
誰もが相互に認め合って、私たちは存在している。

だから、私は大切な人を上手に大切にしたい。
大切な人が私にしてくれるみたいに。

大好きならば大好きと、
会いたいなら会いたいと、
きれいなものをきれいだと、
感謝にはありがとうと。

きちんと言葉にしないと伝わらない。
だって目は口ほどに物を言わないから。
離れている場合には尚更ちゃんと伝えないと。

***

周りの人がいつもより元気がないように見えたら、
私には根本では決して何もできないけれど、
せめて一瞬の笑顔を守りたいと思う。

きらきらしたキャンディの箱を開けたときみたいな、
母が雨の日に傘を持ってきてくれたときみたいな、
大好きな人のやさしい笑顔を見たときみたいな、
東京の空にいつもより星をたくさん見つけたときみたいな、

ちょっとしたドキドキと少しばかりの笑いを届けられる人でありたい。

***

でも。大切なものは、
いつも簡単に壊れてしまいそうで、
壊したくないから、そっと。

あまりにも大事になりすぎると、
どうしたらいいか分からなくなって距離を置く。
結局、大切なことから目を逸らしてしまう。

でもこれからはやっぱり。
いろんな人が心をくれた分、それ以上に心をあげたい。

***

社会人3ヶ月目の壁を超えた今、
人に恵まれたことをつくづく幸せだと思う。