プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

男女の友情。

2006-08-17 23:58:40 | Sound Schedule
これは永遠のテーマですよね。
果たして男女間に友情は成立するのか。
私は基本成立する派なんですが、これが実際難しい。
でも小学校以来くされ縁の男の子との間には絶対的な友情が成立してると思う。
だから小さい頃から知っている男女間には恋愛感情って生まれないって私は思うんだけど、
少女マンガにもありがちなように「幼なじみの存在」ってどうやら恋愛においてキーポイントのようで。
よく知っているからこそ、その相手に対して愛情が深くなることもあるのでしょうか。

そんなgirl's talkの話題の中心になりそうなテーマを持つのが、この曲!

『幼なじみ』
爽快な3rdシングル。1stアルバム『イマココニアルモノ』の1曲目。
CDTV2002年4月期エンディング。あのときは星占いを見ようか、PVを見ようか迷いましたねぇ笑。
PVはメンバー3人が迷彩服着て本気で缶蹴りしているというもの。
ちょっとした映画みたいで、サウスケPV史上でも上位にランクインな逸品。
細部まで凝ってあって、缶蹴りに使われている缶が『幼なじみ』のジャケットになってるんです。
ジャケットは情熱の赤。映像の彩度が低いから、PV中幼なじみ缶の赤だけがすごく印象的。
でも実際CDショップでジャケットを見てみたら・・・そこにはナント衝撃のイラストが!
個人的にはかわいいと思うんですけど、もしかしたら好き嫌いが分かれるかも?

注目の歌詞ですが、登場人物は男の子2人と女の子1人。そしてこの3人は幼なじみ。
主人公にとって「君とあいつ」は「特別」だったのに、主人公の知らないうちに「君とあいつ」は「特別」になっていた。
その事実を主人公が知ったのは、電柱に2人の相合傘が書かれていたから。
衝撃と、なんで素直に言ってくれなかったんだろうという思いから、2人から離れる主人公。
そして「幼なじみ」に亀裂を抱えたまま月日は流れ、3人も大人になったある夏の日。
主人公と女の子は突然の再会を果たす。突然の夕立とともに。
大人になって自分は誰が好きなのか気づいたのか、主人公に抱きつく女の子。
とまどう主人公・・・友情と恋心の葛藤。そして最後は傘を投げ捨てて抱きしめてしまう。
もうホント、この歌詞の3人の物語を想像するだけで軽く2時間くらいは脳内で遊べちゃいます。

そんな若い3人の駆け抜けるような恋模様のように疾走感あふれるサウンド。
はじけるようにみずみずしいギターの和音とともに、推進力のあるベースと力強いドラムが鳴り出します。
B majorだからイメージは白。光があふれててキラキラしているような、詞の世界観にぴったりな色。
3回目のサビに透明感があるからこそ、3人の「幼なじみの輪」が崩れていくどうしようもなさが際立つところがすごく好きです。

曲はもちろんのこと、ジャケットからPVまで全部好みで、思わず「星みっつ!」と叫びたくなるような作品です。
そうそう、3rdシングルには『面舵いっぱいいっぱい』というサービストラックまで収録されてるんですよ。