プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

ようじさん①

2006-08-22 19:12:02 | Sound Schedule
なんだかココロがうきうきしてスキップしたくなる朝。
それまでココロの中で燻っていた悩みごとの答えが見えた時。
からだの中から前向きなエネルギーが溢れてくるような感覚を味わったことはありませんか?

そのエネルギーはさらに前へ進むための原動力になって。
さながら風を受けた帆のように。社会という大海原を航海するためのコンパスのように。

そんな風に背中を押してくれる曲がこちら。

『コンパス』
ようじさん作曲作品!サウスケ第3期の1作目で7thシングル『アンサー』に収録されています。
もう底抜けに明るくて、前に進んでいくパワーがあって、ストレートな応援歌。
まさにサウスケの新機軸を打ち出した曲だと言っていいと思いますね。

なんていうか、こう私が落ち込んでいたとしますよね。
そしたら「ジブン凹んでるん?そや、あの山まで行こうや」って言われて、
渋ってたら「いいからいいから」って強引に一緒に走ることになって、
気づいたら笑ってて、それまで何を悩んでたのか忘れちゃった、あははあはは。
・・・みたいなメロディーです。

サッカーが大好きなようじさんだから。
人とのつながりをとても大切にするようじさんだから。
高校生のときに吹奏楽部で青春時代を謳歌していただろうようじさんだから。
こんな前向きなメロディーを生み出せたんだろうな、きっと。

歌詞はというと、主人公(推定高校3年生)の心情吐露系。
1番では気づき疑い願い期待し、2番では反論し苦悩し、それでも最後は希望を掴む。
メロディーの前向きさに反して、このような繊細な心の変化が描かれている。
徹底的に前向きなメロディーに、停滞した言葉を乗せる。
現実は「甘えと妥協の迷路」だとか、日々は「気が付けば過ぎてく」だとか。
でも、だからこそリアルで、だからこそ薄っぺらじゃないパワーがある。
人は日々進化しなきゃって理想を抱いていても、なんとなく過ごしてしまう日もあって。
主人公がそういう現実認識のもとで、それでも明日へ走っていこうとするところに惹かれる。

お気に入りの歌詞は「今日の迷いは 明日の灯火」「理想へのコンパス」。
どんなに迷っても、あぁこれは自分の理想へとつながっているんだと安心できるから。
私も日々迷いの連続だけど、とりわけ人生の岐路に立たされている若い人は迷いも大きいはず。
でも昨日より確実に成長していける自分を信じて、大いに迷っていけばいいと思う。
ただ、悩みぬかないで途中でコンパスを投げ出すことだけはしないでほしい。
つらくなったら『コンパス』を聴いてみて。背中を押してくれるはずだよ。
・・・そんな曲です。

そうそう、アルバム「Biotope」の初回特典CDとして付録されたアコースティックバージョンもあって。
こちらはちょっと大人な雰囲気。
主人公の年齢は、高校生から20代後半にアップというところでしょうか。
同じ歌詞なのに、ひとつひとつの重みが変わって聴こえるところがおもしろいですね。