この日を、待ってしまった。
〔父 入院〕
本当は、病院は嫌だって判っている。
でも、リハビリが強いここにいてもらわないと、
右手の機能が麻痺してしまう。
もうその一心で。
でも、前回の入院が長かったせいか、
スタッフの方が覚えていてくれて、
次々声をかけて下さる。
父も笑顔だった。
だけど、帰りのバスの中で、涙ぐむ私。
なんか、負けたって気がした。
いやいや、絶対まだ負けてないんだけど、
在宅は二か月が限界と感じてしまった。
もうどうしようもないくらい、疲れている。
父、ごめん。
頑張ってきて。
次、帰ってきてからの二か月を思うと、
不安でたまらなくなる。
〔白いバラ〕
一気に咲きはじめたサマースノウ。
黒星病にかかってしまった。
これでも、病みながら咲いている。