今日は娘が喫茶店でお茶が飲みたい、
というので、
珍しいこともあるな…と思いつつ行ってきた。
紅茶専門店とかじゃないから、
お茶よりケーキがメインで、
娘はケーキではなくクッキーを食べた。
何か話でもあるんだろうかと緊張していたが、
どうもそうではないらしく、
じゃあここで、私から大事なおしらせをしようかと考えた、
K君のことだ。
これから徐々に距離を置こうと思っているので、
娘にはきちんと伝えたかった。
思えば、離婚したのは、
まだミオが三歳になったばかりで、
帰ってこないパパのの事を、
「お仕事が忙しいんだよ」と説明していた。
そうして今日に至るわけだ。
娘も大きくなり、薄々感づいているかも知れないが、
まだ、いつかは三人でここで生活することを待っている。
そんな可能性もなくなった。
K君は相変わらず定職につかず、
パチンコを続け、
資金がなくなると闇金に走り、
金を返せと脅されると、母親に泣きつき、
自動車保険にも入らず、
健康保険は母親に払わせ、
私の父にまだ借金の返済が終っていない。
パチンコがうまくいき、景気のいいときはやってきて、
色んなものをミオに与えて帰ってゆくが、
ミオの将来の貯金をしようとしない。
彼はまったく変わっておらず、
また一緒になったところで、
私のわずかな財産までパチンコで散らしてしまうと思うのだ。
彼に関して納得がいかないことは山とあるが、
ここにはとても書ききれない。
私の為にも、ミオの為にもならない男。
でも、それを伝えようとしたら、
鼻の奥がツンとして、
とても伝えられなかった。
もう戻れないなんて、云えなかった。
結局なにも云えず、
家に帰る。
夕方、娘がまた私のところにやってきて、
夕飯の手伝いをしてくれた。
ダイビングのゲームをやって、
私が逢いたいジンベイザメを見せてくれた。
ヘイリーの美しい歌声に、美しい海の世界。
ミオが操るダイバーが、海を深く潜ってゆく。
早く夢に出会えるといいな。
もうパパもママもいいよ。自分で生きてゆく。
そんな台詞が出る日を、
ゆっくり待ちたいと想った。