想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

お盆。

2012-08-14 07:47:13 | 日記

お盆ということで、ダラダラ過ごしている。
昨日は深夜まで本を読んでいた。
5冊も読んでしまった。

漫画もおもしろい。
風呂漫画。
映画も観たいな。


お盆ということで、
昨夜は、おはぎ作って、天ぷらをたくさん揚げた。
天ぷらといっても、我が家は通常野菜だけだ。
おまけにわたくしは天ぷらが苦手。
うまく揚がらないし、
うまくいったのは、揚げまんじゅうだけ。
娘が手伝ってくれた。
お供え物も、地味だ。
でも心がこもっていればいい。


そう、ダンナサマの話をしましょう。


今日はお見舞いのつもりで行ったの。
そしたら明後日帰るって話になっててびっくり。
18日。信州中野の伯母の法事に、
妹と二人で行くことになっている。
ミズタンは昼間クラブでいないし、
ミオッチひとりじゃ大変だから、19日にでも迎えにゆくかって、
Dr.とも話さなきゃならなかったのだが、
今日は話す時間もなかった。
大体、Dr.の許可が下りなければ、タクシーの予約さえできないのだ。
今、明後日帰る言われてもね…!
しかし、ダンナサマにも我慢の限界があったらしい。
毎日のリハビリは辛いし、
同室のひととも話せないどころか、
睡眠を妨害される。
食事を手伝ってもらえない。
歯磨きも、顔を洗うことも、下着も取り替えてないって…

ええええ!?

なんか至れりつくせりのリハ病棟のイメージと違う。
入院時の安心感はどこへ行ったの!?
ダンナサマが苦情を云うのはいつものことだが、
見てて相当追いつめられているなと想った。
うん。入院してみないと判らないこともあるだろうさ。
しかし、Dr.とも話せない、
介護タクシーもお盆休み、
ケアマネさんもお盆休みで、どうにもならないことだった。

私はダンナサマの背中をさすりながら、辛いかと聞いた。
そしたら、堰を切ったようにダンナサマが泣き出してしまい。
「家に帰りたい…」
「判った。でもどうにもならない。
気持ちは判るけど、こらえて。また一緒に家に帰ったら、
私はずっとそばにいるから…」
それからダンナサマの涙が止まるまで、
「ごめんなさい」を繰返した。
「辛い想いをさせてごめんなさい。赦して、お父さん」
それで、涙が止まるまで「そばにいるよ。頑張ろう」を繰返した。
嗚呼、愛しい病んだ父。
小さくなってしまった父。
これは紛れもなく私の父だ。
私は父の頭を抱き寄せてしまった。

それ程に、父の命が愛しかった。

いや。ダメだ。ダンナサマとしつじに戻ろう。
そうでなきゃ、色々辛すぎて、私の神経が壊れてしまう。
私は、色んな顔を持っていなきゃやりきれないのだ。
ミオッチのことも、ミズタンの変化も見逃してはならない。
ミオッチの心のケアも怠ってはならない。
今は笑顔を失うわけにはいかない。

ごめんね。お父さん。


わたくしは、しつじに戻った。

家に帰って、簡単な昼食を済まし、少し休むか…と想ったら、
お嬢様たちがプールに連れてゆけと要求してきた。
もう閉館まで一時間しかなかったが、
「よろしい、行きましょう」と支度する。

お嬢様たちはしつじを置き去りにして楽しんでおられた。
プールの底に沈み、水面を見上げると、
空が青い。光が斜めに差しこんでいる。
水の底には揺れる光の輪。

美しいな、生きるということは。生きているということは。
海で溺れてから、なにかにつけてそう想う。
朝のライ麦パンをセットしながら、
きゅうりの酒かす漬けを作りながら、
床を磨きながら、
風に吹かれながら、
株価の値動きを監視しながら、
本棚のほこりをはらいながら、

とにかく。
生きているって素晴しいって。繰返して想う。



コメント
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