大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

お久しぶりです

2009年12月09日 | ノンジャンル
 請求実務がやっと終わりました。
 月曜日も厚労省との交渉が終わるや実務のために帰阪するという私に向って「守る会」のお母ちゃんたちが言いました。「先生やってた方がよかったやろ?学校やったらこんなことせんでもええからな。」と。思わず「そうやなぁ~」と答えてしまった私がいました。
 あとは請求「エラー」等が無いことを祈るのみです。インターネット請求が正常に到達したことだけは確認できました。


 今日は請求からひとまず解放されて「ぽぽろ大東」の「ちゃぶ台」(座卓・テーブル4台)を買いに行き、「ぽぽろ大東」をのぞいてみました。みんなとても楽しそうに遊んでいました。特にTさんが私の顔を見るなりお人形さんを抱いて嬉しそうに「あっ」と言いながら寄ってきてくれたのが嬉しかった。ぽぽろでもTさんは来ているかなって期待と心配の入り混じった思いで話していました。色々あったようだけどお母さんと一緒に来れて本当によかった!!すごいことだ。あせらずまた来てね。「ぽぽろ大東」ができて本当によかったね。
 スタッフの皆さんもとてもイキイキされており、立ち上げの息吹を感じました。子どもたちもリラックスしており、「学校くささ」を感じさせないところが何よりもよかったです。


 今日は岸和田の「たわし」さんから社会福祉法人大木会編の『ロビンフッドたちの青春―ある知的障がい者施設・30年間の演劇実践記録―』(中川書店)が届きました。タクシーで来られ、すぐにお帰りになったので、お話もできずお礼も言わないままですみません。

 明日が出前実践、金・土と「講演」が二つ入っていて準備もしなければなりませんが、ちょっとだけ本を手にとってみました。
 編集後記を読みますと「もみじ寮・あざみ寮は、「この子らを世の光に」、「共感」、「発達保障」といった糸賀一雄の思想を継承し、一方で「暮らしの文化」という視点から施設の暮らしを捉え、様々な実践活動を展開してきました。」とあります。
 パラパラとページをめくると懐かしい青春の思いがよみがえってきます。私にとっては雲の上の存在でしたが、尊敬する発達保障の実践・研究・運動の先駆者の方々の名前が出てきます。

 これらの生活施設の兄弟にあたる「第一びわこ学園」や「近江学園」には学生時代に施設合宿と称してサークルで1~2週間程度泊まり込みのボランティア活動をさせていただき、大学のある地域で療育記録映画「夜明け前の子どもたち」の上映運動にも取り組んだ青春時代を思い出します。本の中ではこの映画の話も出てきます。匂いまでよみがえってきそうです。

 その中の石野さんという指導員の方の「青春の財産」という一文が目にとまりました。糸賀一雄さんの言葉に寄せてこう語っておられる。「私の青春が寮生との青春だったら、寮生の青春はなんだろう。そんなことを思うのです。やっぱりみんなとの寮生活であり、それを取り巻く人々とのふれあい、その中で一生懸命生きることでしょう。私と寮生の青春が同じなら、私達はもっと寮生の青春を確かなものにしてやらなくては自分たちの青春もしぼんでしまう。そんな思いが今度の劇につながったと思います。」と。
 すごい言葉だなぁと思いました。今の若い指導員の方たちも同じ思いで障害のある青年の方々とその人生に向き合っておられるのだろうか。

 養護学校高等部の卒業生に贈る言葉として私は色紙に「目いっぱい青春を楽しんでください!あなた方に負けないように頑張ります。」と書いて送り出してきました。今また、「専攻科」「学ぶ作業所」づくりで青春に向き合うことになろうとは思ってもいませんでした。あの頃のように廃品回収やバザーをしながら学童保育に取り組む姿にあの頃の友人たちがあの頃の臭いを感じてくれたのか、ぽぽろにボランティアに来てくれ、カンパをくれたのがうれしかった。「青春の財産」を共有したかつての仲間たちが次々と退職する時代になってきました。お~い、待ってるでぇ=Bまたもう少しだけ一緒にやろうや。

 「たわし」さん、懐かしい青春のにおいのする本をありがとうございました。</span>