大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

うわわオバケと私に見える世界

2009年12月03日 | ノンジャンル
 『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』の著者の高橋紗都さんからお便りが届きました。
 2009年11月1日発行の『ビッグイシュー日本版』130号(特集「自閉症、その不思議と豊かさ―発達障害から見える世界」)に紗都さんの表題のエッセイ「うわわオバケと私に見える世界」が載りました
 

 ぽぽろのスタッフのO氏が「『うわわ手帳…』の文章と比べて文体も表現もとてもお姉さん(中学生)らしくしっかりしており、びっくりしました。」と感想を語っていました。
 『ビッグイシュー日本版』は知る人ぞ知る、駅頭で「現在ホームレスかあるいは自分の住まいを持たない人々」が販売されている有名な雑誌です。昨日も京橋の駅頭で131号も販売されていました。関心のある方で電車などをご利用の方は手にとって読んでみてください。1冊300円です。
 「さと通信」(№11)も届きました。ありがとう。いつも楽しみに読ませていただいています。


障害者の日・ヒューマンウエーブ

2009年12月03日 | ノンジャンル
 これは本日の障害者の日・ヒューマンウエーブの会場で、集会が始まる前の写真。今年やっとゆっくりと木々の紅葉を楽しむことができました。銀杏の落ち葉を敷き詰めた絨毯の上を歩きました。


 今週は「障害者週間」です。今から18年前の国連が定めた障害者の日・12月9日に大阪府庁を取り囲む人間の鎖・ヒューマンチェーンが開催されました。
 当時、特別支援学校の重複障害学級(当時は1クラス5人))の設置率が大阪府は全国最低でしたので大阪法務局の人権擁護委員会に4,093人の親が人権救済を求めて提訴しました。その勧告を出させるために教育関係者が集まって集会を行ったのが最初です。翌年から福祉関係者も入れてヒューマンウエーブとして開催され、多い時で2,000人以上が集まり、集会やパレード、直接請願行動などにとりくみ、今回が19回目です。
 第1回目の行動ののち、大阪法務局・人権擁護委員会は人権擁護の観点から、大阪府の重複障害学級の認可は方法・内容ともに違法であり是正するように異例の要望を大阪府知事に対して行いました。その結果、支援学校の教員が一度に700人近く増えました。当時、私などは校内を移動するのに一人で車イスを3台いっぺんに押して移動していました。給食も一人で一度に2人~3人の子どもたちの介護をしていました。

 今日の訴えは、教育でいえば何と言っても特別支援学校の超過密・過大、超長時間通学の解消です。府立佐野支援学校は452人のマンモス校です。全国で2番目?府内には全国ワーストクラスに入る規模の支援学校がたくさんあり、運動場などを削ってプレハブを継ぎ足したり、訓練室や音楽室などの特別教室を普通教室に転用したり…無茶苦茶です。大阪府の計画(5年間で4校設置)を実行してもこれからも増え続けるので焼け石に水、最低でも10校は必要なのです。学校が建つまでは分校を用意するといったものの、スプリンクラーをつけるお金がないというので、特別教室もない、給食用厨房もない学校で我慢してくれというのです。

 その他に支援学校の専門性を破壊する教員の強制異動人事や障害児学童保育の充実(これはぽぽろの現状も踏まえ、声を大にして訴えた)の問題などを訴えました。福祉の問題ではグループホームやケアホーム、入所施設などくらしの場の保障、福祉職員の確保や待遇改善問題などが訴えられました。

 時々雨が降る寒い中の集会、パレードでしたが府内のあちこちから参加がありました。


 生野聴覚支援学校のお母さん方がズラリ。直轄強制異動人事をやめて専門性を守ってくださいと訴えました。


 大阪障害児・者を守る会のお母ちゃんたちと行進しました。


 直接請願で要望を受ける大阪府教育委員会と大阪府(障害福祉担当者)。


 帰りにぽぽろスタッフのKさんと京橋まで乗った京阪電車が何とトーマスとその仲間たち全面一色のワクワクドキドキの電車。帰りはすぐにトーマスッ子のKちゃんの話題に。Kちゃんはぽぽろ大東でも楽しめたようで何よりです。