先端技術とその周辺

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日清食品、カップヌードル容器に植物性プラスチック

2019年06月10日 23時46分39秒 | 日記

 

海のマイクロプラスチックが、溢れ、海洋生物の体内から、大量のプラスチックが発見されニ及び、企業もプラスチックを使わないような方向に行っている。良いことである。唯、最初にプラスチック、ひいてはその破片であるマイクロプラスチックが生命の形態に多大な影響を及ぼしていることを発見したのは、大学の海洋研究者で、最初は何やってるんだと軽く見られたのではなかろうか? やはり基礎研究は、最初は一見すると無駄に見えても、結果が見えるようになると極めて重要な結果をもたらす。食品のプラスチック容器を無くす動きもその好例であろう。

しかし、日本の大学の研究費は、1兆円強で、ファーウエイの研究費が1兆5千億とか言われているのと比べると、安倍政権の基礎技術科学の軽視、はなはだしい。

以下、日経誌からの要約::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

日清食品ホールディングス(HD)は、カップ麺の容器を植物由来プラスチックに切り替える。まず国内で販売する主力の「カップヌードル」で2021年度までに導入し、数年内に非石油資源の素材の使用量を97%に高める。石油由来品を減らし二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。世界でプラスチック製品への環境規制が強まる中、国内外で販売する他の製品も順次切り替える。

日清食品HDは主力カップ麺「カップヌードル」で植物由来のプラスチックを使った容器を導入する
 

日清食品HDは主力カップ麺「カップヌードル」で植物由来のプラスチックを使った容器を導入する

サントリーホールディングスはペットボトルの再生システムを確立する方針で、食品業界で石油由来プラスチックの使用量を減らす動きが広がる。即席麺世界シェア2位の日清が植物性の容器・包装の導入を広げれば波及効果は大きい。

日清はカップヌードルの容器に、サトウキビ由来の植物性樹脂「バイオマスポリエチレン」を1~2割使う。同素材は食品の包装資材で一部採用され始めている。日清は12月の製造分から順次、新型容器に切り替える。数十億円を投じて製造設備を整える。

現在の容器は約7割が植物由来の紙製で、におい移りを防ぐなどの理由で石油由来のプラスチックを約3割使用している。21年度までに石油由来の使用量を半減させ、新素材に置き換える。

植物由来プラスチックは燃やしても大気中のCO2総量は変わらないとみなされる。新型容器を製造時から焼却した場合までのCO2排出量は既存容器より2割弱減らせるという。バイオマスポリエチレンは石油由来品より割高だったが、日清は包装資材メーカーと成分の配合比率などを工夫し、コストを既存容器並みに抑えた。

日清は1つの容器に使うバイオマスポリエチレンの比率を順次高めていく方針だ。「日清焼そばU.F.O.」や「日清のどん兵衛」など他のカップ麺でも導入し、袋麺の袋も新素材に切り替える。

日本即席食品工業協会(東京・台東)によると、国内の即席麺生産量は18年に約57億食。一般の包装・容器系の廃プラスチックに占める割合は、年間重量ベースで2%程度(推定)。推定6%程度のレジ袋などに比べると規模は小さいが、即席麺国内最大手の日清が導入することで植物性プラスチックの開発・普及が加速する可能性がある。

即席麺は世界で年1千億食超が消費されている。フランスでは包装袋など一部のプラスチック製品で25年までに6割以上の原料を植物由来とする法律が成立するなど、海外でも規制が強化される動きがある。

即席麺の世界シェア約1割を握る日清は、海外製品でも植物性プラスチックを順次導入していく考えだ。

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