先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

日本の半導体、TSMC(台湾半導体制作会社)の下請け???!!!

2022年06月26日 09時26分25秒 | 日記

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)が、3次元集積回路開発で、TSMCと共同開発すると発表していた。その内容は以下に要約されていた。

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という)「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 研究開発項目②先端半導体製造技術の開発 (b)先端半導体の後工程技術(More than Moore技術)の開発 (b1)高性能コンピューティング向け実装技術」において、TSMCジャパン3DIC研究開発センター(株)(以下「3DICセンター」という)が実施する研究開発の中で、同社と3DIC実装のための新材料・新プロセス技術の開発に関する共同研究を実施します。3DICセンターは、産総研および国内企業の材料・プロセス技術を評価・検証する研究開発用パイロットラインを、産総研つくば西事業所の高機能IoTデバイス研究開発棟に構築します。

日本の半導体技術、ひと昔前は、世界の最先端を行っていたが、今や、シリコン基板作成、微細回路作成、製造技術のみなってしまった。ただ、それらは元来、日本人の得意とするところで、あるから、誇りとすべきではあるが、肝心かなめの半導体の将来を決めることはできなくなっている。こうなったのは、国家のビジョンが欠けていたからだと思う。

で、国の研究開発機関が、台湾の一企業の基礎部分の共同研究を行うのは、奇異に見える。なぜなら、国家を上げて、台湾の一企業の下請けをすることになるから。