茫庵

万書きつらね

易論 - 第一回 心の4つの窓

2009年01月02日 19時24分54秒 | 易学
二〇〇九年一月一日

なんか、とても適当ですが、以前から温めていた易論を
そろそろ形に、ということで、少しずつ書き連ねていこう
と思います。ただ、中身は易論ですが、形式は出来るだけ
漢詩っぽく、と、心掛けていきたいと思います。

人には心の4つの窓がある、という論は、昔新人研修か何かで
講師の説明で聞いたことがあります。今となっては、誰の何と
いう理論かは知る由もないのですが、なかなか良い考え方だと
思って、自分の易断にもとり入れたのでした。


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誰云心中有四窓  誰か云う、心中に四窓有りと
余題一詩寄心窓  余、心窓に寄せて一詩を題す

開心窓
(心の窓を開く)
                風雷山人

彼我能開是一窓  彼我能く開く 是れ一の窓
(ひがよくひらく これいちのまど)

唯我開之是二窓  唯我のみ之を開く 是れ二の窓
(ただわれのみこれをひらく これにのまど)

唯人開之是三窓  唯人のみ之を開く 是れ三の窓
(ただひとのみこれをひらく これさんのまど)

人不能識是四窓  彼我識る能わず 是れ四の窓
(ひとしるあたわず これよんのまど)



【大意】

心の中には4つの窓があるといいます。
この窓にちなんで一詩作ってみました。

心の窓を開けて

彼我能く開く 一の窓  天下に示す我が魂
(ひがよくひらく いちのまど、てんかにしめす わがこころ)

我のみ開く  ニの窓は 人には見せぬ志
(われのみひらく にのまどは、ひとにはみせぬ こころざし)

我には見えず 三の窓 人から観ゆる 我が姿
(われにはみえず さんのまど、 ひとからみゆる わがすがた)

誰も識り得ぬ 四の窓 真の己はここに在り
(だれもしりえぬ よんのまど、 しんのおのれはここにあり)

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要は、易は、4つの窓すべてを開くことが出来る、と言いたい訳です。
なぜ易なのか、易以外に出来ないのかについては別な議論にまかせる
として、ここではそういうことでスタートしたいと思います。

第二回はいつのことになるやら。。。


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