茫庵

万書きつらね

2012年07月22日 - 詩人ならラテン語くらい 2

2012年07月22日 13時30分30秒 | 詩学、詩論

ラテン語入門その後

 ラテン語の入門書を読んでます。解説よりも時折出てくる単語や短文にはっとする事が多いです。馴染みのある英語やドイツ語以外にも、日本語になってしまっているカタカナ単語の語源になっているものが結構沢山出てきます。そこで、AndroidのPlayストアでドイツ語や英語のラテン語文例集をダウンロードして読んでいく事にしました。もうひとつ、ラテン語の文例集として重宝しそうなのが聖書です。聖書ならフリーのオーディオブックも沢山あるのでこれも英語、ドイツ語と合わせてダウンロードしてきました。

 ラテン語の文章は一見イタリア語やスペイン語に見えますが、聴いた感じはどちらとも明らかに異なり、私が知る何語にも似ていない感じがします。

 ラテン語の詩は脚韻をとりません。ラテン語の詩脚はドイツ語のような強弱ではなく音の長短を構成要素とします。動詞と名詞の格変化は厳密で、語尾を見れば位置づけがわかるので、多くの場合主語としての代名詞は省略され、語順も概ね自由です。ということは、とても詩作向きという感じがします。詩作の都合で自由に語の並べ替えが出来るのですから。慣れれば英語などで作るよりも簡単かもしれません。などと期待しつつ、多読を目指して頑張ります。さしあたっての原書講読目標はホラーティウスといったところです。



最新の画像もっと見る