茫庵

万書きつらね

漢詩練習 - 二〇〇九年四月三十日 客先の退職者送別

2009年05月11日 12時44分43秒 | 漢詩
二〇〇九年四月三十日

客先で一緒に作業していた中国の人が、契約修了になり、帰国する事に
なったので、その送別の詩を作りました。

実は先だっての旅行はこの人の送別会も兼ねていました。
春の花が散っていく時節、去り行く春を惜しむ=本人との別離を惜しむ
とし、残る花(見送る人々)もいずれはどこかに去ってしまうのだから、
ひとつひとつの出会いと別れを大事にしていきましょう、という思いを
述べたつもりですが、意図が伝わったかどうかは不明です。


惜別離
              風雷山人

紅飛紫散惜春中  紅飛紫散 惜春の中
         (こうひしさん せきしゅんのうち)

新緑層層片片風  新緑層層 片片の風
         (しんりょくそうそう へんぺんのかぜ)

今日殘花何処去  今日の残花 何れの処にか去る
         (こんにちのざんか いずれのところにかさる)

人生歳月別離衷  人生歳月別離の衷
         (じんせいさいげつ べつりのこころ)

【大意】

花は飛び散る、緑は萌える。

別れを惜しむや、春の風。


  行く春を惜しむそよ風残り花



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