茫庵

万書きつらね

2013年05月06日 - SNS世代 - 親の意識

2013年05月06日 08時40分00秒 | 教育、子ども

 新聞で小学4年~中学3年の子どもを持つ親412人への意識調査結果(トレンドマイクロ調べ)の記事を読みました。9割弱が子どものSNS利用に反対で、子どものインターネット利用にも色々な懸念を抱いているものの、有害サイト規制などの実際の対策を講じている親は1割程度、という実態が報告されていました。

 多分、インターネットでどんな事が行われているか、そもそもインターネットとは何なのかさえろくに知らないバカ親、無責任親が多くて、不安は感じるものの、何をすべきなのかがわからず、知ろうともしないでいる、という事なのでしょう。こうしたバカ親のせいで、迷惑を被るのは一般社会の善良なる市民なわけですから、無知は即ち無恥、怠惰は罪、という事になります。

 昔の子どもは学校と自宅周辺以外の場所で人と知り合うことはあまりなく、異なる年代と接触する機会も限られていました。親の目の届く範囲からそれほどかけ離れることはなかったのです。しかし、SNSでは世界中の億を超えるユーザーとのつながりを居ながらにして作る事が出来、つながった相手がつながっている人の情報も閲覧する事が出来るので、知らない所で個人情報がだだ漏れになるのです。会ったこともない、名前も知らないどこぞの誰かに名前と顔、場合によっては住所や学校名なごまでが知られていたりするのです。当然、悪いおとなや年長者から良からぬ入れ知恵をされたり、事件に巻き込まれたり、引き起こしたりする可能性もずっと高くなります。

 このように、子どもたちは世代と行動範囲を超えたところから流れ込む膨大な情報と危険にさらされています。これに親のチェックが入らないというのは危険なことこの上ない訳で、それに気づかず何もせずにいるバカ親は、子どもがインターネット犯罪に巻き込まれる手助けをしている訳です。

 うちは大丈夫、とたかをくくっているあなた。そんなことは決してないのですよ。自分が安全運転をしていても、ぶつけてこられたら事故は起きるのと同じで、悪意の有無は別として、前述のように、つながっている人を経由して公開した情報は常に漏れ続けているのですから。