『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

稲毛音楽室にて

2023-03-27 23:51:45 | 旅行
4月9日の公開レッスンとコンサートの下見とリハを兼ねて、稲毛音楽室へ。

総武線に久しぶりに乗りました。

途中、市川の駅を通過した時、急に思い出したことが。

母が子供の頃は、市川の真間に家があり暮らしていた、と言っていたのを何十年かぶりに思い出しました。

そうか、このあたりか・・・としみじみと景色を見る。

馴染みの少ない千葉ですが、ちゃんとご縁があるではないか。


駅に主宰の吉岡由貴さんが迎えにきてくださり、会場に到着。

稲毛園という創業80年の老舗のお茶屋さんの敷地。

元々は、合気道の道場だった、という会場には、当時のままの大きな神棚があり、思わず参拝。

その横の、昔はお茶のふるい分け?に使っていた作業スペースの土間にピアノとグランドピアノがあり、なんというか、不思議な気が濃厚に漂う空間でした。

初めての場所なのに、落ち着く。

何故?そっか。音楽と武術の共存が、既にこの場にあったのね・・と今気付く。

本当はリフォームをするはずだったのが、このコロナ禍で、すっかり利用頻度が減り、予定中断となってしまったそうですが、だからこその、面白さ、良さがありました。

剥き出しの木の柱も良い。


そして、まずは合わせ練習ではなく「爪切り」。

吉岡さんの知人で、今度、公開レッスンを受講される海上(うながみ)美代子さんが「爪切り屋」というフットケアワーカーということで、興味が湧き、やっていただくことに。70代の元気な女性で、お話もためになることばかり。

足の爪に特化した爪切り屋とのこと。

魔女トレ・西園美彌先生のお陰で、かなり指は開き、足指、足裏もプニプニと柔らかくなって、歩行はより楽になり、荷物まで軽くなった。

でも、この「爪切り」のことをうかがうまで、足の爪のことなど考えたこともありませんでした。

どちらかというと、深爪。特に小指、薬指はほぼ肉?というくらいちょっと伸びると気になってしまってすぐに切っていた。

診て頂くと、私はもう全ての指が深爪なのだそう。
手指は、夫々の楽器演奏に適した爪の短さであっても、足の指は体重が乗るのに、爪の押さえがないと、その分余計肉が盛り上がってきて、本来の足指の機能が使えなくなっている、という説明にとても納得。

施術していただきながら、自分でできる角質除去のやり方、やすりのかけ方などもお教えいただきました。そして、あと1ケ月は足の爪を切らないこと、と約束。

ついつい切りたくなるのは、角質が溜まってくるせいもあるので、その角質を取るようにすれば、伸びてきても、それほど気にならないはず、ということでした。
一週間に一度で良いとのことなので、がんばろう。

思えば足の爪の切り方というのは全くの自己流で、プロに切ってもらうなんて考えたこともありませんでした。

でもちゃんと爪には爪の事情と生えている理由があるのだなあ、と再認識。

海上さんは介護福祉士でもあり、様々な施設で高齢者の足爪を切ることもしておいでなのですが、中には、自分で言うことができず、また施設職員の手も足りず、そのため、足の爪が伸びて隣の指に食い込んでいまったケースなど、重症例を手掛けることもおありなのだそう。

見せていただいた数枚の写真は衝撃的でした。
このようなことがある、というのはショックでした。

お洒落の為ではない、健康の為の、そして私にとってはフルート演奏のための爪切りでしたが、終わったあとは、本当に奇麗な足指になって、なにより足指って5本あるのだなあ、とばらけて感じられたのは新鮮でした。

そして演奏への効果も絶大。
さらに腹奥に繋がるのが感じられたのでした。

そして曲順通りに合わせ。

響きがベストの立ち位置を見つけられたのも良かった。


アフターはお勧めのイタリアンにお連れいただきました。

ソムリエ資格も持っているシェフのセレクトで、ホッキガイのカルパッチョ、桜エビのフリット、目にも楽しい沢山のオードブル、そして二種類のピザ。

夫々の料理に合わせたワインは最初はミネラル感たっぷりのロゼ。
次は美発砲の赤。香りは華やかで甘いのに、味はトロッケンで、素晴らしかった。






吉岡さんご夫妻に御馳走になってしまいましたが、驚愕の美味しさでした。

話題も尽きることなく、良いひと時を堪能。

吉岡さん、海上さん本当に御世話になりました。ありがとうございました!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あまりに色々な刺激を受けて、夜はすっかり目が冴えてしまいました。
やはりあの伸びて変色して曲がりくねったお年寄りの爪の写真が衝撃だった。

誰にも、そして自分にだって、そういった未来が訪れる可能性はある訳で。

将来そんな目に合う可能性が皆無の世の中にしていきたいものです。



開花宣言の日のお花見

2023-03-14 17:58:15 | 旅行
開花宣言のあった本日、南足柄の弟夫妻を訪ねました。

生憎の曇り空で富士山は全く見えませんでしたが、弟宅で過しているうちに良いお天気に。

住宅街の小さな桜(河津桜?)も咲いていた。




そして、この日のランチは夫からのサプライズ。
「いいところみつけたんだよ~」

と、直前まで、どこに行くのかは教えてくれなかったのですが、小さな池のほとりの、マス釣り場に隣接したイタリアン。

「え?鱒を釣ってからじゃなきゃ、食べられないのは嫌だよう・・」

と心配でしたが、自分で釣らなくても大丈夫ということでほっとする。

鱒はミュンヘンでも湖の側のレストランでムニエルにしたものにアーモンドスライスとバターのソースをかけたものがあって、時々食べていたので、ちょっと楽しみ。

外観もなかなかお洒落でしたが、なんと残念なことに定休日でした。

また来月チャレンジすることに。

お店には振られてしまいましたが、ここは酒匂川に隣接した公園で、なんと桜が満開に。









平日で人出も少なく、ゆっくりと、偶然のお花見を満喫しました。

気分はすっかりイタリアンだったので、その後、夫が近場のイタリアンを検索したところ、「青洞窟」というお店がヒット。

目の前は田圃で、周囲は普通の住宅で、洗濯物がひらめいたりしているのだけれど、とても凝った内装で、ちょっとバブル期に戻った感じ。

廊下などは完全に「青の洞窟」でお魚の泳ぐ水槽も。



経験上、こういうテーマパーク的な内装のお店で美味しかったことはなく、値段ばっかり高くて、という感じで当初は、はずしちゃったか・・・?と警戒したのですが、その予想を遥かに裏切る、とても美味しいお料理ばかりでした。




この地域は、様々な企業の研究施設もあり、また最近のリモートワークの普及によって、若い世代の移住?も増えているそうなので、こうしたお店も流行っているのかもしれません。

田圃の中で、無理やり「青の洞窟」と言い張ってやっているのが面白い。
食事の間も、ずっと波の音のBGMが流れていて、寛げました。

そういえば、コロナで行けなくなってしまいましたが、2020年春には、カプリ島の「青の洞窟」に行くはずだったねえ、と二人で思い出す。

・・そろそろ海外旅行も可能になってきたとはいえ、グンと値段も高くなってしまっているし、この3年で、もうあの時予定していた旅行資金は使い切ってしまったし、夫もリタイアしてしまったし、年金暮らしの身としては、もう無理かも・・・

でも、こうして一緒に桜を見て、美味しい物を食べることが出来るだけでとても幸せだ。
この年齢になると「健康」で居られることだけで感謝できる。

夫は
「フルート二本もいらないじゃない。一本売って、たまには連れていってよ~」
と言うけれど、両方使ってるし、そういうもんじゃないので。










高知5日め 11月15日(火)

2022-11-18 20:41:13 | 旅行
到着した時よりは随分と涼しくなりましたが、爽やかな良いお天気に恵まれました。

朝からレンタカーでドライブに。
夫の実家、夫の母方の実家があった高岡へ。

夫の実家は臨家の方が購入してくださり、今もそのまま使っているらしい。
ピアノ、応接セットなど、みな使ってもらえているのが有難いです。

家の前の道を通り過ぎただけですが、息子が小さい頃は、このあたりをよく散歩していたので、懐かしかったです。

その後は、元々この辺一帯の庄屋だったという夫のお母さんの実家へ。

代替わりして、広い平屋の屋敷も売られて取り壊されて、会社みたいな近代的な建物に変わっていました。

家の前に広がっていた田圃も盛り土されて跡形もない。

さらに、足をのばして、夫が子供の頃駆けずり回っていたという山に案内してもらったのですが、周囲の木は根こそぎ掘り起こされ、ここも開発の真っ最中。

家のことは知らされていたので、ああ、そうか・・という感じでしたが、この山のことは知らなかったので、夫はとても寂しそうでした。


こんな田舎でも開発は日々進んでいるのだなあ、と驚きました。

その後、息子ともよく行った橋のたもとでビーチコーミングを久々に。


でも、貝殻が激減していました。
昔はザクザクと色んな珍しい貝殻が落ちていたのですが・・

お昼は宇佐にある小さなイワシの店(宇佐もんや)に。
網ではなく、一本釣りで獲ったイワシを調理して食べさせてくれる海辺の食堂。

以前も来ていて、かなり楽しみにしていたのに、なんと昨年からパタッとイワシが獲れなくなってしまい、今はタイの漬け丼メインになってしまったそう。

でもこれが、確かたったの700円だったと思いますが、とても美味しかったです。






貝殻にしても、イワシにしても、やはり気候変動の影響など受けているのでしょう。

都会で暮らしている時よりも、より身近に、この問題を感じることが出来ました。

お店のおかみさんが、

「干し柿とか作るか?」

と声をかけてきました。

「作ったことないです。」

「今年は天気が良くて沢山とれたから、良かったらもっていきな。
皮を向いて、軸のところはちゃんと紐がかけられるように切ってあるから、そこに紐をかけて、熱湯を沸かしておいて、そこにサっとくぐらせる。
そのあとは日当たりのええところに吊るしておくんや」

という内容を土佐弁で。

作り方まで教えていただいたら、これはもう作らない訳にはいかない。

「作ります!」

有難くいただきました。(日曜日にやる予定。)

その後は内海に面して鳥居が建っている鳴無(おとなし)神社に。
とても美しい、しんとした空気が有難い場所です。












ドライブ途中の横波県立自然公園・帷子崎の景色と途中で出会ったクロネコ。
シャーではなく欠伸です。





夜はイタリアン。(トラットリア・リーベロ)

気取らないトラットリアでしたが、どれも本格的で濃厚。
シニアにはちょっとヘビーだったかな?と最初思いましたが、どれも見かけよりもすっきりとした良いバランスで、とても美味しかったです。

クエのカルパッチョ、トリュフぶっかけのカルボナーラ、イベリコ豚のバルサミコソース、津野山牛頬肉の煮込みなど。








翌日の午後に無事帰宅。

ピピに忘れられていて「シャー」と言われたらどうしよう?と案じていましたが、ちゃんと玄関先までお出迎えしてくれました。

体重計には、怖くてまだ乗れずにいますが、リラックスして遊んで食べて寝ていたせいか体調はとても良い。

・・・もしかしたら、これくらいの方が私の適正体重ではないかしら・・



高知4日め 11月14日(月)

2022-11-18 19:39:20 | 旅行
お天気は回復。今日から寒いくなると言っていたけれど、それほどではなく気持ちの良い気候でした。

特に決めていなかったのですが、近場で想い出のある場所に行こう、ということで、久々に桂浜の水族館へ。

駅のインフォメーションで聞くと、高知MY遊バスというのが往復1000円であるとのことでそのチケットを買い、乗りました。

とても良いお天気で、青い海も空も美しい。

結婚前に夫のご両親にお会いするため初めて高知にいった時に、二人で来た場所で、ウン十年経ってからまた写真を撮りました。





こうしたことが出来ることにただただ感謝です。

でも、お土産物屋さんはすっかりリニューアルされてこじゃれたものになっていました。
これはこれで素敵だけれど、どちらかというと、昔ながらの独特のアクのある「土産物店」の方が好みだったなあ。

流行りの「駅ピアノ」ならぬ「海ピアノ」があったので、人も少なかったので、イエスタディなど弾いてきました。胡蝶蘭が豪華でした。


水族館では相変わらず手書きのイラスト付きで、展示されている魚の美味しい食べ方が書いてある。

驚いたのはウツボ。


ぬめりが凄いので、洗濯機にいれてぬめりを取ることもあるんだそう・・


トドのショーも楽しかったです。
ちなみに右側に居る方がトドです。念のため。




いつも同じポーズの仲良しの親子のアシカも。


可愛いけれど、ここが彼等の世界の全てなのだねと思うとちょっと泣けてくる。それは室内飼いのピピも同じなのだけれど。

ランチは水族館の中にある売店の横に椅子とテーブルがあり、そこから桂浜を見ることができるので、そこで。
夫は狐ウドン、私は漁師飯。これは、まあそれなりに、ではありましたが、どちらも600円で景色は抜群だったのでヨシとする。

浜辺近くの大きな岩の前からはボコボコと湧き水?
これは一体何だろう??


ホテルに戻って休憩し、夜は毎回必ず行くことにしている和食の店に。

ここも内装はすっかり変わってモダンになってしまっていましたが、味はそのまま。

里芋と鴨のコロッケ、トラフグのから揚げ、四方竹の天ぷら、スモモのシャーベットなど、楽しみました。




お店を出てから、〆にWAYAZのベーシストNくんから教えてもらったクラフトビールのお店に。とても美味しくて1杯だけのつもりだったのに、ついつい2杯目も。


ヒゲのマスターは東京・門前中町の出身で、すっかり高知が気に入ってこちらで開業したのだそう。やはり何を食べても美味しいからと言っていました。



高知3日め 11月13日(日)

2022-11-18 17:40:10 | 旅行
朝から雨となりましたが、気温はさほど下がらず丁度良い感じとなりました。

傘を差し、少し遅めに日曜市に繰り出しました。
特に何を買うという訳でもないのですが、やはりテンションが上がる。

夫は昨晩調子に乗り過ぎて、二次会でもかなり飲んだらしく二日酔い気味でしたが、お昼近くになると、「お腹空いた!」と元気回復。

大通り近くのお蕎麦屋さんに入りましたが、器や店の設えもお洒落で、とても美味しかったです。自家製プリンもあったのでそれも。



高知ではスーパーなどで一万円で1万二千500円分の飲食用のクーポン券を売っていて、それを予め購入していたので、初めてここで使いました。

使えるお店も限られているので、とりあえず1冊だけ買って、最終日のイタリアンに備えておいたものを使うことに。

人生初クーポン券使用も、何故か気分がアップする経験でした。

その後はホテルでもらった旅行支援の一環の地域限定の高知のクーポンで、お土産などを駅のインフォメーションセンターで購入。
日曜は千円、平日は3千円なので、一人当たり1万3千円。二人で2万6千円とかなりの金額です。

飲食用クーポン券でお得になった2500円と合わせて2万8千円の金額。

これまた気分が上がる経験でした。

ホテルに戻って、休息して、夕食は「ひろめ市場」に。

プティベールという赤牛のお店に。

昨夜、地元の皆様から「どれもおいしいけれど、腕肉が旨い!」と聞いていたので、まずそれと煮込みも。




料理が出来るのを待つ間の繋ぎで、枝付き干し葡萄とスパークリングワインを最初に頼んだら、お店の方から「Nさんから最初の一杯をプレゼントしてくださいと言付かっております」とのこと。

このお店の常連?幼馴染のNさんの粋なお心遣いが有難い。
もちろんNさんに乾杯。



チーズも充実していて、ワインもグラスでも良いものが色々とあって、皆美味しかったです。

お腹が一杯になってしまい、ヒレ肉を頼めなかったのを夫はグチグチと言っていましたが、それはまたいつか。

ここでのお支払いは地域限定クーポンで。