ブラジルって??

ブラジルに赴任することになったサラリーマンによるお気楽ブログ

サルバドール旅行⑥(夜の危機)

2008-01-12 01:13:46 | 旅行などなど

続きです。

2日目の夜のこと。
ガイドブックに載っていたショーを観に行こうと思いました。
住所を調べてカーナビに入力し出発です。
カーナビは順調に道を示し、あと数百メートルのところで右折指示が出ました。
指示通り右折すると・・・、今までの大通りとは違い、人がいっぱい歩いています。
あれと思いましたが、そのまま直進。
カーナビは到着を示しましたが、それらしい建物は無く、車を停めることもできません(この時点ではわかりませんでしたが、カーナビは住所を正確に入力しても必ずしも思ったところに到着しないことがあります。例えば通りは合っていても番地が全然違うところに案内されたりします。さすがブラジル(笑))。
仕方なくさらに直進すると、やや広い道に出ました。
その道はバス通りですが、歩いている人が沢山いたので通るのはなかなか大変でした。
夜ですし、このあたりでこれ以上探すのは困難だと思い、帰ることにしました。
カーナビにホテルを指示すると暫く先を左折の指示が・・・。
前の車も曲がったので、安心して曲がるとビックリ!
道路は狭く舗装も無くガタガタで、しかも急な下り坂。
カーナビの指示は下りきったあたりを右折でしたので、仕方なく下っていくと、前の車は途中で駐車してしまい、その先は暗く行き止まりのように見えます。
両側はボロ家が並び、家の前には住人らしき人達が座っています。
これはさすがにマズイ。
ファベーラかどうかはわかりませんが、我々は場違いな侵入者です。
慌てて車の窓を閉め(借りた車にはエアコンが無かった為、窓を開けて走っていました。一般の道を走っている限り、サンパウロのような危険そうな場所は無かったので)、カーナビを隠しました。
そして今まで下ってきた急坂をバックで登って脱出しようとしましたが、あまりの急坂にあえなくエンスト(泣)。
うーん、ますますヤバイ~!
気を取り直してエンジンをかけて後ろを見ると車が来てる~(泣)。
これは絶望かと思いましたが、強気にギアをバックに入れ、エンジンを吹かして登り始めました。
すると後ろにいた車も止む無くバックし始めました。
その後もエンジンを吹かしながら半クラッチでのろのろと登り続け、ついにバス通りまで戻ることが出来ました。
停まっている時に囲まれたら逃げる術はありませんし、そう思うと冷や汗が出てきました。

カーナビは近い道を示しますが、その道が安全とは限りません。
あくまで補助的にカーナビを使い、判断は自分で行わなければなりません。
そんな教訓を得た聖夜でした。