PICO's BLOG~きままな日記帖~

還暦+αな年代、気持ちはいつも現役世代 
なんでもチャレンジ、そんなPICOの備忘録
   

本 三題

2014年06月27日 09時10分30秒 | 読書
梅雨時なのか、よくわからない天気、今年は雨が
少ない空梅雨なのか、それもと今から本格的な雨が
多い日になるのか、どちらにしても鬱陶しい日々が
続きますね。

と言うことで、こんな時は本読みに限ります。

①友人から情報から桐野夏生さんの「グロテスク」上下巻
 佐野眞一さんの「東電OL殺人事件」の発端と言うか、その
 被害者の女性が何故二つの顔を持って人生を送ったのか、
 そして殺されてしまったのかの理由を綴ったような、深層
 心理を鋭く、まさにグロテスクに書いた小説です。

 女性(私)を取り巻く登場人物、多くは女性で、女性ならではの
 性や強欲、見栄などが毒々しく書かれています。
 
 東電OL殺人事件は冤罪でも話題になった事件で、すでに
 十数年経っていますが、興味のある方、一度手にしてみては
 いかがですか。

グロテスク


②渡辺淳一さんの「酔いどれ天使」
 先日、亡くなられた医学会から転身され作家として活躍され
 紫綬褒章まで叙勲された大作家が初期のころに書かれた本です。
 
 この本も女性を書かれた本で女の怖さ、強さ(弱さ)を
 4編の短編で書かれています。興味ある内容です。



次はまったくジャンルの違った本です。

③戸田奈津子さんの「男と女のスリリング」
 映画の字幕翻訳で超有名な戸田奈津子さんの翻訳、映画の
 字幕の知恵やスターとのエピソードなど、楽しく、面白く
 読みながら英語もちょっと勉強になる本です。

 この本は孫の服を買いに出かけた先の中古本屋さんで見つけた
 掘り出し物です。古本屋巡りも楽しいものです。





最後はまたまた違ったジャンルで私の好きな中世、平安時代の
読み物です。

④諸田玲子さんの「王朝小遊記」です。
 平安時代を舞台に下級貴族を主人公にして七話で構成されており
 一話ずつ完結しているようで、実は繋がっているミステリアスな
 ストーリーです。
 平安時代と言えば貴族の社会で優雅で雅な世界を想像しますが、
 実はまるっきり逆で飢饉、飢餓、貴族の権力闘争の日々、そして
 街中は荒れに荒れていた、女、子供は生きていくのが精一杯、いや
 男もおなじです、そんな時代の中で主人公のも物売り女 ナツメを
 中心に綴られていきます。






さて今年の読書目標は年間100冊です、6月もあとわずか
今まで読んだ本は45冊、5冊達していません・・・

先日七冊購入、今月中には無理かな、まぁ楽しんで読書ライフを。