picnic on a frozen river

山登りの記録

2007.02.03-04 辻山敗退

2007-02-06 14:44:15 | 雪山
「どこそれ、南ア行ったんじゃないの」と言われそうだナ。


(北岳と朝の月)


【目的地】
鳳凰を目指したのです
【日程】
2007.2.3-4
【行程】
一日目芦安(07:20)->(09:00)夜叉神の森(10:00)夜叉神峠->(13:40)杖立峠道標->(15:15)鞍部から登り返した平坦地(幕営)
二日目...(06:30)->(09:15)苺平->(10:05)辻山の肩->(11:10)幕営地(12:00)->(14:05)夜叉神峠->(15:15)芦安
【メンバー】単独
空いた週末の天気予報は快晴、単独でも可能な鳳凰に行きたかった。ネットの情報だと年末は観音岳までの行程で雪が少ないものと、正月の降雪後に夜叉神峠の先で敗退の記録が見つかった。状況がよくわからないがピストンなら帰っては来れるだろう。閉鎖されていた芦安のゲートの状況をしつこく問い合わせ、金曜日に南アルプス署から「開いている」「雪少ない」との情報を得た。が、その晩に目にしたのは閉まっているゲート...。
(一日目)
芦安でふて寝して朝は夜叉神の森まで歩く。旧登山道に気づかずにしばらく車道を歩いてから旧道に入り、1h40minも掛けて夜叉神の森に到着。そこでお会いした地元の方曰く、ゲートを開けて入ってきて良かったそうだ。へこむ~。
気を取り直して軽く降雪した登山道を登り、白根三山展望台の夜叉神峠着。昼寝によさそうだけれども時間が押している。そこからは踝上の雪道に付いた一人分のトレースを追う。暫くして右手から上がってきた尾根と合流するところで、錯綜するトレースを拾って尾根に上がるけれど、倒木が多く登山道らしくない。後で左手に降りられなくなるのが心配で鞍部まで戻り、トレースはないけれど新しい赤布のある夏道を行く。斜面に付いた広い道は脛くらいまで積雪量を増やし、またサラサラの雪に足を取られて一気にペースダウンとなった。堪らずにワカンを装着していたら一人下山してきた。尾根道を途中まで行って杖立峠で引き返して来たという。んー先行き不安だけど戻ってもすることないので前に進みましょう。またトレースを貰ってちょっとは楽になったけれどただ黙々と足を前に運ぶ。杖立峠の道標着は13:40で、南御室小屋どころか苺平も無理。平らなところはいくつかあったはずだからと、先ほどの人の敗退ポイントの先を越えて、また単独のラッセル。15時になって平坦地が見つかったらそこで終えようと思っていたらあっさり見つかり、もう少し頑張ってみてから引き返してテントの設営。荷物を背負わないだけで作業は楽しく、立派なテントに仕上がった。
計画時から食事に気合入らずでお茶漬けにキムチで済ませてしまう。さてお酒は「やまや」の激安白ワイン(伊)580円/1L、薄くて却下だな。吹流しから眺める月は大きい。


(こんな場所に出会ったら)


(こうなります)

(二日目)
4時半頃に起きても装備にもたもたして出発は6時半になってしまった。昨晩からの風で自分のトレースもそろそろ危ういので10時をリミットとした。苺平から辻山にそれて展望が得られればそれでいい。ポカポカ陽気、傾斜は全然大したことないのだけれど足は遅々として進まず、苺平は9:15着。さて辻山へはテープも見つかるし稜線から外れずに行くらしいのだが、今までの高速道路のような幅の広い道とは違い樹林の脇を通るので、これが潅木まで一気に踏み抜く。途中で展望がよさげな稜線があってもあたり一面の落とし穴状態、しかも展望良くないし!! 目印は樹林に突っ込んで行くところにロープが見えるのみ、これを避けるには一度下ってトラバースなのかなぁと思うとゲンナリ、敗退決定。

苺平からちょっと下ってスノーシューの方とすれ違う。朝から入ってここまでとは恐れ入りました。このスノーシュートレースに大いに助けられ、道迷いの心配なく快適に下山した。ようやく辿り着いた芦安のゲートは全開バリバリブッチギリだよ本当にもう。
敗退の原因は認識の甘さが全て。来年また突発的に計画すると思うけれど、その時は2泊で稜線に上がろう。ラッセル鍛えねばねーって、今週末もラッセル予定ですっ。

(携帯電波)
au/Winは芦安を出て旧道の途中から電波入らず。夜叉神の森でもアウトは厳しいなぁ。