メアリーの結婚式、前夜、私は気が重くて寝る気が起きない。
更年期の症状でもない。
眠れないことを一言、主人に言ってみたら
「興奮してるんだな」
そんなわけ なかろ。
主人にいわなきゃよかった。 さらにどっと疲れただけ。
「新婦の父って いいわよね。 最後に挨拶もしなくてよいし。
うちは娘2人でよかったわ。」
「挨拶ぐらい たのまれたら できるわ!」豪語した主人は
やはり 新婦の父なのであります。
なにが 気が重いって、翌日、夫婦そろって行動するなんて・・・。
私も当然心得ているが、壬生娘からもしっかり釘を刺されている
「お父さんのこと ちゃんと見ておかないとだめよ」
翌朝、雨。
電車の予定が、ゆうさくさんが車を出してくれて一緒に行くことになった。
主人は車にのるだけ!(気楽な新婦の父)
控え室では 孫の面倒も見てくれて
式も済んだ。
披露宴。
私はアルコールは飲めない。
飲めたとしても主人を連れてでは飲めない。
隣に座った、主人の兄夫婦。
義姉は留袖着ない 洋装も持ってないから式には出ないと言っていた。
無事、実姉から服を借りられたらしく 機嫌よく来てくれた。
レストラン経営の兄夫婦、
兄は 出された料理の研究に余念がない。
姉はワインのテイスティング。
何を思ったか 隣の主人は いつもは飲まないワインを
一緒に飲んでます。
そんなに飲んだようには思えないけれど
歳がいったのね 弱くなってきている。
魚料理の白ワインをたくさん飲んだみたい。
もう肉料理がくるのに 「白ワインが欲しい」なんて もうわかってないことを言う。
私に言うならまだしも、 担当の配膳スタッフに。
「肉は 赤!ここでは一般的な飲み方して」私は制しながら 裾を引っ張る。
そんなこと 言われたのも忘れて、 赤ワインをついでもらったら
また飲む。 赤でも白でも主人にはもうどうだってよいのである。
主人の性格を知っていながら、私の隣の 実姉がこれまた主人にビールを注ぐ。
酔っ払いがこれで完成したようです。
唯一の救いは、絡むような機嫌の悪い飲み方でないこと。
しかし、はしゃぐのにつき合わされると、絡まれていることと同じになるんだけどな。
人の話はまったく聞けない状態。
飲むから食べない。
せっかくのおいしいお肉を。
ほんと もったいない。 私が食べました。
デザートのケーキも服の袖にクリームがついたってわかんない。
さっさと 食べ終わった私の皿と交換しておいた。
プロフィール紹介の映像のとき あんなん パワーポイントとか使ってつくるんやろか・・
ちょっと見にくいけど自分の席からでも見えるわな・・・と思っていたら
そばに主人はいなくて通路まででて しゃがんで見てる。
いやはや 興味を持っていただくのはいいのですが。
そろそろですからとスタッフが促しても聞いていない。
花束贈呈。 両家並ぶところまで行こうとしたら
友人席へふらふらっと、
スピーチしてくれた ばくちゃんのところへ。
スピーチしてくれた友だちを覚えていただけ、ましなんか。
そこで 握手して・・・話し込みだす。
スタッフ、戸惑う。 私、引っ張る。
とにかく 引っ張って、押して、新婦の父の立ち位置に。
メアリーが私たちに手紙を読んでくれる。
最初だけしみじみ聞けたが
主人はつい、感動かなんかしらないが、一歩前へ出る。
それを引っ込める。その繰り返し。
お手紙が済んだ。 拍手する主人。
「ここは 父は拍手なし」 手を引っ張る私。
メアリーのお手紙を、超要約すると
「いつも やさしいお父さん」
「いざというときには 頼りになるお母さん」
これって 普通反対だろ・・・つぶやく私。
「母は超えられない偉大な存在」
「私も おかあさんのようになりたい」
超えなくてもよいよ、お母さんのようにならなくてよいよ・・つぶやく私。
伴侶のおかげで しっかりせざるを得なかったわけですから。
連れあう夫次第で女は変わる。
これは 壬生娘もつぶやいていたらしい。
気楽な新婦の父を制御しながら
さてなんとか お見送りの時間。
立ち位置まで連れて行く。
お~い メアリーのドレス踏むなよな。
メアリーが壬生娘に送ったメール内容を拝借しますと
こうなります↓
お見送りは
すごかった
新郎両親や
新郎新婦乗り越えて
新郎新婦の
男性友人ほぼ全員に
超シェイクハンド!!
超シェイクハンド!!
超シェイクハンド!!
包容しそうな勢いやって
女子来たときにさすがに
母さんがとめた
ぶっちゃけ
恥ずかしさより
おもしろかったわ
ちょっと 新郎の友人のみならず
親戚ともほぼ全員、シェイクハンド!
あのね いいけどね、
お帰りの列が渋滞してんよの。
そして 新郎の父より前に出ないで。
再々、引っ込める私。
列が終わりかけたころ
抜けようとする。 どうやらトイレらしい。
もうすこし 我慢せい。
無事、みなさんをお見送りできた(冷汗)
スタッフが挨拶に来た。
「あのぅ 新婦のお父様は?」
さて帰り支度です。
つづく。
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