いりこ事件

 

別にたいしたことではないが　我が家は家族が多い分事件が起きる

 

壬生娘は実家に来るときに再々ゴミを持ってくる

子育ての忙しいとき　実家に帰っていたりしたら自分の地域のところでだせないから。

べつに構わないけれど

ゴミ袋の中に　いりこが入っていた

当然賞味期限はずっと前に切れている

たぶん妊娠中にたべなきゃと買っていたぶんだろう

 

しかし我が家の庭をなわばりとする猫には賞味期限は関係ない

朝　食い破られたゴミ袋をなにやら　ばあさんが騒いでいるのが

そろそろ起きなきゃと薄目をあけた私の2階まで聞こえた。

 

起きてきたらばあさんはいなかったが

じいさんがわざわざ　いりこの袋をを私に見せて

「これで　ばあさんにおこられたわ」とボソッと訴える

かわいそうに　じいさんは何も悪くないのに

猫が散らかした　なんでいりこがあるんだ　このいりこ、まだ　食べられるのでは

いろんな思いがばあさんの中で錯綜して　じいさんはとばっちりを食ったわけ

 

さて　起きてきた私を確認したばあさんが訴える。

一通りしゃべった後

「壬生娘はろくなもん持ってこん」

「そんなことないやろ　ちゃんとかわいいひ孫をもってくるやん　それでいいやん」

 

いりこはなんぼなんでも　賞味期限がとっくに切れたのを捨てている

（ばあさんは　袋の日付まではみようとしない　というか見えない）

そこでばあさんは「　肥料にするわ」

「それが　ええわ　埋めたらいい」

 

まあ　おさまりましたが

一番かわいそうなのはじいさん。

じいさんの　せんべいふとんを取り替えて

カバーもその他もろもろをとりかえて

お詫びといっちゃなんですが　居住空間を綺麗にしてあげました

 

ばあさんは　きっちりとゴミを仕分けしてくれました

うるさいけれど　ちゃんと仕事はしてるんだよ