ばあさん 気になって気になって、歩くのもきしんで気になる。
自分で気になってノイローゼになるって言ってるけれど
誰も相手にしない。
だって仕方ないよ。
母屋の廊下がきしむ。
私が水のポリタンクは撤去した。
いま米ブクロまで置くのダメという。
10キロもないんだけど。
「廊下はきしむもんだよ。
築50年以上でしょ。
ばあさんが生きている間は、床は抜け落ちたりしないよ。
床だって うぐいす張りとか、わざわざ鳴るように作っている
廊下もあるのにね。
そりゃわかるよ。自分が結婚してすぐに何もない田んぼのところから
建てた 思い入れのある家なんですよね、
きしむの仕方ないよ。」 と私も言えたらストレスたまらないけど
言っても聞かない。 誰が治すんだ・・ってとこかな。
治すって感覚はもうないのかもしれない。
今まで 守ってきたものを守り通す・そんな頑固さです。
耳の遠いじいさんも、いつも、鳴る老化した廊下でもって
ばあさんが気が変になりそうな話を聞かされるものですから
話をしても無理だとおもって
ばあさんのいないときに 廊下で、
「そんなこと 言ってもしかたないやん」という風に
半分、ばあさんへのあてつけのように廊下で足踏みをしていますわ。
ギシギシ・・。