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Petrol Bug's
――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――
 



ガーダーのたる型スプリングを発注。発注先は東京都大田区Aスプリング工業所。前回サドルシートスプリングを発注した先がやや仕事に不満が残る結果になってしまったのを受けて、発注先を変えてみました。家から近いのも助かります。そして、結果それはかなり正しい判断だったと言えよう。素晴らしい仕事ぶりです。



小口の上に面倒臭く、しかもあやふやな発注にも関わらず、40代の若い社長(3代目らしいです)が嫌な顔ひとつせず親切丁寧に対応してくれる。HPを持ってから通算2人目の個人発注だそうです。思っていたよりも大きな工場で、同業他社からの発注も受け、職人を抱えているので融通も効くようです。たる型は機械で簡単に作ることができないので、一度まっすぐな芯金に巻いて、その後職人が手で絞ることになるそうで…。サスペンションならオイルテンパー線がよいと薦められてそうしたものの、その後工程の関係上、オイルテンパー線では固くて絞るのが大変だから普通のばね鋼でお願いしますということになったのは、まあご愛嬌。結局、全長22mm。線径8mm。総巻き数15.5。最大外径56.5mm。両端最小径は44mmで、ばね受けに現物合わせで製作してくれました。納期は急ぎでないので2週間。日本の産業、素晴らしい。



早速仮組み。写真だと全然素晴らしさが伝わらないんだけど…。サイズもばね受けもジャスト。新品なのでへたりが解消され、線径が0.2mm太くなり、総巻き数15.5でややピッチも細かくなったので…。おそらく以前よりも固めに仕上がっているだろう。サイドダンパーもしっかりしたことだし、これでかなりシュアなフロントになるはずだ。スプリングが固すぎた場合…。もう1度発注かなあ。お値段も比較的リーズナブルだし。…いいね。



後は再三の仮組みにより塗装が剥げてしまったばね受けを再塗装。リアタイヤが来たら、今度こそ本当にローリングシャシーです。…燃えてきた。
 

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戦前車フレームに付いて (元オーナー)
2009-09-12 23:53:12
いやー想像以上の真剣レストアに感動しております。
方々探して在る物は当時の物を、無い物は作る。
英車レストアの醍醐味ですね。

こういった消耗する部分、ヘタル部分をしっかりやれば恐らく新車当時、場合によってはそれ以上の乗り味が得られると思います。

以前校長と戦前車のハンドリングに付いての話をしていた時に多くの戦前車がハンドリングはさておきフレームがふにゃふにゃ、と言う意見を述べられていましたが今にして思うとその原因の殆んどは消耗する可動部の放置にあったかと思います。
フレームが長い年月で鈍るせいか?等と推理したりもしましたが現在所有の25年トライアンフSDは数少ない可動部をしっかりやったおかげでフレームに関して弱いと思ったことは一度もありません。
この調子で完成した車体は想像以上のパフォーマンスを発揮する気がします。

完成したら絶対試乗させてねー
 
 
 
Unknown (petrolbug)
2009-09-13 00:58:09
英車レストア、それも戦前となれば金も手間も時間もかかり…。
エンジンには入念に手を入れても、
車体まわりは「まあいいか…」となりがちな気がします。
やりだすとキリがないですからねー。

今回、ガーターのたる型スプリングは原型さえわかれば
比較的妥当な値段で作り直せるということが判明したのは、
日本のガーターフォークレストア界(狭い…)にとっても僥倖と言えるでしょう。

実際このガーターレストアがどのくらいの効果をもたらしたのか、
以前を知る方でないと判別つかないので、完成の暁には是非とも試乗してください。
 
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