Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

教育実習の授業参観(教育実習訪問指導)

2013年09月26日 | 教育・研究・ひとの育ち


後期から教育ゼミに入った松本さんは現在教育実習中。訪問指導の機会があったので,授業を見せてもらった。

訪問時の実習は,「篆刻」制作10時間のうちの2時間目を担当。初めての教壇実習だ。だいぶ緊張していた様子で,授業前は顔がある意味引きつっているように見えた。それでも子供たちの前に立ったときには,よい意味での役割演技で笑顔をたたえていた。うん,すごく立派!

彼女はとてもまじめで向上心が強い学生だ。だから,授業を進めつつも自分でうまくいかないと感じる部分が多かったようで,授業が終わって生徒が教室から出て行った途端に険しい顔になってしまった。でも,学部3年生の教育実習として客観的に見た場合に,極めて高いレベルで授業を進められていたように思う。もちろん,附属の先生のようにはいかないが,うまくいかないということがきちんと認識できるのは,ある程度自分自身の授業をメタ視できていることと同時に,課題発見力が高く向上心が強いことの証明でもある。

教育実習の授業参観に行くと,大概の学生は自分のうまくいかなかった点をあまり指摘されたがらないものだ。そういう気持ちがわからないわけではないが,それではプロには慣れないだろう。その点,松本さんからは訪問前に「遠慮無くどんどん指摘して,どんなふうに改善したらよいか,どんどん教えて下さい!」という言葉をもらっていた。このようにものごとに前向きに取り組む姿勢を持つ責任感が強い学生は,どんどん授業力が向上していくものだ。観察した授業の構成や方法など,わかりやすく具体的に話をしたつもりだが,届いただろうか。松本さんは実際に教員志望だし,これからゼミ活動で更に教育実践力を高めていく予定だから,間違いなく子供たちと社会のために役立つ人材となってくれるだろう。楽しみだ!
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