京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「ネコの寝坊時間」

2022-12-02 09:31:47 | 時計修理

サツマイモの収穫が終わったら今度は春大根の苗が育っています。腐葉土の臭いを我慢しながら「なんちゃって農業。」時計の仕事はコロナ疎開で一般のお客様からの仕事は皆無。励ましの言葉がないのでモチベーションは上らない。ところが畑仕事の評価が上がりました。今回のサツマイモの収穫が遅れたことで甘みが増え美味しい、「近所の皆さんにで喜ばれたので来年は耕作地を広げてくれ!」と嫁さんが気楽に言う。芋ほりロボット「ゴンスケ」がリアルにほしいほど足腰がつらい作業です、ロレックスの分解掃除のほうがはるかに楽なのだ。

田舎暮らしをなめてはいけない、生活は重労働とセットなのだ。また経済的にも京都の生活費20%増になってしまう。クルマの経費が重くコンビニも3キロ先で日経、朝日新聞は置いていない。灯油はクルマで買いにいく巡回販売はない。日常会話が出来ない、同じ長崎県でも私が育った長崎市とここ南島原市では言葉が通じない。歴史的に藩が違うと文化も違う。島原半島の南半分は有馬藩のルーツ鹿児島地方の言葉なのか猛烈な早口での会話なのでヒアリングはあきらめた。困ったときにはにこやかな笑顔でスルーする。外国のような通訳がいないのが悲しい。まるでロレックスの販売のようだ。

「ロレックス」など高額な商品の接客では先にデメリットを全部伝えることです。「クオーツ時計と違い時間が週に二分ほど進むので1万円くらいの時計のほうが正確です、自動巻きなので月曜日いざ出勤前に時計が止まっていてリューズロックをほどく手間や時刻あわせにイライラするし時刻を反時計回りに戻すと壊れる、日本人には大きすぎる重く大きな設計なのでリューズが手の甲に当たって痛い」などなど欠点ばかりを伝える。ネコを初めて飼う人に伝えることと同じ、ただし生涯にわたって使えるペットのようなものと説明する。後日のクレームが怖いのだ。

ネコの花ちゃんはいつも朝5時くらいにペンペンして起こしてくれるのに、特に昨夜は早く10時には寝たのに、今朝は7時まで起こしてくれなかった!静かに寝せていただいてぐっすり朝まで眠れたおかげでサッカースペイン戦を見逃したよ~。ネコはいたずらの天才である!と思った。

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