京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「食いあわせの時間」

2015-03-15 10:25:18 | 時計修理

3月15日薮入り!つい100年ほど前の京都は一斉休日の日。
月2回の薮入りで西陣の職人たちはそれぞれお休みをいただきます。
京都時間は日曜日も重なって安らかなお休みモードの一日なのです。

お天気もいいのでお香時計を5時間でセットしました。お香時計用のもみの木の若葉もそろそろ手に入る。明日は「葉虫化蝶」モンシロチョウの孵化が始まる。

先日京都大学の合格発表も終わり西陣の周辺では新入生のネグラ探しが始まっています。
日ごろ仲の悪い親子もこの日だけは二人そろってホテル暮らし?ほほえましい風景です。

京都では「食いあわせ」にご注意!
ウナギと梅干、西陣織と友禅の職人、会津と山口市、共産党とそのほか、などなど危険がいっぱい。
ありとあらゆる大学や学部が凝縮されている街。上洛後に4年間暮らす空間を数日で見つけるのは至難の業です。そんなとき「食いあわせ」に生涯にわたって悲劇が起きる!

文学部心理学科と音楽藝術科の学生は離れて暮らしましょう。どちらも貧乏なので苦労するぞ!

医学部と音楽関連の学部は食い合わせがいい?
私の友人は貧乏ながらおたがい40年近く寄り添って生きています。勤務医の稼ぎ年収2000万円ほどをリサイタルや音楽教室の経費を見事に嫁さんが放出する!年間400万円ほど出費がでるこの業界。
一人の生徒を世の中に出すためにご主人は喜んで酷使されている関係。いい人生だ!本当にうらやましい!

法学部と工学部はお互い憎みあう関係になることが多い。これは体験しないとわからないでしょう。

工学部、理学部とぴったり合うのが文学部。
「おいらがワームホール、タキオン系の研究でそのうちタイムトンネルかタイムマシンをいつか作ってやる!そのときぜひ君と一緒に行きたい。付き合ってほしい!」
物理学が文学部を口説いていた実話。

タイムトンネルで平安時代に行ったときに国文科の通訳が必要なので一緒に行こうと誘っている?「平安美人の君だったら絶対もてもて小野小町より人気、大丈夫だ!」
あ~あ!やらかしました。
彼女が怒り出すぞ!目は限りなく細い、鼻は転んでも打たない平安顔の京都顔。私は暴風雨に備えて逃げ出す用意をする。

「だからこいつを連れてくるのじゃなかったよ~!」
楽しみは合コンに空気が読めない物理の人、何度ぶち壊されたことか!今でも怒りが湧いてくる。合コンに「理学部」を入れる場合食い合わせにご注意!

ところが奇跡が起きることもある。そこが京都の不思議。その後、このカップルを古書店がひしめく寺町通りでよく見かけるようになった。
「彼女が話す日本語がとても美しいのだ!」とのろける。「女は顔じゃないね!」
物理屋と平安美人のカップルはめでたく結婚40周年を迎える。子供が京都の大学院に進学するのでよろしこ!とメールが来た。
タイムマシンの設計は趣味で続いているそうだ。

15万人の大学生がそれぞれがんばっている京都。石を投げると大学生に当たる。
今日は百万遍の「手つくり市」の開催日。宿探しのついでに寄ってみましょう。






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