京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のよしなし時間」

2018-09-30 09:26:40 | 時計修理

9月30日日曜日。最悪の台風日曜日仏滅。
大丸さんも高島屋高島屋もお休み。工房を閉めてもどこへも遊びに行くところがない。
しょうがないので工房で一日「徒然草」のよしなし事で時間つぶし。

私は日本語のトリリンガル。京都はもちろん長崎、盛岡、名古屋、岡山の言葉ならこなせる。
言葉というものは不思議で生活文化まで言葉に支配されるようです。
5日間過ごした長崎では当然長崎の言葉で会話する。
「トウキョウには空がないと千恵子が言う!島原半島には本屋がなかとよ~と千恵子おばちゃんが言う」

長崎から京都にもどっても言葉は京都言葉に戻るがまだ身体に長崎が入っているところがある。
ちなみに戻った当日ダイエー・グルメシティに行きお刺身を買ってしまった。
ところが長崎の舌になっていてあまりの古さにげえぇ~となる。
それでも条件反射か?長崎から戻った2日間程は刺身を買ってしまう。

島原の病院周辺の地元の「スーパー浜勝」のお刺身に舌が慣れてしまいます。お醤油も地元のチョウコウ醤油を工房に持ち帰った。
これでダイエーの刺身に使ったがやはりまずいものはまずい。それでもこのダイエーが近所では一番ましなほうである。
島原土産にスーパーで買った780円のアンデスメロンは絶品でした!

名古屋弁の朝は早く起きる。
6時くらいに目が覚めてしまい仕事モードに突入、ホテルにあるレストランは使わない。
 喫茶店のモーニングを食べるのが名古屋の基本。厚切りトースト2枚、コーヒー、ゆで卵、サラダ、豆、昆布茶セットを食べて「昨日はどえりゃ~岩瀬のおかげで嬉しかったがや~!」とあいさつの会話に入る。名古屋弁に愚痴、不満の言葉はない。いつもポジティブな人種なのだ。
夜の飲み会は10時までで仕上げて早々とホテルの寝るのが名古屋風。
名古屋人は働き者です。会話もビジネス優先、自動車、ドラゴンズが次に来る!

 言葉と身体のリハビリ中です。長崎の習慣でお腹いっぱい食べた結果膨らんだ胃袋を小さくさせます。
旅行客は京都は贅沢な食文化の街だと誤解しているようです。日々の暮らしは質素そのもの。
夕食の米は常時一定量しか炊かない。当然夜になるとお腹がすいてくる場合はお菓子、餅で紛らわします。
「なに~?お腹がすいた!とっとと寝ろ!」と嫁さんが言う。
周辺の男性でも自宅で晩酌をする人も少なく風呂に入ったらさっさと寝るしかないのだ。

夕食のおかずも二品程度でそれぞれ個別に出される。あっさりと30分ほどで食事タイムはおしまい。九州のように毎日大鍋でどさっと出すことは盆正月のハレの日以外にはない。
ハレの日になると一本4000円の鯖寿司、1つ500円ほどのお稲荷さんが出さる。これを一人で食べてはだめなのは当然なのだ。
先日嫁さんと娘が直径5センチくらいのマカロンを半分ずつ切って食べていました。

盛岡から電話が来ると盛岡弁と一緒に胃袋はとホヤと日本酒の岩手川。
岡山弁だといきなり普段は食べないマスカット、桃など果物が入る胃袋に変わる。「たいぎじゃ~ブドウ食べんとな~?」

今日はまだ長崎の胃袋から抜け出していません。
お刺身が食べたくてしょうがない拷問のような日々が続きます。今日は台風の日。
すきっ腹を抱えて静かにリハビリ中の時計師なのだ。
胃袋がいつまで持つかわからないのでお早めにお越しくだされ~。






コメント
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