3月16日日曜日。紋白蝶が飛び始める候。
「月様~雨が!」
「春雨じゃ~濡れて行こう。」
京都にやってきた大学生なら一度はこのせりふを言うでしょう。
桂小五郎は幾松さんを振り切って出かけるのでありました。
このシーンには長年疑問があった。
雨に濡れた衣類は気持ちが悪いし乾くまでの作業で和服は大変なのだ。
茶道教室に通い一度でもお手前を披露した人ならわかってもらえる辛さがある。
長時間の正座で足がしびれて転ぶ!
お湯が飛んで、こぼしてシミになったキモノの染め抜きに時間と悲しいほど費用がかかる。
雨の中を歩くなど絶対ダメなのです。
この疑問を先日の京都新聞が解いてくれました。
京都の春は突然雨が降ってくる。特に出勤前の時間帯に降る事が多いのでたちが悪い。
盆地の特長で東京の驟雨とも違う。霧雨状の濃い雨がまとわり付いてきます。
歩き出すとまず顔が霧で濡れてくる。細かいシャワーの中を歩いているようなもので差した傘が役に立たないのです。
それで月様は幾松が差し出した傘を断って歩き出したのだ。多分彼は角を曲がったとこから一生懸命走ったと思う。
「月様~ハゲが!」
「ストレスじゃ~!はげて行こう。」
幾松の発見で円形脱毛症が見つかった小五郎さん。気にしない事が一番だ。
この季節には人事異動で何かとストレスが高まる。
私も自分の部下に円形脱毛症を見つけたときには驚きました。
時計の仕事はストレスによる脱毛症に一番近い。
写真のクロノグラフのような難しいモデルは脱毛症製作機だ。
また、バーバリーのような本物とニセモノの区別がつきにくいモデルがくる。
しかしこれらのかべを越えないと成長しない。
ニセモノを修理すると首が飛ぶほど厳しい社会。
かなり怒られてへこむのです。
「預かった時に判らんのか~!」と本人ががっくりと一番悔しい場面。こんなストレスが続きます。
ところで円形脱毛症が発病する人ほど優秀なのだ。
月様はこれがわかっていたので幾松を振り切って歩き出したのです。
私の経験で間違いなくはげた人は大成してきた。「このまま~ハゲて行こう!」と優秀な人の証明なので大きく病気を上司にアピールしましょう。「病気で元気で優秀」なのです。
私は円形脱毛症にかかったことがない。
「歩く無神経」と呼ばれた事もある。それでいままで大成しなかったのだ。
ハサミで円形に頭をハゲさせてPRしてみようかね?「ボクもはげたよ~!」
アホではしょうがない。
明日はミスが多い満月の夜。ぼちぼち仕事を始めようかと思う。
最近パソコンのぐわいが悪い。工房にあるのがXPなのでぼちぼち買い替え時だ。
しかし貧乏なので買い替えは無理で消費税増税前の駆け込みが出来ない!
しばらく自宅のパソコンを使う事になりそうなのでこのブログの書き込み時間が変わりそうです。
我慢してお付き合いお願いします。よろしくね!