チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「うれしい感じがしないひなまつり/禿山の一夜150周年記念」

2010年03月03日 23時55分58秒 | 倒錯の世界(嗜好の微調節と微ヒョウセツ
ヴァンクーヴァー五輪が終わってみれば、日本は蓮舫女史の
「世界一を目指す理由は何でしょうか! 二位ではだめなんですか!」
という御託宣どおりの結果となって、
金0、銀3、銅2、というメダル獲得となった。目出度い!
そういえば、
3/3→サザン、といえば、tsunamiで大儲けしたのは
サザンオールスターズの桑田である。
ハイチもチリも大地震で治安が悪化するのだそうである。
そんなときは手に手を取って助け合うものを、
略奪に走る輩が多いのである。
人間のクズが多く棲息してるのである。

今日は3月3日なので雛祭りのヒナんだそうである。
旧暦の月日を現行暦の月日に当てはめても意味がないことは、
「桃の節句」という異称があるにもかかわらず、
今現在、桃の花が咲いてないことでも簡単に解る。
桃の花が満開になるのはだいたい現行暦の4月半ば、つまり、
旧暦の3月相当である。

「春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立■嬬」(大伴家持 巻20-4139)
(■=女偏に感)
ときに、
蘇我馬子は「桃原墓」に埋葬された、と日本書紀には記されてる。
明日香にある石舞台古墳ではないか、とされてる。
明日香は蘇我氏に疎外された大伴氏の縄張りでもある。
「紅に屠、桃の花」
女の子の邪気を払うのが桃花酒なら、
1年の邪気を吹っ飛ばすのが屠蘇である。
ヒナ祭りといえば、ヒナ=中国(ドイツ語ではChinaはヒーナと発音する)である。
その屠蘇の本場の中国では、漢人は
少女を買い集め、桃とはちみつを与えて育て、やがて
娘に成長したその"美味"な人肉を食した、のだという。

ところで、
中田喜直が"曲をつけてくれる"のが好きだったという
奇特なサトウ・ハチローが"作詞"した「うれしいひなまつり」は、
河村光陽という人物が"作曲"したらしい。が、
この短調で単調に進む"歌"は、ちっとも
「うれしい」感じがしない。とはいえ、
そもそも雛人形は「流し雛」、つまり、
厄や災いを人形に押しつけて流しちゃえ、
っていうものである。その「お雛様」の「受難」を
"作曲者"は込めたのかもしれない。ちなみに、
"作曲"した河村光陽は明治30年に福岡県の田川郡上野村に生まれ、
小倉の師範学校を出て小学校の音楽教師をしてたが、
【ロシア音楽】とくに【国民楽派】に傾倒して、
マスクヴァー音楽院に行って勉強したいと
(国民楽派のリームスキー=コールサコフの系統はペテルブルク音楽院
ということも知らなかったらしい)目論むも、
ロシアは革命でソ連になりつつある時期だったので、まずは、
清朝の属国だった李氏朝鮮を独立させ大韓帝国としたものの、
2ちゃんねるを攻撃する能もまだなかった李朝が
自力で変革しようとせず、またロシアの南下を許しそうな状況を
打開するため併合した時代の朝鮮に渡ったという。

ともあれ、
そんな人物が"作曲"した"歌"の
♪【今日は、楽しい】、ひな祭り♪
の箇所の節まわしは、
***♪【ド・ー・・>シ・>ラ│<シ・<ド・・<ミ】・<ラ│
  >ファ・>ミ・・>ド・>シ│>ラー・ー・・ー・●♪
である。なるほど、
【国民楽派】の一人、【ムーソルグスキー】が
1860年に作曲したpf曲「聖ヨハネ祭前夜の禿山」がもとになってる、
"管弦楽法の大家"【リームスキー=コールサコフ】が"編曲"した
「禿山の一夜」[アッレーグロ・フェローチェ(凶暴に)、2/2拍子、1♭(ニ短調)]
で金管群が吹く、
***♪【ドー・・ーー│>シー・・ーー│ーー・・>ラー│<シー・・<ドー│
   <♯レー・・ーー│ーー・・<ミー】│>ソー・・ーー│ーー・・ソソソ♪
を"引いて"るのである。何の意図・脈絡もなく。
「聖ヨハネ祭前夜の禿山」では、地霊が現れて手下の魔物や精霊らと
どんちゃん騒ぎをするものの夜明けとともに消え去ってく」
というお噺である。上巳ではなく夏至の夜に。
「他作がいつのまにか自作として出力」してしまう類である。
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