４つの君主国

以下の４つは、よく仏典にも出てくる。ブッダはこれらの国々を歩き回り、説法したのだ。

これらの君主国がよく発展し強大であったということは、戦いに長けたアーリア系の要素の強い国々である。
一方で、弱小の共和国は、よく言えば合議制、悪く言えば原始的な政治体制であり、先住民族が主な構成員ではなかったかと想像する。

上に挙げた主な4つの君主国というのは、次の通りである：

1. マガダ国。首都はラージャガハ（王舎城）（後にパータリプッタ）。統治していたのは、最初はビンビサーラ王で、後になってその息子アジャータサットゥがそれを引き継いだ。

2. 北東にあったのがコーサラ国（北コーサラ国）で、首都はサーヴァッティ（舎衛城）。統治していたのは、最初はパセーナディ王で、後にその息子のヴィドゥーダバ王が引き継いだ。

3. コーサラ国の南方にあったのがヴァンサまたはヴァツサ国で、首都はヤムナー河のほとりにあったコーサンビー。統治していたのは、パランタパの息子のウデーナ王である。

4. さらに南にあったのがアヴァンティ国で、首都はウッジェーニ、統治していたのはパッジョータ王である。