挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

踊るレジェンド「容疑者 室井慎次」と亀梨「たったひとつの恋」

2006-10-21 22:37:52 | ドラマ・映画
踊るレジェンド「容疑者 室井慎次」は映画館で見て
物足りないなぁと感じた映画。

だが、テレビで見るとそれほど悪く見えない。
とすると映画サイズではなくドラマサイズの映画だっ
たことになる。別にだから悪いことはない
この映画を見て思うのは映画とドラマの違いが際立っ
ていること。その差が、今の「ドラマ」の沈滞にある
ような気がする。

さて、有名脚本家の亀梨「たったひとつの恋」だが、
どうしたのだろう。
ドラマのポイントがずれてるような気がする。

何気にチャンネルを切り替えながら見ていたが、こ
のテンポでは視聴者がついてこないのはこのライター
なら知っていると思うのだが。

さて、昨日の続き。
長澤まさみでわずか七週のドラマとは。
と思ってTBSのサイトを見ると「セーラー服と機関銃」
はレギュラー番組のページにはあるが全ドラマリスト
には無い。

会社と同じで色々あるなぁと思うが、これはプロデュ
ーサーに代案も出せず、こなせなかったシナリオライ
ターの責任の方が大きいだろう。

長澤まさみなら宮崎あおい「ただ、きみを愛している」
の原作市川 拓司 著「恋愛写真~もう一つの物語」の
ドラマ化をすればかなりいい物語が作れたと思う。

私ならそんな代案を出す。この物語はダサい女の子が
恋をすることで美しい女性へと変身し、そして…
という落ちが悲しくて切ない物語だ。
人は失ってから何が大切なものだったか気づく事も教
える物語でもある。
長澤まさみのイメージ戦略でもかなりプラスになると
思う。

最近のドラマはコミックに企画を求めているが、身近
な小説でもなかなか良い企画のタネが転がっている。
と私なんかは思うのだが。



長澤まさみ 「セーラー服と機関銃」第2話感想

2006-10-20 23:42:14 | ドラマ・映画
長澤まさみ 「セーラー服と機関銃」第2話感想。
正直、このシナリオには困った。無理やり一話分
のストーリーを作ったように見える。

父親の死の原因と謎の女と組員との関係だけで十分
話は作れると思うのだが。

と書きだしたら「あと5話」とのスポット。
これ最初から決まってたら、最初にカウントダウン
した方が効果は絶大だっただろう。
第2話からやりだすのは何とも…理由はいくつか想
像できるが。
逆算すると組員の数と最終回で帳尻があう。
よもや「太陽にほえろ」のような一話で一人づつ殺
していくような事はやらないだろう…と思いたい。

このシナリオで長澤まさみの演技力どうこうは書け
ない。

原作は親子の絆と人を思いやる気持ちが人を強くす
るとか、色々な内容を含みながら軽く読める名作な
のに、どうすればこのシナリオになるのか聞いてみ
たい。
フジテレビで原田知世でやったときは7話で納まら
なかった小説でもある。

それにしても確かDVD-BOXの発売が決まっていたが
7話でBOXにするとどんな薄いBOXになるだろう。
しかも、既に値段まで出ているが一話税込み二千円
以上になる計算。

11月で終わらせるのも異例な事態だが、どんな説明
をTBSがするか、しないか別の興味がわく。

多分、最初から決まっていた事とコメントくらいは
するだろうが。

さて…

このドラマといい今年の前半の映画といい、長澤ま
さみにとっては試練の年だったかもしれない。

救いは「涙そうそう」。
今年の日本映画でも確実に上位に入る映画で腰が座
った映画だ。「セーラー服と機関銃」が不満で長澤
まさみの良い演技をみたい方は映画館に行って下さい。

但し、この映画も冗長な部分があって泣き所が減る
部分があるのは、ご愛嬌ということで。

「Dr.コトー診療所2006 」感想

2006-10-19 22:53:44 | ドラマ・映画
個人的に吉岡君の演技が好きでは無いので見ていなかった
ドラマ。
このドラマは過去からの積み重ねでじっくりとした作りが
できるのが強みのドラマだ。
いわゆる、流し見というのを想定していない人と人との触
れ合いをじっくりと書いている。
もはやこのドラマのステータスが確立しているからこそで
きるストーリーの作り方でもある。

だが、このドラマが高視聴率なことで視聴者は本当に人の
内面を描いている面白いドラマならじっくり見る証明にも
なっている。

昔より視聴率が取れなくなったドラマだが、作り方次第で
はまだ可能性はあるということを証明したドラマでもある。

「LOST」感想と堀北真希「鉄板少女アカネ」

2006-10-18 21:50:49 | ドラマ・映画
今大人気の「LOST」。島の人々の話とその過去が
平行して進むドラマだ。

面白いと思う人は面白いだろうが、私にはほどほど
のドラマだった。

ドラマは基本的にながら族なので歯抜けで見るのが癖
になっている。
そのため、途中は頭の中で勝手に映像を作っている。

この「LOST」も例外なくそういう見方をしたが、全
員怪しげな過去を持っているので、じっくり腰を落
ち着けて見たほうが面白いだろう。

もっとも、私の場合はそういう見方をしてもこのド
ラマはやはりほどほどという結論になりそうだ。

というのも、かなりご都合主義な展開があるからだ。
それを考えるとこの人気は少し過剰な気がする。

「24」が好みに合う人は、このドラマは私と同じ感想
の人が多いと思う。

さて、堀北真希「鉄板少女アカネ」は宣伝不足で視聴率
が悪い。明らかに、月9より面白いのにTBSは何をやって
いるのか。
これからでもいいから宣伝を十分すべきだと思う。

松たか子「役者魂」とブルース・ウィリス「16ブロック」

2006-10-17 21:32:21 | ドラマ・映画
松たか子「役者魂」。こちらも昨日と同様にナレーション
が多いが、例外と呼ばれる使いかたをしている。

ロケーションは彩の国さいたま劇場。劇場通いしてる人間
なら一発で分かる…なんて事はどうでもいい。

反則ぎりぎりでのナレーション使いが、うまいと思ってネット
で調べたら君塚良一さんの脚本。
うまいはずだ。自著に書いているが、そこで書かれている点が
うまく配慮されている。

ただ、素人がコンクール作品にこの作品程度のナレーションを
入れたら一時もまず通り難い。
わざわざ敷居を高くする必要も無いので、今のところナレーシ
ョンを使った作品は書いていない。

それは置いておいて、それなりに面白いドラマだ。君塚作品
らしくテンポ良く話しは進み、天才女優松たか子も相変わらず
どんなキャラクターも演じきっている。

来週以降も楽しみなドラマだ。
何よりシナリオの勉強になる。

さて、「16ブロック」。タイトルからさぞスピーディな映画と
思うが、随分間延びした映画だ。囚人と汚職刑事が正義に目覚
める映画で、見終わり感は良いので、それほど損をしたように
感じないが二度は見る気になれない映画だ。

時間潰しに映画をという人は見に行ってください。

それから、「ユナイテッドとしまえん」。従業員教育がなされ
ていないようだ。

映画も見ずに、映画館内のフリースペースに半日時間潰しして
いた小学生をきつい言葉で掃除のおばさんが追い出していた。

周囲の人間が不愉快な顔で掃除のおばさんに非難の目を向けて
もお構いなしで小学生を追い立てる。
よほど注意しようかと思ったが、情けないことに嫌味な掃除の
おばさんの迫力に負けて注意できなかった。
今、お金が無くて映画を見ることが出来なくても彼らが後何年
かしたら高校生になる。その時、追い立てるような映画館に足
を運ぶか考えれば分かるだろう。

周囲の顧客まで相当不愉快になる言動で子供を追い立てるのが
いいか、悪いか従業員教育として徹底して欲しい。

こちらも、その後「涙そうそう」を見ていたが相当後味が悪か
ったため、映画の面白さが半減した。

それから、次回同じ場面に出くわしたらあまりの後味の悪さに
今度は絶対掃除のおばさんに注意しようと思っている。

上野樹里&玉木 宏「のだめカンタービレ」 第1話

2006-10-16 22:15:45 | ドラマ・映画
シナリオは新進気鋭のシナリオライター。今シーズンは
フジテレビはDrコトーに期待するようだ。

シナリオ学校でやるなという事をことごとくやっている…
だけではなく、私自身も舞台などで見ると呆れる脚本を書
いている。
「のだめカンタービレ」は読んだことは無いコミックだが
キャラクターだけ調べただけで爆笑した。
しかし、この月9はそんなコミックの欠片も無い始まりだ。

主人公の玉木君のナレーションだらけのドラマ。しかも、
主人公の心の動きまで主人公がナレーションを当てている。
芝居でもドラマでも映画でも、感情表現は俳優や女優が演
技で見せるものだという事をこのシナリオライターは全く
理解していない。

日曜の「鉄板少女アカネ」と同じ弾けたコミックだというの
にこの違いは全く大きい。

初回でしかも1300万部の原作コミックといことで視聴率は20
%を超えるだろうが次週は急降下するだろう。

それから上野樹里…のことを書きたいが、これでは書けない。
脚本がどこかに行っているので誰がやっても大差ないだろう。

それからタイトルからするとヒロインがメインだろうに、今日
のシナリオでは玉木君がメインだった。これも呆れた原因でも
ある。
上野樹里「のだめ」に視点があればまた違ったシナリオになっ
ただろう。本のタイトルに載る登場人物が脇役に見えるシナリオ
は無いだろう。

「変態ヒロイン」がメインのドラマなど爆笑もののストーリー
だというのに。
原作ファンを初回でかなり敵に回したと思うが、放送する前に
そう気づかないのが不思議だ。

ちなみに、私ならオープニングは上野樹里「のだめ」のゴミ部屋
から始める。
本のストーリーを知らないのでここから先は書けないがメインが
はっきり登場するのが開始10分はありえないことだけは確かだ。

堀北真希「鉄板少女アカネ」と長澤まさみ「涙そうそう」

2006-10-15 22:03:16 | ドラマ・映画
堀北真希「鉄板少女アカネ」最初の5分で視聴者の見る気
をださせたと思う。劇画調で爆笑ものの出だしだった。
あらすじから不安を持っていたが、日曜劇場の枠を甘く
見ていたようだ。
1週目は脚本監修の秦建日子さんは成功している。

もう、徹底した劇画。ドラマでここまで劇画チックに仕立
てるとは、ある意味凄い。
そして、それに答えた堀北真希はやっぱり凄い。

今、私が若手ナンバーワン女優と思っているが、期待通りの
すばらしい演技だ。
ドラマのストーリーも凄いが、そのぶっ飛んだストーリー
に平気でいつもの喜怒哀楽を含んだ演技をする堀北真希も
凄い。
おかげで10分に一回くらい笑えるドラマになっている。
そして、その流れの中で堀北真希扮するアカネの心の動き
が自然に変遷していく姿も演じきれているのもいい。

しかも、体当たりだ。
ここまでやれる堀北真希は相当腰が据わっている。

一方、同じTBSで東宝の宝である長澤まさみに用意したシナ
リオは何だろうとふと思ってしまう。
このまま長澤まさみをアイドルとして扱ってしまうと折角
の大器が小さくまとまってしまう不安が出てきた。
「セーラー服と機関銃」のシナリオ、演出はアイドルを生
かす手法だ。

実は、今日も長澤まさみ「涙そうそう」を見てきた。
先日来色々書いているが、3度目も飽きずに見られたことか
らシナリオ的な問題を長澤まさみがある部分救っていること
も分かる。
長澤まさみの演技は、まだ足りない部分が多いが「涙そうそ
う」を見ると女優としての才能は高く感じる。

演技力が堀北真希ではなく、せめて沢尻エリカ並になるまでは
ストレートなラブストーリーの映画かドラマにすべきだろう。
そして、本人の成長を促すようにしなければ、成長する前につ
ぶれる可能性がある。

東宝がしばらく振りに掘り当てた大器なのだから、シナリオラ
イター、演出家全て一流どころを揃えたものに出演させるのは
東宝の力ならできるだろうに。
軽いタッチで深い内容がある漫画や本を理解できないシナリオ
ライターや演出家の映画やドラマに出演させるなら、誰でも理
解できる原作の映画やドラマに出演させるべきだろう。
今日の堀北真希の演技を見てなおさらそう思ってしまった。

将来的には、この二人がこれからの映画やドラマを背負うことに
なると思うからだ。

それにしても、堀北真希の演技はワクワクさせてくれる。

さて、私自身もワクワクしている事がある。

エイベックスの応募ストーリーがようやく完成した。2時間ものの
映画のストーリーで本来はシナリオまで書くつもりだったが、時間
が無くてストーリーで終わらせた。後はあらすじを書いて応募すれ
ばいい。今シーズンはラブファンタジーでどのコンクールも応募す
る予定でいる。
もう一つは、フジテレビのヤングシナリオ大賞。ようやくハコ書き
が終わって今週中に初稿を書き上げる予定だ。
来週は直しで、それで応募の予定だ。

今年は残念ながら国家試験の勉強と重なったのでシナリオのストー
リーを二本しか書けなかった。
来年はもう一本くらい多く書きたいものだ。

本物のシナリオライターになるまでは何年かかろうと書き続けるつ
もりでいる。
何よりまだ始めて2年しか経っていない。
歳は相当くっているが。

長澤まさみ「セーラー服と機関銃」感想続きと亀梨「たったひとつの恋」と沢尻エリカ

2006-10-14 21:23:47 | ドラマ・映画
感想の前に昨日「電子チケットぴあ」に前夜から接続
できなかった。
どうも沢尻エリカ「天使の卵」舞台挨拶チケット争奪戦
だったようだ。
恐るべしというところか。
だが、それだけの人気がありながら大作に声がかからな
いのは女優としての雰囲気かなとも考える。

「器用貧乏」今、そんな風に見えなくもない。「清楚」
から「強い女」までどんな役でもこなす。
今のうちはそれでもいいが数年後を見据えて自分の特徴
を一つ作ることを考えるべきだろう。
個人的には本来の自分のキャラクターと違う「清楚」な
ら誰にも負けないという方面を狙うべきだと思う。
沢尻エリカには見た目とうらはらに「清楚」が潜んでい
るような気がするからだ。

さて、亀梨「たったひとつの恋」。超がつくほどの有名
ライターに失礼だが、10年以上前のドラマに見える。

主人公の綾瀬はるかはお約束どおり病気を抱えているの
が分かるが、初回の設定からどんなに展開しても今まで
受けていたこの時間の破天荒な展開にはならないと思える。

出演者も演技らしいのは要潤だけというのは痛い。せめて
主役二人のどちらかが人の感情が表現できれば、このスト
ーリーでもそこそこ楽しめるドラマだが。

そして、昨日書き損ねた長澤まさみ「セーラー服と機関銃」
の感想の続きだが、刑事のキャラクターがまずい。
いかにも隠れて犯罪をやっていますという顔をしてしまって
いる。
赤川次郎の原作を読んでいない人間もいるのだから、初回で
はせめて普通の刑事に見せるか二枚目を起用すべきだっただ
ろう。
これでは、原作の意外性も出てこない。
このシナリオライターと演出家は赤川次郎の原作をあまり読
んでいないのがよく分かるキャラクターの見せ方だ。

大物を起用して話題づくりもしているのだから、せめて2、3
冊くらいは読んで作家のテイストくらいは掴んで欲しかった。
特に赤川さんの女子高生キャラはどの本も一つで統一されて
いる感がある。
積極性があり、自分の未来は自分で切り開いていく強い意志
を持った女子高生。
これがキャラのベースになっている。

やはりドラマのTBSは今は昔の感がある。

長澤まさみ 「セーラー服と機関銃」1話感想

2006-10-13 22:47:50 | ドラマ・映画
長澤まさみ「セーラー服と機関銃」第1話だが、シナリオと
してはどうかなと思う始まりだった。
最終話に話が繋がり過ぎて、中を見なくても最終話だけ見
ようという視聴者が出てきそうな始まりだ。
全体としてどんな流れでどんな最終話か分かってしまう。
これほどやるとは思わなかったというのが正直なところだ。
これでは、長澤まさみファン以外は見ないドラマになる不安
がある。

まず、泉の父親の亡くなるシーンと佐久間が泉の父親の死を
知るシーン、葬式で泉の父親の事故の様子を同級生が語るシ
ーン、刑事が事故シーンについて話すシーンと同じ情報が4つ
も重なって出てきてしまう。

シナリオ学校の基本では、シナリオ上シーンで情報はダブらせ
ないとなっているが、このベテランシナリオライターはお約束
を相当破っている。

実際にテレビで見てしまうと4回はかなりくどく感じる。いわゆる
ながら見、を想定してダブらせる場合、プラスαの情報を加えるの
もシナリオのお約束だが、今回はそれすらもしていない。
となると、最初の父親の事故死のシーンは少なくともいらないこと
になる。

出来れば最初の事故シーンはカット、次の佐久間が泉の父親が勤め
る会社の受付では、受付嬢が話しにくそうに何か話そうとするところで
シーンをカット、葬式で事故の様子を同級生が語るシーンはそのままで
刑事が話すのは普通に、とすると正確に泉の父親が死ぬという情報は2回、
最初の15分以内に一回、その後に一回とおおよそなる計算になるはずだ。

星泉のキャラクターも安定していないのが、かなり痛い。
おっちょこちょいで気が強くてさっぱりしてて、おっとりしているなんて
キャラは無理があるのを通り越している。

あまり書きすぎると録画している人の興味を殺ぐのでここで本日はや
めるが、一回目のシナリオとしてはかなり不満が残る仕上がりだ。
不用意なギャグも逆に前後のシーンの良さを殺しているし、刑事のキャラ
クターも発言との対比から二枚目と強面の組み合わせの方が落差が出て
笑えたと感じる。

さて、長澤まさみ。このシナリオでは流れが掴めず予想通りの演技に
なっている。
感情の起伏の無いセリフ。
長澤まさみのセリフに感情が乗らない場合の話し方はわかりやすい。
ほぼ一息でセリフを話そうとする。
舞台を観ている人は分かると思うが、感情の起伏がある話し方をする
場合、話しに間と呼吸がある。

例えば「君の事をずっと好きだった」と話す場合、このセリフを一息
で話した時と「君の事を」「ずっと好きだった」のように鍵括弧で括
った話し方をした時では、後者の方が聞いた方が感情がこもって聞こ
える。
これは、実際にやってもらっても分かると思う。

テレビドラマの場合、前後の脈絡なく撮っていくらしいが、たとえ
ワンカットでも想像してセリフに間を取る工夫を長澤まさみにはし
て欲しい。

映画「涙そうそう」の演技ができるならけして無理な話ではないと
考える。

宮崎あおい「ただ、君を愛している」、原作市川拓司「恋愛写真~もう一つの物語」

2006-10-12 22:38:21 | ドラマ・映画
宮崎あおい「ただ、君を愛している」、原作市川拓司
「恋愛写真~もう一つの物語」。今月末付近に公開
という中途半端な情報ではなく10/28公開。

この小説は、市川拓司の小説を読みなれている人間に
はキャラがかぶるのでまたか、と思うところもあるが
それ以上に心に沁みる言葉がある。

例えば「好きな人が好きな人を好きになりたい」とい
いながら、主人公に隠れてティッシュペーパーがゴミ
箱一杯になるほど泣いていたり、主人公とのキスの後
の失踪。
「恋すれば死んでしまう」というテーマ。

そして、主人公にニューヨークから送られてくる静流
の手紙。

もう既に10回程度は読んでいるお勧めの本でもある。
映画を見る前でも見た後でもお勧めの一冊だ。

さて、それだけに宮崎あおいのキャスティングは個人
的にはイメージと違う。
幅広い役なら沢尻エリカになるだろうか。演技力での
印象の差で役作りするなら堀北真希か。

今度公開される「手紙」のイメージが静流の大学時代
とびったりはまる、そして、成人してメガネをはずし
て大輪の花のようになるところは素の沢尻エリカとダ
ブる。

もっとも映画が公開されてこの感想が変われば、宮崎
あおいには脱帽しなければいけないかもしれない。