ヨガセラピ- by ナターシャ

ヨガによって身体感覚を取り戻し元気になることを具体的に紹介していきます。

ブッダ的怒りの扱い

2009年05月20日 | 癒し系の話
ブッダの優しい論理学―縁起で学ぶ上手なコミュニケーション法 (サンガ新書)
石飛 道子
サンガ

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石飛道子先生のブッダの優しい倫理学を読み始めています。

本当に分かりやすくなるほどなぁ~と思えることが沢山書いてあります。

今怒りについて書かれたところまで読み進みました。

ここの章だけでも多くの方には読んで頂きたいと思う程目からうろこの言葉が書いてあります。

少し引用しますね。

バラモンがブッダのところにやってきて、荒々しい言葉で罵り、非難しました。
そのとき、ブッダはこんな風に言いました。
「罵らない私たちを罵り、怒らない私たちを怒り、論争しない私たちに論争をしかけたが、私たちはそれを受け取らない。だから、それはあなたのものになる。」といったのである。


これを「ブッダの公式」に当てはめると


(バラモンの罵り)があるとき(ブッダの拒否)がある

(バラモンの罵り)がないとき(仏陀の拒否)がない




なんと痛快で分かりやすいのでしょう。

世の中で起きていることの因果関係はすべてこの公式に当てはめて表すことが出来るそうです。

自分には身に覚えが無いのに罵られたら言い返したり逆に怒りを相手にぶつけたくなりますよね。

こんな風に対応出来たら世の中から無駄な争いは無くなりそうです。

9.11のテロから始まった戦争は怒りの連鎖によるものと言われましたが正にこの公式がそれを物語ることが分かります。

さらにブッダは詩の形でバラモンに答えたそうです。

怒った人に対して怒りを返す人は、それによって愚をなすことになるのである。
怒った人に対して怒らないならば、勝ちがたき戦にも勝ったことになるのである。


さらに詩はまだ続きます。

ブッダは素晴らしい人ですね。

現実に当てはめると私たち凡人は怒りをそっくり受け取ってしまい倍にして返したくなるというのがありがちだと思います。

普通に考えて、貰ったら迷惑なものは要らないと言えばいいし一旦受け取ったとしても捨ててしまえばいいのですからこの公式は当たり前といえば当たり前です。

しかしそれを実行出来る人は少ないですよね。

この先読み進んでどんなことが書いてあるか楽しみです。

そして実際に講義で著者の石飛先生から詳しく解説をして頂いたことはとても有難いこととと今更ながら実感しました。

仏像ブームはいいのですが本来の仏陀の教えにもこの本をきっかけに、特に若い方に興味を持って欲しいです。




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