ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

塀の構造

2010-02-14 15:12:50 | 建造物入門
 あるものを、壊してみるわけにいかないけれど、壊れてしまった物を見ることで、「こうなっているのか。」といったことが時々起こります。

 今日の発見は、塗り塀の内部の確認が出来ました。「なるほど」

 表面は漆喰で平面に成型されていても、内部は石塀の練塀同様、石を積み上げてありました。積み上げ方は、漆喰で表面を成型するものと違って、少々雑ですが基本的な構造は同じですね。
 赤土に稲藁を混ぜることで、強度を高めています。

 そして表面の漆喰の白い層は5MM程度。厚く塗り、乾燥させながら塗り固めているのです。
 もちろん内部に入っている石は丸石のままです。

 もったいないけれど、何年かたつとこの建物も取り壊されるんでしょう。
 修繕する技術もなくはないのでしょうが、ただブロックを積み上げているわけでもないので、費用対効果について考えると、修理をお願いすることは難しいですねえ。

 奈半利町の景観を守るために何かしら作業が必要なのです。
 大変な作業なんでしょうが、大切な事なのです。

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2 コメント

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りっぱな塗り塀ですね。 (たけ)
2010-02-14 19:55:49
素人ですが、昔の人の巧みな技術にびっくりします。

赤土に稲藁、
今だとコンクリートに鉄筋でしょうか。
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ですね。 (ふくろう親父。)
2010-02-15 09:53:22
なにか、ゆとりを感じますね。

鉄筋にコンクリートだと良い方で、ほとんどはブロック塀が多くなりました。

地震があると倒壊して道路をふさぎそうです。
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