ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

なはりF 地点

2010-05-03 10:48:17 | 手前かってな推論。
 この場所は、奈半利港です。

 私の子供のとき、この場所は湿地でした。奈半利川の水量が増すと、そこが調整池となっていたように思います。当時の藤村六郎町長の努力によって、昭和28年に港の建設工事が着工できたことについては、その通りかと思います。

 紀貫之の土佐日記に出てくる「奈半の泊まり」は川港ですから、ここから少し上流になるようです。「奈半の泊まり」は上流域の木材資源の集散地としても役割を果たしていたのです。



 道路整備がなかなか進まなかった時代、なんとか物資の運搬を海運に依存しようとしたのです。一時はフェリーボートの発着まで計画されていたようなことを聞いた事があります。

 しかしながら、フェリーボートの規模が大きくなりすぎて、奈半利港に入ることが出来なくなったことから、計画が頓挫したというような話でした。さらに四国に3つも橋が出来るとフェリーは要らなくなるからなあ。仕方なしです。

 いまは、漁港としてはもちろんですが、サンゴを見るためのグラスボートが発着しています。緊急避難港としての役割も付加されている、高知県東部地域における海運の拠点のひとつです。

 ただ、21世紀の奈半利を考えると、いま少し利用の仕方を考えてみてもいい場所でしょうね。
 十分な活用が成されている様でもなさそうです。
 この港を造るために今まで営々と支出してきた投資額と現在の状況を考えると、いま少し何かあるだろうと考えています。

 奈半利に限らず高知県東部地域の財産の一つですが、未利用資源の一つといえるでしょう。
 外に向かって船で何が出来るか、考えましょう。

 奈半利F 地点にしました。ファンタジーのFです。フェイクではありません。

 


 

 

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