ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

覚悟があるか

2011-06-02 13:58:36 | 手前かってな推論。
 あと数時間で採決が行われます。どうなるのか?
 2009年9月に300議席を越える絶対安定多数を獲得した民主党、政権交代が実現したのですがまだ2年も経っていない時期に不信任決議案の採決なのです。
 自民党ではダメだと民主党にシフトしたのですが、こちらもダメでしたね。

 最初の鳩山由紀夫氏は、小沢一郎氏の「政治とカネ」問題、沖縄の普天間基地移設問題などで内閣総辞職になりました。
 
 次の菅内閣も3月の震災がなければ、既になくなっていた可能性があったのです。


 今回、不信任案が可決されれば、菅首相は衆院解散・総選挙に踏み切る構えを見せています。さてね、その覚悟がありますか。
 いま解散総選挙をやればどうなるか。分かっているはずです。
 最もリスクが高いのは、小沢チルドレンといった、先の選挙で新たに代議士になった方々でしょう。ほとんどの方々が落選することになるのですし、当然政権は再度自民党に担っていただかなくてはならない事になるでしょう。未だ多くの方々が地盤を造ってはいないでしょう。風が吹いて議員になっただけですからね。
 小沢チルドレンの方々にそんな覚悟がありますか。

 内閣総辞職の可能性について考えると、どうだろう。
 菅さんは、小沢さんを含めて内閣総理大臣の役職を禅譲することはないと思うのです。
 無駄な意地を通そうとするでしょう。そんな気がします。

 党内には、東日本大震災で東北地方を中心に壊滅的な打撃を受けたことで、衆院解散・総選挙は事実上、不可能だと見る向きもあります。しかし、首相はすでに衆院選は実施可能だとする政府の立場を明確にしようとしています。首相に近い議員の一人は「首相は反対する閣僚を全員罷免してでも、解散するつもりだ」と強調しているのです。
 脅かしですね。解散するよ。困るのはあなた方ですよといっているのです。

 首相周辺には、大量の造反者を除名処分か離党勧告処分とし、その選挙区に刺客を擁立して選挙に臨む構想を口にする向きもある。そんなことが出来るなら、地方選挙であれほど無様な状況にはなってないのです。

 もう少しで採決です。待ちましょう。
 ほとんどの代議士の覚悟が見えます。
 自分達の保身や体裁の繕いに腐心しているかどうかがわかります。
 国会議員は本来日本全体のことについて考えていただくための役割を担っているはずです。

 米格付け会社ムーディーズは31日、日本国債の格付けを現在の「AA2」から引き下げの方向で見直すと発表した。同社は今年2月に菅政権の財政運営に対する不信感などを理由に日本国債の格付け見通しを「安定的」から「格下げ方向」に引き下げていたのです。それをさらに引き下げようとしています。

 外国の方々も原発への関心は当然ですが、この非常時に政治が混乱している現状をどう思うのか、評価はどんどん下がっています。困ったもんだ。

 ただ為替は下がらない。1ドル81円台から動かないのです。
 なぜだろう。円高ドル安です。どんどんドルが売られて円が還流しているのです。
 円安には当分振れないのかな。輸出企業が楽になるだろうにね。

 多分採決は否決かな。仕方ないねえで終わるでしょう。
 そんな気がする。
 そしてまた責任の転嫁が始まるのです。

 日本中が震災で震えています。未だに余震が続いています。
 とくに東日本で揺れています。
 そして、南海と東海の間が静まり返っています。

 こわいね。妙に静かです。嵐の前の静けさならぬ大地震の前の静寂なのでしょう。
 当てにならないものは、ほっといて、自分で出来ることをやりましょう。


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