うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

BBネットの印象

2005年12月17日 11時54分10秒 | 個別銘柄分析、比較など
一月ほど前にBBネット株式会社の会社説明会がありました。
サンケイホールでやっていたのですが新聞社のビルだと思っていたら丸の内のビルのように近代化されたガラス張りのビルでビックリしました。実はBBネットは分割前から保有し、結果その前後の株価の低迷には悩まされながらも結局のところはその後の業績修正により大幅な利益で利食いすることが出来ました。というのもこの説明会でも若干の株主が質問していましたが会社の事業内容には関係なく、この株は現時点で安心して長期保有できない面が欠点としてあるのです。つまり適当に手を入れてやらないと、いけない畑なのです。
似たような株としてイメージされるのは4302オープンインターフェイスです。某雑誌のO道橋博士ではありませんが私も4302オープンインターフェイスの理論株価の安さ、ゴーイングコンサーンの前提が外れることによる効果に多大な期待をし、昨年末、今年の初めからOIFに多大な労力を投入したにもかかわらず一年を通じ回転売買の域を出ず。要するに浮動株が多く、手ごろな金額で、株価に周期性があるためにスイングに持って来いの株となってしまっています。この状況を分析した結果、デイトレ軍団、回転屋の手垢がつきすぎている為にまともな投資家が寄って来ないとみています。同様の株としてBBネット、フォーサイドなどが上げられます。いずれも将来性は結構ある会社なのに回転屋にもて遊ばれたためにちょっと上がるとデイトレーダーが群がって信用規制や利益確定売りに押されてしまう、けっこう損な会社、つまり上がりにくいと言えます。
実際、長期株主の方からもそんな指摘が質問でもありました。分割よりもむしろ株式併合して50万にぐらいにして欲しい、安心して長期保有が出来ないとも言ってましたね。全く同感です。また株主優待を10株以上につけたらどうかとも言っている人もいましたが
これも、社長は公平でないとの理由から検討していないようです。
社長個人の持ち株についても、基本的には売却していないのに資金調達が続き希薄が進んだ結果、今の持ち株比率になったようです。
そんなわけで、ここまでは厳しい評価なんですがこれに関連して、今年から子会社上場による資金調達をメインに切り替えるようです。
ただし、資金調達が無いのではなく、あくまでこれまでよりも小幅にとどまると言う意味だと思います。これにより、BBネットの希薄化進行が緩やかになると思います。さらに現状はIT系企業にしては若干割安な値段であります。
また、生半可な業績修正では企業自体の評価は変わりませんので子会社の上場益というのは再評価されるほどの業績を格段にかさ上げするにはそれしか手段が無いともいえるでしょう。
子会社上場というのは、資本主義の本流からはむしろ非難が多いですが、ソフトバンクが急成長した源泉で現状ではそれしか手法がないと思います。その面で孫社長を支えたのがSBIの北尾社長です。
と言うわけでこの状況では子会社の上場がスムーズに行くかがBBネットの株価が上がるかの分岐点ですが、正直これに関しては疑っていたのですが、説明会の最後の質問者の質問で間接的ながら想像していたよりも有望な様相が見えてきました。
そもそも、会社自体の計画ではカテゴリー1とか分類していますがそんなものは社内的な分類で何の保障もありません。
株主に対するリップサービスの可能性もあります。
しかしながら、最後の質問に対する社長の解答によると現在外部の監査法人などの公開支援業務のものが1社、監査契約状態が3社程度あるとのことです。これらに関する費用はかなり高いので上場できればペイするもののそうでない場合は文字道理、無駄銭です。
この利益規模で、無駄銭できるほどの金額でないと思うのが根拠の第一と思います。
よくいうベンチャーでIPOを目指す企業のほとんどが実際には上場出来ずに終わること、この段階まで至る前に失敗となることと併せて考えれば、これは間接的にそれを受けていない企業よりも上場確率が高いということ、社長が口先だけでなく本気で上場させたいという意思が見えるのです。
監査契約と言うのは上場よりも数年前に始まりますので2~3年内の上場可能性段階にあり、公開支援業務段階ということはまあ一年以内の上場が見込めるということです。もちろん、これら企業の単体の業績、実績にもよりますが。
ゆえに、子会社ウィンテグレータの上場により、連れ高が見込めるという意味では投資の価値ありかもしれません。
尚、本体の業績に関してはやや手を拡げ過ぎの印象があり(ビジネスとしての主力がシステム販売がほとんど)、将来の業績からも売上げ、利益の増加率に照らしてもPER的に底値感が強いですが、もう少し業績を見極める必要があるようにも思います。とにかく問題は浮動株ですね。個人株主対策は必須だと思います。
以前も申し上げましたが個人的なカンでは子会社上場を機に安値の二倍程度は見込めるのではないかと思っています。