うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

家庭教師

2005年05月26日 02時31分45秒 | 体験記(その時、個人的歴史が動いた)
学生のときに家庭教師のアルバイトをしていたことがあります。
某大手でTVCMを流す会社の登録を先輩から頼まれて登録したところ、深夜のバイトで疲れて眠っていたら全然聴いたこともない大学のアルバイト女子大生からいきなり電話がかかってきて、身障者の中学生教えてくれという依頼がきました。
車で何時間もかかるところで教える自信がないのと相手は耳が全く聞こえないのでそもそも教材とかがないでしょ?と断りました。
しかしコギャル口調で「つーかお前が引き受けなければわたしがめんどくさいだろ」とか「教材とかも含めて全部バックアップしますから」とかいうので押しに弱い私はシブシブ引き受けたんですが。
実際家庭教師をはじめたら何のバックアップもありませんし、というか二度と電話がかかってこなかった。
そのくせ給料は5割も天引きされてるし、訪問した家ではかなり高額払っているようでした。
大体依頼からして一ヶ月で某有名国立大の付属校に入るため「偏差値45から60へ上げろ」とか言う無茶苦茶な内容で、しかも当然ですけど筆談でした。
おまけに2科目の約束が結局全部。
が、まあ、中間搾取がひどいとはいえ親は大金払っているわけで、その辺りの気持ちと一ヶ月しかないという戦略的帰結として時間外労働をして、知識よりも解答テクニック重視で教ました。
また、視覚効果や理科は手元にあるもので実験させたり実物を見せました。
なんと受かってしまいました。
コレには教えた方が一番ビックリしましたが・・・。
だって、筑O大付属ですよ・・・。
そこの家は、両親ともに耳が聞こえないのですが、親族中で大学進学者が殆どいない状況ですのでその子が合格したときは親戚中大騒ぎで、どうしても来いというのでお宅を訪問したらいつもと雰囲気が違っていて玄関で紋付はかま着た地区の篤農家で町議会の議員とかいう見慣れぬおっさんが大叔父としていきなり土下座して感謝され、親戚集めて大宴会になっていました。
そういえば、勉強中のおやつが出てくるようになって、だんだんグレードアップするなと思ってたんですが、これはいきなりだったので驚きました。
唯一、みなさんにお伝えしたいことはまず尊敬を得ることで信頼を得、生徒が学習するようになるということです。
最後の授業の時にちょうどその時、引越し中だったので、いらない物を捨てようと思っていたので、スマイルズの自助論(最近国会で総理が読んだといっていた本)とかを「時間がないから勉強ばかり教えたけども勉強が出来るよりも賢い人になってね」とカッコつけて本を渡したりしましたのが駄目押しになったようでたかがアルバイトの学生となめられてはいけません。

しかし、凄かったのはその後で一ヶ月ぐらいたってから例の某大手会社から電話(二度目)がかかってきて「もしもしうささんのお宅ですか、教えて欲しい子がいるんです。」「お断りします。(キッパリ)ガチャ」と今度は会社に騙されない様に真っ向から断りました。
すると今回は数日おきに何度も電話がかかって来て何でだろうと思っていたら、どうも会社に生徒の親戚から聞いた知人から指名が入っているらしいということが分かりました。
が、そうそう偏差値が上げられる自信は全然ないし、結局のところ生徒しだいです。
最終的には引越し先の電話番号まで直接あったこともないおばさんから電話があって「うちの子は才能があるんです(断言)、うささんにぜひ見てもらいたいんです」とか「親として最高のことをしてあげたい。」など、直接電話が・・・。
断っときますけど私はそんな立派な先生ではなくて単に生徒運が良かっただけ。
当然お断りしました。
でもね、最近久しぶりにすこしだけ、個人指導塾の今度は女の子を教えたらまたやってしまいました。
偏差値45クラスの女の子が某国立の女子大最高峰の付属校へ・・・。
ここまで来ると参考書でも書いて印税生活・・・などとあほなこともかんがえてしまいます。
まあ、そんなわけで私が思うに身障者であろうが外国人であろうが貧乏であろうが勉強したい人、志がある人が大学にって学べばいいわけで、ハク付けや虚栄心、ましてや就職するためにいく必要はないというのが私の信念です。大体、大学の数が多すぎるし、ちっとも機能していませんからね。