うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

宗教と哲学

2005年05月17日 00時40分13秒 | 政経、歴史、スポーツなど
昨晩のNHKで仏教伝来の話が出てましたけど、日本へ伝わった仏教の経典のほとんどが「くまらじゅう」という西域の人によって書かれているのですね。
それが鑑真などを得て日本へ。
彼は亀磁の王族の生まれなのですが祖国がシルクロードの交易を握るという中国の王朝によって征服され興味本位の現地占領司令官に僧侶が妻帯出来ないのを試すために女を犯せといったり結婚しろとか無茶いいます。まあ、私ならよろこんで・・・では無くて彼は迷ったと思うのですがやはり宗教家でも釈迦の教えを本当に学ぼうという人であった彼は「女犯」(にょはん)を極端に恐れます。
破戒僧と批判され彼が書いたものが真剣に読まれなくなることを恐れたのでしょう。
彼の国を征服した王朝は前秦といい、漢民族ではなく遊牧系の王朝で符堅という英雄が出てその参謀とともに中国史に残る皇帝です。
ですが、一時期中国を統一すると思われた彼の王朝は三国志の曹操を思わせるような負け方で敗北し滅亡します。民族同士の争いのナイ世の中を目指したいとう彼の理想は勝手の敵を寛大に処遇し、取り耐てそういった部下が西の国で無茶をやらかす。難しいですね。
日本の仏教は北伝仏教または大乗仏教と呼ばれインドからアフガニスタンを得てシルクロードを通って日本に来ました。
一方東南アジアの仏教は小乗仏教と言われ別名南伝仏教ともいます。だから儀式がかなり異なっています。
本来は個人が理想的な生き方をする意味が強かった哲学とも言うべき仏教は本家のインドでは庶民には難しすぎてより世俗化したヒンドゥーに飲み込めれていきます。
北のガンダーラでも仏像や寄付をすれば極楽にいけるといった本来の教祖が怒るようなことを世俗化し権力と結びつくことで教団の勢力拡張に利用していった背景があります。
だから、本来ゾロアスター教であった加持祈祷や火の儀式が日本までホンモノの仏教として伝わっているという笑えない話もあります。
西洋の古代でも宗教よりも哲学が盛んだったのですが、アレハダメこれはOKという分かりやすいキリスト教のほうが人間がどう生きるかと自分で考えさせる哲学より隆盛し消えていきました。
宗教は世俗化し大体教祖が死んでから100年から200年で本来の寿命が尽きるといいます。
そのとうりですね。
冒頭のお坊さんから見たら日本のほとんどの宗教は邪教ですね。思いっきり妻帯して、外車乗り回していますからね。教義云々よりもソレは脱税でしょ?という人や宗教法人を家族のものと勘違いしている人多いですからね。
宗教に課税するところからフランス革命は始まりましたけど。