陶磁器の収納スペースを整理していたら前々から氏素性の解らぬ作品と分類し、放置していた作品が数作品出てきました。
この作品は本ブログでは2012年に投稿されていますが、再調査対象と当方では分類している作品です。捨て難き作品というものでしょう、そういう作品は結構あるものです。
氷烈青薔薇文様笠鉢
故宮保管委員会箱
口径170*最大幅175*高台径41*高さ100
「宋代氷片紋笠碗」と題されて売られており、誂えに故宮保管委員会の印が押された箱に入っていますが、清朝頃の作品かもしれません。
誂箱にて作品を古く見せようとした作品かもしれませんが、非常に美しい紋様なので購入したものです。
貫入の内部の紋様がまるで青い薔薇の花のようです。素地(胎土)と釉の収縮率の違いによって、一般に釉は素地よりも収縮率が大きく、したがって釉は素地より縮みやすいため、ついには釉がさけてひびわれが入ります。貫入と称するものですが、その文様が氷の裂け目のように感じられ氷烈文と称します。
有名な作品に中国南宋時代の郊壇官窯の青磁がありますが、ちょっと文様が違うように思われます。近代になって清水卯一らの陶工により日本などでもこの文様の作品が見かけるようになりましたが、ここまできれいに薔薇のようになっている作品は稀有でしょう。
参考作品
蓬莱青瓷盃 清水卯一作
数度にわけて釉薬をスプレーで掛けて施釉するとこうなるらしい。
参考作品 中国産の小振りサイズの盃ですが時代は不詳です。
このような「氷裂」と称されるきれいな貫入の入る青磁の釉薬は近代のものらしい??
見込みと外側の両面に文様が形成されています。見込みのほうが薔薇の文様が明確になっています。
胎土は厚くずっしりとした重さです。
高台は小さく、北宋の頃の器形のようです。
清朝の頃の作と推定していますが、明確には判断できません。繰り返しになりますが、箱を誂えて古く見せようとしたのかもしれませんが破棄するには惜しい出来栄え?です。
しばし2階の展示室に飾って楽しむことにしましたが、水を入れて花を生けたり、夏にはかき氷に使ってみたりと実用性もありそうです。
この作品は本ブログでは2012年に投稿されていますが、再調査対象と当方では分類している作品です。捨て難き作品というものでしょう、そういう作品は結構あるものです。
氷烈青薔薇文様笠鉢
故宮保管委員会箱
口径170*最大幅175*高台径41*高さ100
「宋代氷片紋笠碗」と題されて売られており、誂えに故宮保管委員会の印が押された箱に入っていますが、清朝頃の作品かもしれません。
誂箱にて作品を古く見せようとした作品かもしれませんが、非常に美しい紋様なので購入したものです。
貫入の内部の紋様がまるで青い薔薇の花のようです。素地(胎土)と釉の収縮率の違いによって、一般に釉は素地よりも収縮率が大きく、したがって釉は素地より縮みやすいため、ついには釉がさけてひびわれが入ります。貫入と称するものですが、その文様が氷の裂け目のように感じられ氷烈文と称します。
有名な作品に中国南宋時代の郊壇官窯の青磁がありますが、ちょっと文様が違うように思われます。近代になって清水卯一らの陶工により日本などでもこの文様の作品が見かけるようになりましたが、ここまできれいに薔薇のようになっている作品は稀有でしょう。
参考作品
蓬莱青瓷盃 清水卯一作
数度にわけて釉薬をスプレーで掛けて施釉するとこうなるらしい。
参考作品 中国産の小振りサイズの盃ですが時代は不詳です。
このような「氷裂」と称されるきれいな貫入の入る青磁の釉薬は近代のものらしい??
見込みと外側の両面に文様が形成されています。見込みのほうが薔薇の文様が明確になっています。
胎土は厚くずっしりとした重さです。
高台は小さく、北宋の頃の器形のようです。
清朝の頃の作と推定していますが、明確には判断できません。繰り返しになりますが、箱を誂えて古く見せようとしたのかもしれませんが破棄するには惜しい出来栄え?です。
しばし2階の展示室に飾って楽しむことにしましたが、水を入れて花を生けたり、夏にはかき氷に使ってみたりと実用性もありそうです。