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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

青釉編手文波斯大鉢

2013-03-27 05:26:47 | 陶磁器
前々から惹かれていたのが波斯の器ですが、専門的な知識がないので購入は手控えていました。それでも年に一回くらいは購入したり、友人から譲っていただいたりで、少しずつ増えてきました。その魅力はなんと言ってもブルーの釉薬です。

青釉編手文波斯大鉢
合箱
口径262*高台径100*高さ114



胎土が軟らかく・・俗に言う「軟土」というもので、焼成温度が低いく器としては脆いものです。12世紀頃の発掘品などは水で洗うだけで、土が溶けたような状態になるものさえあります。下記の作品参照。

波斯 青釉銀化花文壷
『レイ又はカシャーン 十二世紀 市川清 「清」の朱方印』



発掘品ですが、青い釉薬の発色とともに銀化が魅力となりますが、非常に脆くそれゆえ扱いには充分気をつけないといけませんし、鑑賞用であり実用的ではありません。



古いものは実用的ではありません。好きで集める人もかなりいますが、いまひとつ人気がでないのはそうような扱いずらさゆえも起因していると思います。



本作品のように時代が下がってくるとさすがにそのような扱いずらさはなくなり、日常品として使用できますがなにせ重いのが欠点です。



お料理のサラダを入れる鉢や菓子鉢にはもってこいだと思うのですが、いかんせん女が扱うことが多い世界ですから、重いと敬遠されるようです。



それにつけてもこのブルーの釉薬はいいです。鉄釉で描かれた文様ものびのびしていていいです。一部銀色に発色しています。



日本の伊万里、九谷に飽きている小生には愉しめる器のひとつです。







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